スティーヴ・ハミルトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『解錠師』、原題では“The Lock Artist”。
このタイトルの響きは物語の始まる前と後では異なって聞こえ、読み終えた今ではそれはそう、あたかも錠が解放される瞬間のようにすべてが正しい位置にぴたりと収まっているような印象すら与える。
英語で「鍵師」は“locksmith”、「金庫破り」は“safecracker”と呼ぶそうだが、マイクルが単なる“smith(金属細工師)”や、ましてや“cracker(破壊者)”ではなく、本物の“artist(芸術家)”であるということには読者全員の賛成がもらえると思う。
幼い頃とある事件を生き延びた「奇跡の少年」がやがて「解錠師」となり、運命の坂