重野なおきのレビュー一覧
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大袈裟でも誇張でもなく、日本の歴史が大きすぎる動きを見せた瞬間が描かれている
決して、バカにしている訳じゃないが、四コマ漫画って形式で、こうも、日本史の中でも五指に入る大事件を、「ドン!!」とインパクトを欠けさせずに表現した重野先生、さすがである
これは、あくまで私が感じた印象に過ぎないが、重野先生、この(3)、描くのが楽しい、だけじゃなかっただろうな。自分の憧れを最大限に注いでいた織田信長って大きすぎる英雄が、明智光秀に討たれる様を描いていた時は、どんな表情をしていたんだろう。浦沢先生、今度の取材相手に重野先生を選んでくれないかなぁ
しかも、この『軍師 黒田官兵衛伝』は、あくまで、『信長の忍 -
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テレビアニメの第1話があまりにも面白かったので購入。重野なおきは『ふたりごと自由帳』を含めると通算4作目。とうとう代表作にタッチしたことになる。いや〜面白いわ……! 漫画そのものもだけれど、とにかく史実がいちいち面白いので読み始めたら止まらない。メリハリのあるドラマの組み立て方がなされていて、しっかりと葛藤を描くし、ちゃんとかっこいい。キャラクターも多いのにぜんぜん混乱しない。絵だけでない血生臭さからも逃げずに、しかし楽しそうにではなく(大事!)描き抜いていて、そこも驚かされる。四コマ漫画を読んでいる気にさせられない鋭さがある。大河ドラマの原作これにしてもいいのに……。
ただし、ギャグだけは、 -
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いやー、重野先生のバイタリティー、凄い
黒田官兵衛の次は、真田一族をテーマに選んだか
これは最早、ブームに乗っかっている、を通り越して、重野先生が描きたいモノがたまたま、ブームになっている、そんな感じ
重野先生が描きたいコトを描きたいように描かせる白泉社も懐が深い
あくまで、素人の感覚だけど、これこそ、漫画家と出版社の理想的な関係なんじゃないだろうか
真田、と聞けば、自然と幸村が浮かんでしまうが、ここで、幸村だけに話の焦点を当てないのが重野先生
真田家の祖と言える、真田幸隆の復活劇から話を始め、真田昌幸の武田家に対する無二の忠義で展開していき、そして、幸村の大活躍へ繋げていくんだろう
また、昌 -
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やはり、重野先生って凄い四コマ漫画家だよな、と実感
『信長の忍び』、『信長の忍び外伝 尾張統一記』では織田信長、『軍師 黒田官兵衛』では黒田官兵衛、『真田魂』では真田幸村と、日本史の中でも、かなりビッグネームな武将を題材にした四コマ漫画家を描き、なおかつ、相当にレベルの高い作品にしているのに、まだまだ描きたい対象がいて、それに挑戦できる情熱が、ホントに凄い
今回、重野先生の光が当てられたのは、奥州の雄・伊達政宗。しかも、政宗個人だけでなく、彼を男としても武将としても立派に育てた右腕、片倉景綱
日本史の中でも一、二を争うほどに優れた主従であろう。この二人は、『殿といっしょ』の影響もあって知名度が -
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やっぱ、重野先生の生む、歴史四コマ漫画は文句なしに面白い
シンプルな絵柄なので、内容がスッと入り込んでくるあたりに、キャリアの長さを十分に感じられる
また、コマ数が限られる四コマ漫画なので、読み手によっては、イベントがトントン拍子に起こり、進み、終結してしまうトコが物足りないって思う人もいるかも知れないが、私としては四コマ漫画だからこそ、史実に忠実に描く事と、オリジナリティを盛り込むことを両立できるんじゃないかな、と素人なりに思った
重野先生の描く四コマ漫画は、この『軍師 黒田官兵衛伝』だけでなく、『信長の忍び』、『信長の忍び 外伝 尾張統一記』にもあてはまりますが、勝つか負けるか、でなく、生 -
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帯に偽りなし、ってのはポイントが高い
面白い、もあるが、どっちかと言うと、「タメになるなぁ」と感じる歴史四コマ
読み手に歴史に対する興味を持たせるのが、ホントに上手な先生だと思う、重野先生は
ワイワイと賑やかしい教室で、面白おかしい日本史の授業を受けている気分になり、自分でも驚くくらいに、すんなりと黒田官兵衛についての知識が自分の中に入り込んでくる
読み手に伝わりやすく、なおかつ、笑える形にする、四コマ漫画家としての才が高いのも確かだが、テーマに関する事の資料を集めてまとめる事や、その道の先達への調査する才もまた、十二分にある
小学生でも読める一方、中高生の授業で、深いトコまで教える時にも使え