鳥居みゆきのレビュー一覧
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購入済み
不思議な世界観
鳥居みゆきってほんとにあの鳥居みゆき?!
私はヒットエンドラーンのイメージしかなくて、芸をそんなに知らないけど、彼女の中にこんな世界観が出来上がってる思うとぞっとしない。
本当に不思議な世界観で集中してすぐ読み終わってしまう。どんどん入り込むと戻れないような恐怖とでもその先を見たい、理解したいという気持ちとが入り混じりました。
怖い本ではないけどこわい。 -
Posted by ブクログ
2018年、28冊目は、鳥居みゆき!!
四月一日生まれの一卵性双生児、よしえと、ときえ。その家族と周りの人々のエピソードを時系列を前後しながら綴った連作長編。
実は、鳥居みゆきの処女作、『夜にはずっと深い夜を』も読んでてけっこう気に入ってた。今回、あまり重いモノ避けたくて、軽い気持ちで手に取ったが、コレが意外に大当り。
十九編の短編が絡み合う構成。一編、一編はそれぞれ独立し、サイコ的、書簡体、官能のパロディー、まるで鳥居みゆきの一人コントのネタ、小学生の作文的なモノまで様々。全く飽きさせない。
細かい描写やら、ヒネッた比喩やらの小難しいコトやってないのよ。ソレでいて、展開や構成はメチャ -
Posted by ブクログ
女性ピン芸人・鳥居みゆきさんの連作短編小説集です。
ときに、詩的だったりもする散文たち。
ブレインストーミング的に自由で壊れた想像を彼女らしい言葉で
紡いでいくような感覚に感じるんですけれど、
その、表面には出てこない深いところには、
ちゃんと彼女なりのしっかりした計算があるんだろうなぁと、
解説も読んでそう思いました。
計算というか様式美を持っているんじゃないかって気になりました。
そして、ぎりぎりの精神で、それは病むか病まないかを意識していて、
そういう「場」から物語を作っています。
そこには彼女の挑戦があるのか、精神を病むことの怖れがあるのかは
わかりませんが、彼女の芸風としてそうい