スティーヴン・ワインバーグのレビュー一覧

  • 科学の発見

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    歴史的思想体系の流れを離れて、全く新しい科学体系を構築する事は非常に難しい。現在の量子力学も絶対に正しいとは言い切れないが、間違っていると証明する事も出来ない状況がいつか訪れるだろう。永遠に科学が発展し続けることは可能なのか、資源は有限である。

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    2016年11月30日
  • 科学の発見

    Posted by ブクログ

    ノーベル賞物理学者スティーブン・ワインバーグ氏による科学史。現代の最先端科学の知識を用い、歴史上の科学者たちの間違いを容赦なく指摘するという、まさに不遜で理詰めの後出しジャンケン的な作品。内容は主に天動説から地動説への転換を軸に、まるで十字軍の隊列にナパーム弾を投下するような勢いで、過去の物理学や天文学の矛盾点について講じている。

    昔の科学者たちが天動説に固執した大きな理由のひとつが、「真上に放り投げた物は元の位置に落ちる」、という命題だった。沢山のファインチューニングを加えなければならない天動説に比べ、地動説のほうがシンプルでスマートだったのに、随分と長い間この命題がネックになってしまった

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    2016年10月01日
  • 科学の発見

    Posted by ブクログ

    科学は、「かくあるべし」ではなく、「かくある」に立脚しなければならない、というのが著者の主張のようだ。プラトンやアリストテレスやデカルトのように、理想形を措定したり数学のロジックを優先するのではなく、実験や実証が基礎になるべきだ、ということ。
    書評や帯がセンセーショナルに過ぎる。内容は物理学についての高校レベルの歴史復習程度か。

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    2018年10月19日