鳥居みゆきのレビュー一覧

  • 余った傘はありません

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    お笑い芸人の鳥居みゆきを知ってる人は多いと思うが、こんな素晴らしい小説を書いていることを知ってる人は少ないのではないか。この独特の世界観からして素晴らしいんだけど、この短編集がすべて繋がっているっていうこと。
    よしえとときえの双子の姉妹を軸に、姉妹が小さい頃や大人になっておばあちゃんになって死んでいく、その流れをはちゃめちゃな順序で、でも繋がって紡いだ文章なのだ。
    これは天才だわ。どこでどの人がよしえとときえの関係者なのか、じっくり探すのもおもしろい。シュールさも好きだ。
    最後にわかる題名も秀逸!

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    2023年05月26日
  • 夜にはずっと深い夜を

    購入済み

    不思議な世界観

    鳥居みゆきってほんとにあの鳥居みゆき?!
    私はヒットエンドラーンのイメージしかなくて、芸をそんなに知らないけど、彼女の中にこんな世界観が出来上がってる思うとぞっとしない。
    本当に不思議な世界観で集中してすぐ読み終わってしまう。どんどん入り込むと戻れないような恐怖とでもその先を見たい、理解したいという気持ちとが入り混じりました。
    怖い本ではないけどこわい。

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    2022年09月10日
  • 夜にはずっと深い夜を

    購入済み

    世界観が好きです

    登場人物の関連性を把握することに時間がかかりました(把握しても、読み進めると忘れてしまう)が、各章の繋がり方が面白かったです。
    また、日常生活の中で起きている様々な出来事について、思考したくなるような物語でした。

    #ダーク #怖い

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    2022年04月13日
  • 余った傘はありません

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    お笑い芸人のボケがたくさん織り込まれた小説で、すごい面白かったです。怖かったけど。劇団ひとりさんの陰日向に咲くのように各々のストーリーが繋がっているらしかったけど、ボケやホラー要素に引っ張られてしまって、その辺はよくわかりませんでした。もう一回読めと言うことなのでしょう。

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    2020年04月26日
  • 余った傘はありません

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    2018年、28冊目は、鳥居みゆき!!

    四月一日生まれの一卵性双生児、よしえと、ときえ。その家族と周りの人々のエピソードを時系列を前後しながら綴った連作長編。

    実は、鳥居みゆきの処女作、『夜にはずっと深い夜を』も読んでてけっこう気に入ってた。今回、あまり重いモノ避けたくて、軽い気持ちで手に取ったが、コレが意外に大当り。

    十九編の短編が絡み合う構成。一編、一編はそれぞれ独立し、サイコ的、書簡体、官能のパロディー、まるで鳥居みゆきの一人コントのネタ、小学生の作文的なモノまで様々。全く飽きさせない。

    細かい描写やら、ヒネッた比喩やらの小難しいコトやってないのよ。ソレでいて、展開や構成はメチャ

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    2018年11月14日
  • 余った傘はありません

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    16/1/14
    伝わらない気持ち、伝えられない気持ち、すれ違いや勘違い…。知らず知らずに傷つけていたり、ぬかよろこびしたり…。
    とにかく人と人との関係は難しい。

    ずっと憎んでいたあの人に対しても、優しい気持ちを持てるようになりました。

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    2016年02月03日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    「鳥居みゆき」の芸風をそのまま文芸にした感じ。鳥居みゆき好きならおもしろいんじゃなかろうか。この人すごいなぁ。

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    2015年10月10日
  • 余った傘はありません

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    半日足らずで読み終えてしまった。
    多少の読みづらさは感じたものの、
    とにかくテンポがいい、凄まじく。
    この入り込んだら引き返させないリズム感は、
    やっぱり芸人としてのキャリアがあるからなのかな、と舌を巻く。
    これでもかと巻きまくっている。

    『道化』という話が特に好きだった。
    主に『死(生命の終わりという概念に限られない死)』
    というものに軸を置いている話が多いからこそ、
    今際の際に放たれた言葉がとても輝いていて、好きだった。

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    2015年03月01日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    ザワっとする表現もあり、プププと笑える箇所もあり、これまともに捉えなくってもよいかなってお気軽な所もあり、鳥居みゆきさんらしい楽しめる一冊でした☆

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    2013年05月12日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    詩の如き編、連歌の如き編、一人芝居が目に浮かぶ編などバラエティに富んだ短編集。新書の発売日に新宿で見かけたことを思い出しました。読む時は、一人、ゆっくり、静かな場所で。

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    2013年02月01日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    奇妙な味の散文。
    注意深く読んでいかないと読み解けない。
    鳥居みゆき、
    ハイテンションではなく、精神分裂を装う鬼才。

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    2012年02月15日
  • 余った傘はありません

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    鳥居みゆきさんの本で毎回凄いと思うのは連作なところ。時系列もバラバラだし巧みだなぁ。読み進める毎に登場人物たちが厚みを増してきます。
    登場人物がほとんどどうかしてるしご自身と同じネタをする芸人を絶賛してるしで面白いけれど、「トキさん」はゾッとしました。ときえちゃんだよな。。よしえちゃんと入れ替わってたのもこのためか。
    「道化」ではジーンとしてしまいました。最初から順に読んできててここに到達するの、不意打ちだ。

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    2022年06月26日
  • 余った傘はありません

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    ショートショートに近い短編集ながら、濃密にして、技巧的。

    鳥居さんの芸風にも通じる狂気とユーモアの混沌が、独特の感傷を生み出す。

    ただギミック的に優れているとは思うものの、闇深いというか、えげつないテイストが、ちょっとしんどい。

    プラスとマイナスが相殺したところの☆3です。

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    2019年06月02日
  • 余った傘はありません

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    読み進めることで世界観にはまった。様々な仕掛けに驚かされた。

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    2018年01月17日
  • 余った傘はありません

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    媒体が小説だとより自由に/(^o^)\

    とても面白い狂気とスベってる狂気、自分が理解出来てないだけで面白いのかもしれない狂気。天才的だ。

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    2016年05月03日
  • 余った傘はありません

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    鳥居みゆきって、お笑い芸人の鳥居みゆきだったのね?!
    支離滅裂で、どこかでリンクしているクレイジー短編集。どこまで夢でどこまで現か、目が回りそうな不思議な話。

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    2015年07月31日
  • 余った傘はありません

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    今まで読んだ本にはない狂気を感じた。
    けれどさすが芸人さん、小ネタやオチに時々噴きながら一気に読めた。
    最後の解説を読んで初めて気付いたこともあったし、何回か読んだらもっと楽しめる作品だと思う。

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    2015年06月22日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    女性ピン芸人・鳥居みゆきさんの連作短編小説集です。
    ときに、詩的だったりもする散文たち。

    ブレインストーミング的に自由で壊れた想像を彼女らしい言葉で
    紡いでいくような感覚に感じるんですけれど、
    その、表面には出てこない深いところには、
    ちゃんと彼女なりのしっかりした計算があるんだろうなぁと、
    解説も読んでそう思いました。
    計算というか様式美を持っているんじゃないかって気になりました。

    そして、ぎりぎりの精神で、それは病むか病まないかを意識していて、
    そういう「場」から物語を作っています。
    そこには彼女の挑戦があるのか、精神を病むことの怖れがあるのかは
    わかりませんが、彼女の芸風としてそうい

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    2014年10月31日
  • 夜にはずっと深い夜を

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    書こうと思って意図的に書けるような内容なのか、これ。
    厨二が好みそうな語り口だけど、中身はかなり壊れていて。
    散文的な文章が多かったから、もう少し長めのも読んでみたい。
    「嫌われ松子の一生」みたいなのが出来上がりそう。

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    2012年02月21日