甘利俊一のレビュー一覧

  • 情報理論

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    情報理論の教科書として有名で,教科書として優れていることは言うまでもないのだが,使い方には工夫が必要。読み物にしては計算が多く教科書にしては砕けすぎている感じで,必要に応じた読み方が要求される。個人的には,前半の離散パートは今井『情報理論』と併用,後半の連続パートは本書を起点に情報幾何学の学習も視野に入れて学習する。

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    2023年04月27日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    現在、[第一部]AIは何ができているのか、[第二部]AIは今後社会をどう変えてゆくのか、[第三部]AIの歴史と未来(AIの原理、どうやって出来てどんな原理で動いているのか)などを解説した内容。
    特に第二部では第一次産業、第二次産業、第三次産業で具体的にAIが活用されている現場のレポートがあり興味深い。
    AIにより多くの仕事が機械に取って替わられることは見通せる。
    しかし、それは社会から人間がやる仕事がなくなることであるのかどうはは不明と思う。新しい仕事が当然に生まれることになるのだから。高度な仕事を熟す人材が多く必要とされる時代がくることは見通せる。仕事はあるが人は足りないというアンバランスが

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    2022年09月07日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    甘利先生による脳と心の話。人工知能に関する前史から、ディープラーニングと基礎とこれからまでを平易に解説した良書。

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    2020年02月04日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    神経回路の数理研究の専門家による、脳のメカニズムや人工知能に関する本。数式など完全に理解できたわけではないが、脳のメカニズムや理論、人工知能についての解説は詳しく役に立った。脳の数理的研究の第一人者であり、日本の研究体制についての意見にも説得力がある。
    「生命は自己複製、すなわち自分と同じものを作り出す奇妙な物質である」p16
    「生命は揺らいでいる不確実な環境の中で自己を複製するが、ときに複製の誤りが起こる。誤ったものがより頑健で、この環境の中で生存に適していればこれが広まり、前のものは滅びていく。これが自然淘汰で、ダーウィンの唱えた進化論である。この仕掛けにより、生命体は発展していく。それ

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    2018年10月23日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    人工知能の歴史の解説が分かりやすい。ニューラルネットワーク、そしてディープラーニングの解説は別の本が良い。

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    2017年01月09日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    人工知能をこれ以上無いと思われる背景、ビッグバンに遡り、生物と脳の発展を振り返り、脳とは何かについて分かり易く解説、そして、ニューロコンピューティングを中心に、現在の第三次人工知能ブームに繋がる第一次人工知能ブームと第二次人工知能ブームそしてその間に横たわる冬の時代をご自身の研究と重ね合わせて丁重に解説。続いて著者の専門である「数理脳科学」についての説明があり、再び人工知能の歴史の説明に戻りつつ未来を俯瞰、終章はでは人間の心に迫り、BMIやロボットの未来を示唆する。
    長年の研究人生が滲み出る好著です。著者の専門である「数理脳科学」の部分は難解ではありますが、記憶の仕組みやパーセプトロン(初期の

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    2016年06月12日
  • 情報理論

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    わかりやすかった。
    実際は1章の概念導入が理解できれば十分で、残りは通信の分析とその概念の適用だから、そういう意味でもいろんな読み方ができる本。

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    2012年11月11日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    小難しい数式とか無しでAIで活用できる事をまとめてくれている本。この分野の進歩は早いが執筆された2022年においては妥当な内容だと思われる。振り返りに読み直したい。

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    2024年04月30日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    一部、二部と分かれており
    一部は、有識者による2022年の事例
    (2023年話題となるchat gptにも触れている)

    二部は、第一、第二、第三産業にどのように関わるか書かれており、とても参考になりました。

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    2023年09月02日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    AIに何ができて何ができないか、現状の技術における限界を知ることができる。

    【概要】
    ●AIにできること
     画像認識・生成、音声認識・生成、文章認識・生成、その他応用
    ●AIは社会をどう変えるか
     第一次・第二次・第三次産業
    ●AIの歴史と未来

    【感想】
    ●AIを用いてできることについて丁寧に書かれている。他の書物のように曖昧な憶測で書かれていないため理解しやすい。AIの基礎知識があれば、その知識を整理するのにも役立つ。
    ●強化学習に関する点については、やや内容が薄いと感じた。

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    2023年01月09日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    AIがどのように発達し、ヒトの生活を変えてくれるかについて、現在と予測される未来を解説してくれています。ただ人新世からAI新生に移行しうるという主張については、あまり述べられていません(というか懐疑的)。やはりレイ・カーツワイルのような、いささか過激な主張は研究者の立場からは行いにくいのではと感じました。個人的にはタンパク質ベースの知的生命体では、環境への負荷や時間的制約等から、宇宙への進出なんかは難しいようにも思われ、いずれは全く異なる知性(AI)がうみだされるのではないかと思います。最近のSFはこのようなテーマが多いようにも思われます。

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    2022年09月24日
  • 情報理論

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    文庫本サイズなので、数式を使わない概念的なお話が展開されるのかと思いきや、ゴリゴリ数式と図を使って情報理論の説明がされていたので、少し驚いた。内容はハードカバーの教科書だが語り口が少し柔らかめなので感覚的な理解はしやすい。1-4章は自身が以前見た情報理論の教科書に書かれたベーシックな内容とほぼ同じであったが、5章は通信路を写像の概念を用いて捉え直し、説明している点が面白かった。情報幾何への導入にも良いかも。

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    2022年08月11日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    AI関係で最近乱発されるようなキャッチーな本より、よっぽど読みやすく、かつ、内容が濃い(深い)。ブルーバックスらしい良書。

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    2020年04月30日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    数理工学で脳と心を探求する。
    2022.02.04.
    再読。以前より内容を理解できたように思う。数理で脳をひも解く面白さが感じられた。

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    2022年02月04日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    これは良書です。お薦めします。
    脳の仕組み、人間の意識、人工知能の研究をそのコンセプト含めて、読みやすくまとめてくれています。

    ディープラーニングの「ディープ」とはどういう事なのか、なぜ「ディープ」なのか、結果どういう事が起きたのか、今までモヤモヤしていた部分に対しても記載されていたので、個人的には非常に興味深く読む事ができた。

    研究や理論の話の中に、甘利先生の自慢(笑)や苦言も挟まれるのも、新書らしさを意識して親しみやすい構成に腐心された事が伺えます。

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    2018年07月07日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    ちまたで人気の人工知能について日本の第一人者が極力平易な内容で論じてくれる一冊、良書。機械学習やディープラーニングがアプリケーションやプログラミングが中心にバズりまくってるけど、まずはバックグラウンドにあるカオスとか理論計算機科学とか、そのあたりを押さえとくといいんじゃないでしょうかね?(僕はアプリもコードもかけませんが。。。)

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    2017年02月19日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    甘利先生のあの口調が聞こえてきそうに
    楽しそうな一冊。
    正直難しいとこは飛ばしましたが
    こぼれ話とか面白く。
    先生いつまでもお元気で…✨

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    2016年11月17日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    ネタバレ

    日本の第一人者による入門書。歴史を当人の語りで読むのは大変楽しかったです。最終的な心の問題のところ、ハードプロブレムだからっていう感じであんまり突き詰めてはいないので私とは見解が異なります。人間の人生は一回性があって、そこが貴重なのでロボットとは違うと言っているのですが、一回性を持つようなプログラムはつくることができるだろうし、そもそも意識とかをアップロードってできるような気がしているんだけどその場合一回性ってもはや幻想ではないのか?とか思います。思うだけ。

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    2016年08月07日
  • 脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

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    途中専門的な数学の解説はほとんど理解出来なかったが、大学内のオープンカフェで読みながら、深い思索にふけることができた。先のアメリカ大統領の広島における演説を読みながらでもあり、私達ヒトという存在を俯瞰しながら考えてみるとても大切な経験を得ることができた。

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    2016年05月28日
  • AI新世 人工知能と人類の行方

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    AIの技術的な専門家が議論する様なことは理解できませんが、大規模なAI装置から小規模な手作りAIまで幅があること、当然ながら大規模なものはコストもかかり、どんな場面でも人間を完全に代替することが出来る訳でないこと、AIの限界、自ら問題点を見つけ、その解決策を探る力はないこと、AIを産み出した人間の限界を内包しており、人間の確認が全く不要とは言い切れないこと等々思いを馳せました。
    当面、人材不足を補うツールとして有望だが、広く普及する為にはコスト面や人間との協業の工夫が必要だと理解しました。
    産業面でのAIの活用には今世界で議論されているように規制や歯止めもあるのだろうと思いました。

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    2024年06月18日