下楠昌哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古書店主の主人公が、古本の間に挟まれていた手紙を見つけることから始まる物語。
戦時中に出会った二人の間で交わされていた手紙
その男性パートと二人がどうなったのかを追う古書店主パートが交互に進む。
雰囲気がある文体なのだけど、状況がわかりづらく感じてしまった。
ところどころ何回か読んでようやくどういうことかがわかる(何とも情けない…)
話自体は面白かったのだけど、語り始めているのが何についてなのかを追うのに苦労して
満喫できたのかが微妙でした。
途中までSFだってことをわすれていた。
時間の揺らぎと自分の存在の揺らぎ、話全体の揺らぎのリンクする点は見事だった。
あとは文体に慣れるかどうか -
Posted by ブクログ
東南アジアなSF→バチガルビっぽい。けど、熱気と匂いがあまりしない。リアリティはバチガルビに軍配
ロボットとか、未知の世界への憧れとか、男の子だねぇ~というお話。前半。
後半は結婚に関する話
AI 3.0とかが出てきて、賢さ別に管理する。将来的にありそうで、リアリティを感じる
話間で共通のガジェット多い
表現が耽美。薔薇を燃やした灰の匂い、なんてことがさらっと書いてある。すごいね
だが、記述がだらだらしているので退屈でもある
ナノテク、情報技術、AI、遺伝子工学、ロボットとSFネタは盛り沢山だが、アイディアは落ち着いていて、目から鱗程ではない
これで1,785円は高いと正直思う