長友啓典のレビュー一覧

  • 装丁問答

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    理屈よりも本好きの著者の少し引いたあるいはグッと近づいた「ええやん!」の直感でご自身の作品や市井の様々な装丁の作例を語った一冊。惜しむらくは本文が一色刷りなので添えられた装丁の画像の色味やディテールが伝わらないこと。iPhoneで画像検索しながら読んだけれどできれば紹介された本たちを傍らにうず高く積んで手に取りながら読みたい。

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    2014年08月31日
  • 装丁問答

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    よい装丁であれば、中身も良い内容。
    いわゆるジャケ買いも大丈夫、と伝えてくれています。

    長友啓典さんを本書で初めて知りましたが、本の内容
    批評とは少し距離を置いた形で接して、かつ、本が
    大好きということなので、読書ガイドとしても
    非常に新鮮でした。
    (関係ないけど、目黒のメッシタの看板もこの方)。

    カラーだともっと良かったかな。
    取り上げられている本、読みたくもなるし、
    確かに素晴らしい装丁です。

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    2014年02月23日
  • 死なない練習

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     広告界の大御所、長友啓典氏が食道癌になって、手術をしたのが2010年の春。氏のブログでは今も美味しいものを食べ歩き、ゴルフをしてアササン(朝の散歩)を続ける写真が載せられています。

     御年72歳(当時)、あちこちガタがきてもちっともおかしくない年齢です。そんなオジサマなのに(失礼)、「生」への執着は健在です。人から勧められた療法はなんでも試し、とにかく「気」で乗り切る姿勢。戦中生まれの逞しさが満載です。

     実は私、なまで氏を拝見したことがあるのですが、にこやかな笑顔の垢抜けたオジサマでした。周りがぱっと明るくなる感じでしたね。

     がんと宣告されて気を落としている方に元気を与えれるような

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    2012年01月09日
  • 装丁問答

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    装丁のプロである筆者による装丁のレビューです。
    新聞や雑誌に連載していたもののようです。

    これは最高に面白いですね。
    僕にとって評価に値する(えらそうに)本というのは、僕を動かすものです。
    育児書だったらわが子に会いたい!って思わすものだし、動物本だったらとにかく動物園に行きたい!と足を向かわせるもの。
    新しいことをはじめるのではなくって、いつもの日常をいつものままでグッと面白くしてくれるもの、そういう本が大好きです。これはそういう本。

    読み始めはふつうに楽しい時間つぶしといった気分でした。
    本当に★3つくらいの感じ。
    ところがこの本は僕のこれからの本人生を変えた。もう過去形で言い切っちゃ

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    2012年01月03日
  • ロビンソン・クルーソー

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    小学生のとき、両親に買ってもらった「世界名作文学50冊」の中に入っていた。あの名作文学は1冊に数作が収められており、やたらと重かったという印象がある。手に持って読むのは小さな小学生には結構な重労働で、いつも寝そべって読んでいた。あの当時は「小公女」や「秘密の花園」などのいかにも少女好みの作品に傾倒し、この手の冒険物はさほど心が惹かれなかったのを覚えている。それなのに、今になって読み返すと冒険物が断然おもしろい。伊集院静のリメイクだから、ことさらに面白いのかもしれない。それでもページを繰るたびに脳裏に浮かんでくるのはトム・ハンクス主演のCast Awayの映像だった。

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    2011年03月08日
  • 装丁問答

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    装丁愛、ものづくり愛。
    この本から伝わってくるのは、もっとシンプルなものづくりに対する愛情でした。

    文字の扱いが美しいとか、印刷が凝ってるとか、紙がなんだとか、玄人ならではのこだわり論も良いのですが、わからない人は置いてけぼり感も時に感じるデザイン論。
    しかし、基本は思いを形にする情熱であり幸せなのだなと。
    経験を積んでなお、ものづくりの最初の愛情を持ち続けていられるのは「すごいこと」なのかもしれません。

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    2011年03月07日
  • 装丁問答

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    つい文庫ばかり手にしてしまうけれど、単行本で持っていたい!と思う本は確かにある。この本を読んで、もっと装丁にも注目すれば面白い本が見つかるかもと思った。ただ、装丁のデザインについての解説を、もう少し掘り下げて語ってくれればなぁと思った。例えば、色々なテーマが存在する新書シリーズの装丁デザインは抽象的な幾何学模様が多いと思うけれど、どうしてそのデザインに至ったのか?などなど。現代アートの解説にも通じるような興味深い内容になりそうに思える。

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    2013年10月13日
  • 装丁問答

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    私が本そのものを好きな理由の中に、装丁から入りたいというのがあります。表紙の絵、タイトルの文字、紙の質や色、文字の大きさや字体…そんな要素からいわば本をプロデュースするのが装丁家。この本は、本の装丁家が“ジャケ買い”する本の話。特定の作家と装丁家が長年仕事をするなど、面白いエピソードもあり、本という物体が好きな方にお勧めです。

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    2013年03月25日
  • 装丁問答

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    本当に本が好きな人なんだな、この方は。
    長友さんという方を始めて知ったのだけど、とても好感がもてた。
    この本に紹介されているのは装丁家がジャケ買いする本。
    私の好きな装丁家さんの手がけた本も紹介されていて、なにやら無性に嬉しい。

    本題に入る前の話が長いのもちょっと可愛いなぁと思ったり。

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    2012年04月29日
  • 装丁問答

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    装丁についての思考回路がすごく発達している人の装丁鑑賞。こういう人の思考を追えると勉強になる。
    前付きの流れや色が云々、という話があるものの載ってるのは書籍のモノクロ写真だけなので、この本だけでは一部よく分からない。
    現物を手に取るべきなんだろなあ。

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    2011年06月17日
  • 装丁問答

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    “すばらしい小説にはステキな装丁がついてくるということだと思う。”
    この一文に尽きるなと思った。
    手に持った質感や、色、紙のにおい。そういうものも全部ひっくるめて、一冊の本が成り立っているのだと思う。
    装丁が好きな本は中身も好き。逆もまたしかり。

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    2011年06月02日