山我哲雄のレビュー一覧

  • 一神教の起源 ──旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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     当時の国際状況(エジプトなどの近隣諸国)も踏まえ、論理的に旧約聖書を解説しています。
     旧約聖書ができるよりも前の時代から論じられており、旧約聖書成立の背景を知ることができました。

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    2024年06月16日
  • キリスト教入門

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    いろんな芸術作品を味わうために必要な知識が歴史的な背景も含めて詳しく書かれている。
    新約聖書に書かれているパウロの宣教活動については、この本を読むと概要が理解しやすい。
    宗教と政治が複雑に絡んでいるので、世界史の授業で聞いた単語がたくさん出て来て、試験勉強してる気分になった。
    イエスキリストとされた人物が存在していたことは、歴史的研究でも証明されているらしいから、それから2,000年経っているということは事実として、それ以前にも人類の文化にはたくさんの神様が崇められていて、古代の解明されてない文明にもなにかしらを崇拝してる跡がある。
    その中でも、ひとりひとりを平等に救済すると説いた宗教はめずらしかったのかもしれない。
    日本のキリスト教の布教とともに、自由人権運動や他の社会福祉活動も発展してきた経緯は、ありがたいことだなと思った。

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    2024年05月13日
  • キリスト教入門

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    ネタバレ

    キリスト教を勉強してみたくなり、入門書を探しており、こちらを購入。
    世界史のバックグラウンドがないとちょっと難しいかなと感じますが、コンパクトにまとまっていると思います。

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    キリスト教を学ぶとなると、ユダヤ教なしには話が進みませんが、ユダヤ教の言わば「閉鎖的」な部分の改良版的に始まった点などは、実はあまり知られていないかもしれません。そうしたキリスト教の端緒やユダヤとの違いは、簡潔で分かりやすかった。

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    まあ、キリスト教というと、カトリック、プロテスタント、正教と分かれていることは多くの人がぼんやり理解していることと思います。本作はそれぞれの流派の歴史をたどるのは当然のことながら、逸話というか、小噺みたいなものをちょいちょい挟み、それが良かったと思います。

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    例えば、カトリックも正教もそうですが、聖人崇敬の話。

    キリスト教が一神教ということは有名ですが、その一方で聖〇〇とかっていうじゃないですか。立教とかSt. Paulだし、サンフランシスコも聖フランシスコじゃないですか。何なのよ聖って? って感じしませんか? んでもってたまに、聖〇〇に祈りをささげるとか、って洋モノの小説にさらっと出てきたりするじゃないですか。何だよお前、キリスト教って一神教じゃないのかって思いませんでしたか?

    本作によるとキリスト教の偉大な貢献者や殉教者などを聖列するといって、簡単に言えば名球会みたいにすげえぞ名簿みたいなのに登録するらしいです。で、そういう方々へお祈りすることで、自分のお祈りを聖人を介して神様に「とりなして」もらうそうな。ややこしいな。あと、神への崇拝はWorshipでそれ以外の聖人への崇敬はvenerationというらしいです。むう。

    で、実はこうした区分や整理は、そもそも土着の民俗学的な背景を取り込んで宗教が成り立ったということに起因しているそうです。なるほど。

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    それと、プロテスタントというとルター、っていのが世界史の常識かと思いますが、青年ルター君の話も良かった。

    自己肯定感の低いルター君は、自分は天国に行くような人間じゃないと悲観していたそうだが、信仰義認説を実存的に理解して、そこから現状の教会組織に疑問を感じ始めたそうな。で、そうした問いをラテン語で貼り付けたのが「95箇条の提題」。要は一部のインテリにだけ分かるようにあえてラテン語で書いたんですね。たぶんシャイなんだな。したら誰かがドイツ語に翻訳し、リツイートしたもんで、バズってヨーロッパ中で話題になっちゃったということらしい。プロテストというより炎上?だったのかもしれません。

    まだまだ面白い話が幾つかあるのですが、備忘のために書いておくとヘンリー八世の英国国教会成立の話も面白かった。いやあ、良く分からなかっんですよ、国教会ってカトリック?プロテスタント?って。このあたりの事情も書かれていて参考になりました。

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    ということでキリスト教入門の本でした。

    一通り読んで、大学教養課程くらいの濃さはあるなあと感じました。そして興味のない方にとってはもう気絶するほど詰まらなく感じるのでは、と察しました。

    ということで、キリスト教に興味がある方はもちろん、西洋史・宗教史に興味がある方、西洋文化に興味がある方、美術史に興味がある方、欧米文化に興味のある方等々には楽しんでもらえると思います。

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    2023年06月04日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の成立と発展、ローマカトリックと東方正教、宗教改革という内容構成となっている。個人的には、前半のキリスト教の成立と発展の部分の記述に魅力を感じた。もちろん聖書の解説が中心となるが、宗教的バイアスを排除して客観的にイエスの生涯と思想を検討する「歴史的イエス研究」の内容を絡めて解説されており、合理性をもってキリスト教を考えることができた。ローマカトリックと東方正教の項は前半と比してストーリー性に欠け、宗教改革および清教徒革命の説明はやや簡素すぎる印象を受けるが、前半のみでも読む価値のある書籍である。

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    2020年09月06日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の入門としてとてもコンパクトにまとまっていた。
    十二弟子についてとか、東方正教会の組織とか20世紀のカトリックの変化のすごさとか、勉強になった。
    新約聖書の約は契約の約だというのは改めて学べてよかった。

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    2020年04月19日
  • キリスト教入門

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    非常に読みやすい入門書。
    ユダヤ教からの流れからイエスの生涯、布教の過程と広がり、諸派の教義の違いなどを聖書を引用しながらわかりやすくまとめられている。
    専門的すぎない、しかしポイントはしっかり学ぶことが出来る。「知識」としてキリスト教に触れる第一歩としてピッタリな内容。この一冊で概要を掴むことができる。
    中高生向けの新書だが社会人の教養本としても十分な良書。

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    2018年12月31日
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 聖書

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    昨今の世界情勢をより深く理解するため簡単なこの本を選びました。欧米社会と東洋社会の対立についての基礎情報の収集目的ですが聖書のいい加減さ、改めて感じました。

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    2018年07月06日
  • キリスト教入門

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    聖書の内容を全て盲目的に受け取るのではなく、執筆者の意図や背景を踏まえて多角的に解説してくれるため、初学者でも臆することなく読み進めることができた。
    『キリスト教入門』の名を冠しているが、歴史や聖書・福音書解説、使徒に着目した説明、教え、他宗派の紹介など内容は多岐にわたる。
    聖書解説は一部のトピックに限られているため、旧約・新約聖書の通読的な内容を知りたい方は、別の本との併読を推奨。

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    2026年01月14日
  • キリスト教入門

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    歴史的イエスの生涯から、その後の各教団の歩みまで網羅的に学べます。

    世界史や倫理の教科書に載っているのは、歴史的イエスというより教理の上でのイエスだったように思うので、新鮮でした。

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    2015年10月01日
  • 一神教の起源 ──旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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    キリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教における
    唯一神であるヤハウェが、歴史的に段階を踏みながら
    いかにして唯一神になったかということを平易な文章で
    わかりやすく解説した本。自説とは違う意見も書き記し
    それでも私はこう思うという誠実な態度も好感が持て、
    言わんとするヤハウェの発展の歴史がすんなりと腑に
    落ちてくる良書。だがおそらくはそのわかりやすさと
    平易さゆえにこの本に反発する信者も少なからずいる
    だろうな。

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    2014年10月05日
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 聖書

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    雑学3分間ビジュアル図解シリーズの一冊。聖書を3分間で理解しようとすること自体が度台無理な話ではある。聖書の主要な内容と聖書それ自体の解説の各項目が、見開きでまとめられている。内容は全体的にいわゆる「聖書学者」によるものであることが極めて残念。聖書の正典的理解が非常に希薄であり、いわゆる批評学的視点に傾いている。「ファンダメンタリズム」に対する批評が最後部に載っているが、極めて一面的である。聖書学と、組織神学をはじめとした神学諸科との溝の深さを感じさせられた。

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    2009年10月04日