片瀬チヲルのレビュー一覧
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『カプチーノ・コースト…見た目とは裏腹の現実』
パワハラが原因で求職中の早柚。
ふとしたきっかけでビーチクリーンを始めるも…
最初から最後まで、違和感を抱き続ける早柚。
何が本当なんだろう?
この世の中、晴れることのない違和感で溢れてる!?Posted by ブクログ -
ハチナイ外伝ノベル。今度は天才ライバル少女登場。ただし病弱属性。
界皇高校のボクっ娘と主人公の幼馴染少女の絡みが主体。今回から書き手が変わったようですが、表現上手いですね。
ハチナイの新一年生キャラ5人がとにかく目立ちます。前述の幼馴染もその一人。
柚、天、千代、レイファ、ルナが好きな方は買う...続きを読む -
最初は界皇高校のエース草刈レナの過去話から始まり、そこから主人公の八上たちが界皇の合宿所へ見学に行く展開へと繋がります。
今回の主要メンバーは八上、翼、和香、綾香、あおい、茜の6人。
そこで界皇女子野球部メンバーたちと仲良くなったり、中盤からは向月高校の高坂椿がやって来たりと賑やかに。
ラスト...続きを読む -
地方のとある過疎村に行って、地元の女子野球部と強化合宿するエピソード。
潮見凪沙なる天才肌の野球少女がゲストヒロイン。ぶっきらぼうな生意気クールキャラです。終盤デレますが。
実は家庭の事情で野球を今後辞めるという凪沙、合宿を絡めて皆でそれを翻意させるのが今回のメインストーリーです。田舎の温かみと...続きを読む -
大きな書店をはしからはしまでみわたしてたときに、この本を見つけた。装丁からものすごく好みだと思った。これは好きだ、絶対に、という確信があった。著者がまだ現役の大学生で90年生まれなことに驚いた。
一文読んでやっぱり好きだって思った。頁をめくるたびこの本、この著者好きだって強く思い、最後の一文でたま...続きを読むPosted by ブクログ -
「しんどい時ほど、まわりに頼れない」という帯で手に取った
休職中の焦り・もどかしさ・悔しさがありありと伝わってくる
物語は淡々と進むけど、ときどき立ち止まるような言葉がある
自分にとっての「ビーチクリーン」はなんだろう?と考えてしまう
読み終えたあとも折々でこのビーチに戻ってくることになるような本Posted by ブクログ -
この本を購入したきっかけは、「しんどい時ほど、周りに頼れない。自分を見つめ直すひと月の物語」という帯文でした。
今年の一月上旬。
人生でこんなに辛いことがあるのかと絶望して、会社から一週間の休みをもぎ取った時に出会った本です。
いつもより少し詳しめに物語の内容を以下に。
1ヶ月の休職中に、海岸の...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて読む、若手の作家さん。
「群像新人賞」受賞、本作も「群像」に発表されたよう・・・
ということは、純文系か。
・・・なるほど!
パワハラにより休職中の26才の女性が
海でのゴミ拾い(ビーチクリーン)に精を出し
その1ヶ月の日々での出会いや想いを描く・・・
舞台は、ほぼ海と、その周辺。
彼女...続きを読むPosted by ブクログ -
ワニのような形の島が舞台.右半分は観光や漁業で栄え、左半分は沼地が広がっていた.主人公の薫は左半分に住み、島中をピタニィの配達をしている.絵描きの瀬戸や魚屋の村井と恋愛と友だちの間の関係をつむぐ毎日.ある日、願いを叶えてくれるという今川焼き屋の老女のもとへ行き、「魚になりたい」ことを告げる。老女は薫...続きを読むPosted by ブクログ
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薫が人魚に変わっていく様が執拗な痛みを感じさせる描写で良かったです。
誰のものにもなりたくないから魚になることを望んだのに、完全に魚になってしまうと誰かの所有物になる。自由と恐怖は同時にやってきたけど、そうなんだと気付いたときにはもう戻れないのは怖いな。
女性は気持ちだけを欲しがり、男性は現実を欲し...続きを読むPosted by ブクログ -
悪意と海洋ゴミは似ているな。
特定な者に向けられたものでなくとも、それは、そこに漂うだけで気持ちが悪いものだ。
シーグラスのような波に揉まれて綺麗になるものも誰かにとってはゴミなんだよね
時間が経てば必要なものも変わる
必要ないものは切り捨てる
それは人生だけれども…
人には、癒やされる場所や...続きを読むPosted by ブクログ -
結局なんで、カプチーノコーストって題名なんだろ。作中には1回だけ出てきた。プランクトンや化学物質が混ざってるって。自然は綺麗に見えて綺麗でないって。
何を伝えたかったのかな…
「これは海中のプランクトンや化学物質が混ざってできたもの」「こんなに綺麗なふわふわの泡でも人を傷つける」「海はそんなに嫌い...続きを読むPosted by ブクログ -
休職中の主人公がビーチクリーンをして
たくさんの人と出会い、色々なことを感じ、
日々を過ごしていく。
文章は単調だが、復職するまでのカウントダウンに
読んでいて主人公と一緒に焦った。
最後も主人公の行き着く場所はやはり海だった。Posted by ブクログ -
休職中の早柚がビーチクリーンを通して新たな発見をする物語。
人は誰しも、違和感を抱えながらも自分を正当化することで正気を保って生きてる。言えなかった言葉、違和感、上司の罵声。そういうものが海に落ちているゴミで、早柚はそれを拾うことで心を浄化している。
世の中には、自分を正当化して、その正しさを人にも...続きを読むPosted by ブクログ -
辛い時こそ何か現実逃避できるような行動ができたらいいなと常々感じていました。
本作では、上司のパワハラに心を痛めた主人公が、休職中に海岸の清掃活動に勤しみ、心を落ち着かせるストーリーで、清掃活動を通して何を感じるのか、自分の迷いをどう浄化させるのか、落ち着いた文章で描かれるお話でした。Posted by ブクログ -
「一度見えるようになってしまったら、見えなかった頃には戻れない。」印象に残った言葉。
見て見ぬふりをすることは出来るかもしれないけど、それは自分に対しての嘘でしかない。だんだん心を蝕んでいく。自分を蝕むものから逃げていいんだ。戦わなくてもいいんだ。生きる意味も働く意味もなくていい。なんでもいい。死に...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公の癒しになるのが海岸でのゴミ拾いのボランティアの着眼点が読んでいておもしろかった。カプチーノ・コーストの意味は読んで理解して下さい。たかが海岸でのゴミ拾いされど海岸でのゴミ拾いいろいろ変なものまで流され落ちている。人と人とのつながりも見えてきて心にしみわたるお話でした。Posted by ブクログ
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休職中の早柚(さゆ)が夢中になるのは海岸にあるゴミを拾うこと。ビーチクリーンを趣味にする人たちがいることを初めて知った。
パワハラ上司の元で我慢しながら、意味のなさそうな仕事をするよりも、ボランティアで収入にならなくても環境保護に役立つゴミ拾いの方がやりがいはありそう。ゴミ拾いだけじゃ生きていけない...続きを読むPosted by ブクログ