甘利俊一のレビュー一覧
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現在、[第一部]AIは何ができているのか、[第二部]AIは今後社会をどう変えてゆくのか、[第三部]AIの歴史と未来(AIの原理、どうやって出来てどんな原理で動いているのか)などを解説した内容。
特に第二部では第一次産業、第二次産業、第三次産業で具体的にAIが活用されている現場のレポートがあり興味深い。
AIにより多くの仕事が機械に取って替わられることは見通せる。
しかし、それは社会から人間がやる仕事がなくなることであるのかどうはは不明と思う。新しい仕事が当然に生まれることになるのだから。高度な仕事を熟す人材が多く必要とされる時代がくることは見通せる。仕事はあるが人は足りないというアンバランスが -
Posted by ブクログ
AIがどのように発達し、ヒトの生活を変えてくれるかについて、現在と予測される未来を解説してくれています。ただ人新世からAI新生に移行しうるという主張については、あまり述べられていません(というか懐疑的)。やはりレイ・カーツワイルのような、いささか過激な主張は研究者の立場からは行いにくいのではと感じました。個人的にはタンパク質ベースの知的生命体では、環境への負荷や時間的制約等から、宇宙への進出なんかは難しいようにも思われ、いずれは全く異なる知性(AI)がうみだされるのではないかと思います。最近のSFはこのようなテーマが多いようにも思われます。
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Posted by ブクログ
宇宙から始まり、進化、脳、数理脳科学、人工知能(AI)と展開していくスケールの大きさには驚き。しかし、前半は数式なども出て来て少し難解。しかし脳の仕組みの分析がAIにも繋がっていく説明は分かり易い。AIに意識はあるのか?意識とは何か?との説明は刺激的。意識とは「自分が今何をしようとしているのか、自分でわかっていること」とは成程。AIは意識しているのではなく、単にデータに基づいて論理的なパターンの回答を示しているだけ。そしてAIに感情はあるのか?喜怒哀楽はAIにはないが、喜怒哀楽を持っている極めて上手なフリをしているのだ!本当にその通り。未来においてAIが仕事をし、その稼ぎで人類は仕事をせずに
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Posted by ブクログ
AIの技術的な専門家が議論する様なことは理解できませんが、大規模なAI装置から小規模な手作りAIまで幅があること、当然ながら大規模なものはコストもかかり、どんな場面でも人間を完全に代替することが出来る訳でないこと、AIの限界、自ら問題点を見つけ、その解決策を探る力はないこと、AIを産み出した人間の限界を内包しており、人間の確認が全く不要とは言い切れないこと等々思いを馳せました。
当面、人材不足を補うツールとして有望だが、広く普及する為にはコスト面や人間との協業の工夫が必要だと理解しました。
産業面でのAIの活用には今世界で議論されているように規制や歯止めもあるのだろうと思いました。