長友啓典のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
広告界の大御所、長友啓典氏が食道癌になって、手術をしたのが2010年の春。氏のブログでは今も美味しいものを食べ歩き、ゴルフをしてアササン(朝の散歩)を続ける写真が載せられています。
御年72歳(当時)、あちこちガタがきてもちっともおかしくない年齢です。そんなオジサマなのに(失礼)、「生」への執着は健在です。人から勧められた療法はなんでも試し、とにかく「気」で乗り切る姿勢。戦中生まれの逞しさが満載です。
実は私、なまで氏を拝見したことがあるのですが、にこやかな笑顔の垢抜けたオジサマでした。周りがぱっと明るくなる感じでしたね。
がんと宣告されて気を落としている方に元気を与えれるような -
Posted by ブクログ
装丁のプロである筆者による装丁のレビューです。
新聞や雑誌に連載していたもののようです。
これは最高に面白いですね。
僕にとって評価に値する(えらそうに)本というのは、僕を動かすものです。
育児書だったらわが子に会いたい!って思わすものだし、動物本だったらとにかく動物園に行きたい!と足を向かわせるもの。
新しいことをはじめるのではなくって、いつもの日常をいつものままでグッと面白くしてくれるもの、そういう本が大好きです。これはそういう本。
読み始めはふつうに楽しい時間つぶしといった気分でした。
本当に★3つくらいの感じ。
ところがこの本は僕のこれからの本人生を変えた。もう過去形で言い切っちゃ -
Posted by ブクログ
小学生のとき、両親に買ってもらった「世界名作文学50冊」の中に入っていた。あの名作文学は1冊に数作が収められており、やたらと重かったという印象がある。手に持って読むのは小さな小学生には結構な重労働で、いつも寝そべって読んでいた。あの当時は「小公女」や「秘密の花園」などのいかにも少女好みの作品に傾倒し、この手の冒険物はさほど心が惹かれなかったのを覚えている。それなのに、今になって読み返すと冒険物が断然おもしろい。伊集院静のリメイクだから、ことさらに面白いのかもしれない。それでもページを繰るたびに脳裏に浮かんでくるのはトム・ハンクス主演のCast Awayの映像だった。