スティーヴ・ハミルトンのレビュー一覧

  • 解錠師

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    主人公が喋らないからこそ、人の感情が間近に感じられたり、スリリングなシーンの緊迫感が増されたりしていました。
    解錠を芸術的に描いている分、主人公がより芸術家気質な人に見えてくるのですが、
    それが犯罪に繋がり、どんどん大変な事態に巻き込まれてしまうのがつらいところです。

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    2022年10月15日
  • 解錠師

    購入済み

    一気読み!

    ミステリー好きでしたが、暫く離れていました。
    暫くぶりの、そして初めての電子書籍で、ラッキーな事にミステリーとラブストーリーが素敵に融合したお話しに出会えました。
    思わず一気読みでした。

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    2020年12月21日
  • 解錠師

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    過去と現在の二つの時間を行きかってマイクルの現在までが解き明かされる。しゃべることができない少年であったマイクル。解錠師という秘儀を身に着けたマイクル。ただ一人理解してくれる彼女を見つけたマイクル。過去と現在の話のとりことなる。

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    2018年10月20日
  • 解錠師

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    面白かった。解錠のプロセス等、ニールケアリーシリーズの一作目を彷彿とさせた。エンディングは万人受け。

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    2013年10月05日
  • 解錠師

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    青春小説。
    マイクががぜんカッコイイ!寡黙な男、というか話をすることができない少年なんだけど、心の声は響いてくる。偶数章、奇数章で時系列を分けストーリーを進める様はテクニシャンと言う他はない。
    犯罪モノをこんなにキュートに描いてくれてしかもボーイミーツガール。
    キュンキュンしまくり。

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    2013年08月25日
  • 解錠師

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     ミステリ分野ではないのかもしれないが人物描写を巧みに操り文章構成を利用しながら話が淡々とまたスピーディーに進んでいくそしてラストはどうなったのだろうかとても気になる終わり方だ。

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    2013年06月24日
  • 解錠師

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    ずっと、積読の一冊だったのだが、今年のベストミステリーだったので読んでみた。一人称小説は、苦手だったのが、これはすんなり読めた。面白い。過去と現在が、交互に描かれるのだが、それが徐々に接近してくるスリル感は見事。今や古びてしまったかの青春小説、恋愛小説としても楽しませてくれる一冊だ。

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    2012年12月25日
  • 解錠師

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    ネタバレ

    「 解錠師」というより、「The Lock Artist」というほうがピッタリする。マイクルの一風変わった生き様の背景に悲惨な出来事があるが、それはアメリアとの恋や金庫破りとしての不本意なキャリアを語る中で明らかになってくる。とてもタフにはみえないマイケルが強情ともいえる芯の強さを持ち、アメリアへの愛だけを道しるべに細い綱渡りをしてるのを見ると、何とか最後には何か報われるようなことをと祈るような気持ちで読んだ。

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    2012年12月21日
  • 解錠師

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    錠を開く才能がある少年の進んだ道は。
    切ない初恋に貫かれます。

    8歳の時の事件以来、口を利くことが出来なくなったマイク。
    「奇跡の少年」と報道され、カウンセラーにもかかりました。
    酒店を経営する伯父に引き取られ、ミシガン州デトロイトの小さな町で育ちます。
    高校の美術クラスで思いがけず才能を認められ、初めての友達が出来ました。
    17歳半の時、上級生が卒業間近の夜の悪ふざけに、マイクが錠を開く才能を使うように求められ、事件に巻き込まれます。

    奉仕活動のために被害者マーシュの家に通い、仲間の名を明かすよう求めるマーシュに、炎天下でプールを掘ることを命じられます。
    その家の娘アメリアに恋をするマイ

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    2012年11月14日
  • 解錠師

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    CL 2012.9.16-2012.9.25
    心に迫ってくるものがある。
    久々の大ヒット。
    あと、翻訳とは思えない素直な文章。
    訳者は誰だ?と思ったら、
    越前敏弥。さすが。

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    2013年01月10日
  • 解錠師

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    スティーブ・ハミルトンなる兼業作家の青春犯罪小説。2011年上梓。IBMに勤めているらしい。

    さすが、ハヤカワポケットミステリ!はずれるわけがない。主人公マイクルの特殊スキルとトラウマ、アメリアの思春期性かつ献身的なヒロイシズム、援助者ゴーストと暗躍するあれやこれや。

    グレマスの物語構造論にピッタリ当てはまるようなベタなキャラクター造型にロードトリップの要素が加わって、もちろん金庫泥棒の場面はハラハラするし、言うことなしに面白い!あとマッチョな大学生にその富裕層の親とか、ベタすぎるけど面白い!

    2つの時間軸が交互に進む構成も相応に効果的だったけれど、後半からちょっと煩わしさを感じた。

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    2023年06月24日
  • 解錠師

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    「スティーヴ・ハミルトン」の長篇ミステリ作品『解錠師(原題:The Lock Artist)』を読みました。

    古書店で懐かしいハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版を見つけちゃったんで、ついつい買ってしまった一冊… ハヤカワポケミスって、若い頃に自分の中で魅力的なイメージが創り上げられていて、ついつい手に取ってしまうんですよね、、、

    どの賞が権威ある賞なのかわからないのですが… 世界のミステリ賞を数多く受賞している作品らしいので期待して読みました。

    -----story-------------
    このミステリーがすごい! 201

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    2022年09月17日
  • 解錠師

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    8歳の時に、ある事件に遭い、発話が出来なくなったマイクル。不器用だが優しい伯父とともに暮らしながらも、孤独な日々を過ごしていた。

    高校で絵を描くことで、自己を表現し始める。
    また、鍵を開けると言う特技を持っていた。それを、先輩に知られある家に忍び込むことに加担し、警察に捕まり、保護観察処分となる。保護観察中、奉仕活動として忍び込んだ家のマーシュ家の庭にプール用の穴を掘り始める。そこで、マーシュの娘アメリアに出会い、互いに惹かれあう。
    しかし、マーシュにも鍵を開けられる特技を知られ、金庫破りと言う犯罪に巻き込まれていく…。

    アメリアに会った頃、金庫破りとしてアメリカを渡り歩く頃、二つ

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    2017年12月23日
  • 解錠師

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    ネタバレ

    幼少期に起こった、衝撃的な事件。
    奇跡的に生還した少年は、けれど口を利くことが出来なくなってしまった。
    事件の因果か天性か、ある日手に取った南京錠から解錠の仕組みに取り付かれ、やがて錠前破りとしての人生を歩き出すことになる。

    前に英語で読みかけて、面白そうだなと思いつつ挫折してました。
    洋書で、口が利けないとか、実は自閉症とか、イレギュラー設定が出てくると、それが読み取れなくてもやっとして挫折すること多い…。

    少年は運命に絡め捕られるように、金庫破りのプロとしてマフィア傘下の窃盗団に加担しながら生きてゆくようになるんだけど、彼自身は悪意もさほどの欲もなく、解錠という挑戦への情熱と、押し殺し

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    2014年08月20日
  • 解錠師

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    こんな解錠師もいていいのだと思う。陳腐だけど唯一自分の意志で開けた鍵は恋人の心。鍵を開けることへの興味から、知人の思いつき、大人の思惑によって鍵を開ける手段としてのみの存在となり、唯一のつながりは恋人のアメリア。
    しゃべることをやめた主人公と恋人をつなげるのは、芸術域まで高められた絵物語。たった1年の間に起こった主人公の大きな人生の変化と、そして守るものができた行動は、彼の人生の新しい扉を開ける。今はまだ、刑務所の中で鍵の中の生活だけれども、その鍵は時間が書けば物理的ではなく、いつか解錠される。
    主人公の閉まっていた無防備な心の扉を勝手に開いていく友人や大人は、その解錠の腕前だけを認め、本当に

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    2014年03月24日
  • 解錠師

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    The Lock Artist. クールなテンポと読後の開放感がいい。そもそもハヤカワ・ポケットの黄色いページが好きなのかもしれない。面白かったです。

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    2013年10月13日
  • 解錠師

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    カズオイシグロ以来のひさびさの翻訳ものでした。過去と現在がどんどんスピードアップして近づいてゆくのがとてもスリリングで、一気に読めた。

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    2013年03月24日
  • 解錠師

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    てっきりベテランの解錠師の犯罪物語かと思っていたので、全然違って驚いた。解錠していくように少しずつ物語が動き、過去と現在が合わさっていくところが面白った。

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    2013年03月08日
  • 解錠師

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    2012 このミス 海外1位。

    8歳の時に言葉を失ったマイク。
    リート伯父さん、恋人アメリア、師匠ゴースト。いくつかのポケベル。

    手に汗握ったー。
    ラストに向かう場面では、あまりにも怖くて斜め読み。そしてまた気を取り直して、一字一句漏らさぬように読むくらい怖くて緊張させられる。

    アメリアもいい。
    文字での意思の疎通じゃないところも。

    行った事がある地名の情景がありありと浮かび、さらにリアルさを増す。

    でも、鍵の細かい描写にはあまり興味を持てず、謎解きと言うほどでもなく、嫌なヤツはとことん嫌な馬鹿で、気持ちいい本ではないという感想。

    だけど、マイクの未来に幸あれと思うくらい実話の

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    2013年01月19日
  • 解錠師

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    『解錠師』、原題では“The Lock Artist”。

    このタイトルの響きは物語の始まる前と後では異なって聞こえ、読み終えた今ではそれはそう、あたかも錠が解放される瞬間のようにすべてが正しい位置にぴたりと収まっているような印象すら与える。

    英語で「鍵師」は“locksmith”、「金庫破り」は“safecracker”と呼ぶそうだが、マイクルが単なる“smith(金属細工師)”や、ましてや“cracker(破壊者)”ではなく、本物の“artist(芸術家)”であるということには読者全員の賛成がもらえると思う。

    幼い頃とある事件を生き延びた「奇跡の少年」がやがて「解錠師」となり、運命の坂

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    2013年01月16日