山我哲雄のレビュー一覧

  • キリスト教入門

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    ドストエフスキーで正教会が出てきたので、キリスト教をざっくりと理解するために再読。
    キリスト教の歴史は、世界史と切っても切り離せない。
    キリスト教は大きく分けて、ローマ・カトリック教会、東方正教会、プロテスタント教会。
    キリスト教と一括りに言っても、全く違う。
    聖餐でパンに酵母を入れるかどうかから始まり、十字架の形が違ったり、イコンの有無、神・キリスト・マリアの立場の考え方が違ったり、聖書に書いてあることだけを正しいとするかどうかなど、多岐にわたる。
    教会の権威において、ローマ・カトリック教会は中央集権的、東方正教会が地方分権的というのは興味深い。
    ちなみに、日本の正教会はロシア革命の混乱期に

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    2025年10月05日
  • キリスト教入門

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    キリスト教を理解するためにはかなりの良書。カトリックとプロテスタントの違いなんかはもちろんのこと、世界史のざっくりとした流れなんかも理解できて良かった。

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    2025年08月08日
  • キリスト教入門

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     キリスト教と言っても、一言で言い表すことは当然のことながらできず、様々な流派があり、場合によっては他宗への不寛容が社会的な事件を引き起こすこともあるということが心の隅に引っ掛かった。
     また、時代の流れと共に内容の解釈が困難になることは珍しくない宗教にあって、今後の多様性をどこまで認めることができるのかが課題にあると思っている。
     本書はできるだけ多くの視点からキリスト教を解説しており、周辺知識も教養として十分な量を保っているため、上記のような問題意識や当事者意識をもって課題を考えることができるようになるだろう。
     ジュニア新書ではあるが、宗教観を学ぶ上で、万人にすすめられる一冊に仕上がって

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    2025年06月09日
  • 一神教の起源 ──旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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    ユダヤ教における一神教の成立過程を、山我先生らしい平易な文体で書き表した一冊。同先生の「聖書時代史 旧約編」と併せて読むことで、時代背景も含めたユダヤ教史全体を概観することが可能になる。近年に出版されたため情報も新しく、入門書としては上質といえる。

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    2025年06月07日
  • キリスト教入門

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    山我哲雄(やまが・てつお)
    1951年,東京生まれ.北星学園大学教授.同大学大学院文学研究科教授を兼任.北海道大学文学部非常勤講師.専攻は聖書学,宗教学,キリスト教学.日本聖書学研究所所員.岩波書店版『旧約聖書』(旧約聖書翻訳委員会訳)では「出エジプト記」,「レビ記」,「民数記」を担当.主著に『聖書時代史 旧約篇』(岩波現代文庫),『海の奇跡 モーセ五書論集』(聖公会出版),『一神教の起源 旧約の「神」はどこから来たのか』(筑摩書房),『聖書』(PHP研究所),『図解これだけは知っておきたいキリスト教』(洋泉社)など.訳書にノート『旧約聖書の歴史文学』(日本基督教団出版局),シュミート『旧約聖

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    2025年06月03日
  • キリスト教入門

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    一番わかりやすいキリスト教の本。「はじめに」にもあるように、非キリスト教徒が教養としてキリスト教を知るのにぴったり。とりあえず一回読んで!と勧めたい。
    神の国の考え方や、カトリック、プロテスタント、東方正教会の歴史など、世界の3割の考えのベースを知れると、世界が広がる気がします。

    しかしながらどの宗教も、宗教とそれに絡む政治が原因で戦いが起こっている事実が本当に......
    なんなんだろうと考えてしまいます。

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    2024年12月02日
  • キリスト教入門

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    何かの本で紹介されていたため手に取った。今まで読んだキリスト教関連の本で最もわかりやすい。
    キリスト教の成立過程を、ユダヤ教から遡り、イエスの思想や言動を、神話的にではなく現代的な解釈を交えて伝えてくれるため、とても納得感があり分かりやすい。特に、キリスト教が、キリスト教として生まれたのではなく、ユダヤ教イエス派として解釈できることは恥ずかしながら知らない背景だった。
    ペテロやパウロなど名前が似ていて覚えづらい登場人物のバックグラウンドや思想の変遷、磔刑前後の役割なども理解しやすかった。
    そして、キリスト教成立後の、ローマ・カトリック協会、東方正教会、プロテスタント協会への分化やそれぞれの思想

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    2024年06月30日
  • 一神教の起源 ──旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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    旧約聖書の神の概念がどこから持ち込まれ、育まれたのかを、聖書学による文献としての聖書の精査と考古学の成果などの視点から解き明かそうという本。踏み込んだややこしい議論は避け、初心者的な宗教学の流れや俗説の排除などからフォローしてるし注すらなくて完全に一般向けの雰囲気だけど、とても面白くて夢中になって読んでしまった、というか面白い所だけを見せてもらっている。注とかがっつりつけてもっと専門的に踏み込んだ本書いてほしいと思うけど、この本でもどこが今議論になっているのか、誰がどんな意見で議論しているか、という部分はきちんと書かれているのでありがたい。興味あればぐぐってねという感じなのか。著者の意見と議論

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    2021年02月15日
  • キリスト教入門

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    名著。非常にわかりやすい。
    キリスト教の誕生から分離、現在に至るまでが非常にわかりやすくまとめられている。かなりスッキリ理解できた。おすすめ。

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    2020年04月18日
  • キリスト教入門

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    こちらの本でキリスト教の歴史をおさらいしてみました。岩波ジュニア新書は、本来中高生くらい向けのものと思いますが、これが侮れず、あるテーマについてレベルを極力落とさず、しかしなるべく平易にかつ読みやすく、その分野の一流の方が執筆されているものも多く、「大人の学び直し」にも有用と思います。
    この本も良書でした。「キリスト教入門」というより、正しくは「キリスト教の歴史入門」というべき内容ですが、コンパクトな中にとても要領よくかつ分かりやすくまとめられており、復習&勉強になりました。

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    2019年06月03日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の全体像をわかりやすく学ぶことができる。まさに入門に持ってこいの本だった。比較的平易な文章で読みやすく、理解もしやすかった。
    イエスからローマ・カトリック・東方正教会から宗教改革についてまで、幅広く学ぶことができ、深く理解することは出来ていないと思うが、知るということが出来たのが凄く良かった。
    キリスト教について忘れてしまったら、一度この本を読み直したいと思った。

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    2025年05月13日
  • キリスト教入門

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    2025.4月分読書
    非キリスト教徒がキリスト教の歴史と信仰の概略を学ぶ入門として適切な1冊だと思った。また、高校世界史などで宗教史(キリスト教史)に苦手意識があったり時系列がごちゃごちゃになっている人にも薦められる内容だと思う。また、自分自身はプロテスタントの細かな教義や日本での広がりの知識が乏しかったので、その点を知れてよかった。東方正教会についても、組織の特徴など興味深く確認できた。
    個人的に印象的だったのは、キリスト教と仏教の重なる部分を感じられたことだった。親鸞の悪人正機説とイエスの教えや、ユダヤ教からキリスト教への流れと上座部仏教から大乗仏教への流れなど、救いを求める人間の普遍的な

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    2025年05月01日
  • キリスト教入門

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    〇〇入門って、内容難しいこと多いですが、この本も難しかったです。

    基本的には、キリスト教の歴史についてわかりやすく(簡単ではない)まとめてくれています。
    ユダヤ教から始まり、イエスの史実的な解釈、カトリック、正教、プロテスタントへ別れていった経緯、などなど

    私が小さかった頃、両親が聖公会に所属していて、よく連れてかれていました。当時は訳も分からず、日曜学校で礼拝して遊んで、ミサに参加したり、しなかったり。いろんな記憶の断片が残ってます。

    私にとってのキリスト教は聖公会の時のイメージしかなかったんですが、それが実はプロテスタントから派生していて、カトリックの特徴をたくさん残してるなんて知る

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    2024年11月02日
  • キリスト教入門

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    ジュニア新書ということで、子供向けかと思いきや、非常に重厚かつ内容的にも分かりやすくなっている。非信者にとっては良い入門書だろう。
    プロテスタントの流派が数多くあるのは知っていたが、掻い摘んでそれぞれ解説してくれており、勉強になった。

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    2024年10月21日
  • 一神教の起源 ──旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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     当時の国際状況(エジプトなどの近隣諸国)も踏まえ、論理的に旧約聖書を解説しています。
     旧約聖書ができるよりも前の時代から論じられており、旧約聖書成立の背景を知ることができました。

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    2024年06月16日
  • キリスト教入門

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    いろんな芸術作品を味わうために必要な知識が歴史的な背景も含めて詳しく書かれている。
    新約聖書に書かれているパウロの宣教活動については、この本を読むと概要が理解しやすい。
    宗教と政治が複雑に絡んでいるので、世界史の授業で聞いた単語がたくさん出て来て、試験勉強してる気分になった。
    イエスキリストとされた人物が存在していたことは、歴史的研究でも証明されているらしいから、それから2,000年経っているということは事実として、それ以前にも人類の文化にはたくさんの神様が崇められていて、古代の解明されてない文明にもなにかしらを崇拝してる跡がある。
    その中でも、ひとりひとりを平等に救済すると説いた宗教はめずら

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    2024年05月13日
  • キリスト教入門

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    ネタバレ

    キリスト教を勉強してみたくなり、入門書を探しており、こちらを購入。
    世界史のバックグラウンドがないとちょっと難しいかなと感じますが、コンパクトにまとまっていると思います。

    ・・・
    キリスト教を学ぶとなると、ユダヤ教なしには話が進みませんが、ユダヤ教の言わば「閉鎖的」な部分の改良版的に始まった点などは、実はあまり知られていないかもしれません。そうしたキリスト教の端緒やユダヤとの違いは、簡潔で分かりやすかった。

    ・・・
    まあ、キリスト教というと、カトリック、プロテスタント、正教と分かれていることは多くの人がぼんやり理解していることと思います。本作はそれぞれの流派の歴史をたどるのは当然のことなが

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    2023年06月04日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の成立と発展、ローマカトリックと東方正教、宗教改革という内容構成となっている。個人的には、前半のキリスト教の成立と発展の部分の記述に魅力を感じた。もちろん聖書の解説が中心となるが、宗教的バイアスを排除して客観的にイエスの生涯と思想を検討する「歴史的イエス研究」の内容を絡めて解説されており、合理性をもってキリスト教を考えることができた。ローマカトリックと東方正教の項は前半と比してストーリー性に欠け、宗教改革および清教徒革命の説明はやや簡素すぎる印象を受けるが、前半のみでも読む価値のある書籍である。

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    2020年09月06日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の入門としてとてもコンパクトにまとまっていた。
    十二弟子についてとか、東方正教会の組織とか20世紀のカトリックの変化のすごさとか、勉強になった。
    新約聖書の約は契約の約だというのは改めて学べてよかった。

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    2020年04月19日
  • キリスト教入門

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    非常に読みやすい入門書。
    ユダヤ教からの流れからイエスの生涯、布教の過程と広がり、諸派の教義の違いなどを聖書を引用しながらわかりやすくまとめられている。
    専門的すぎない、しかしポイントはしっかり学ぶことが出来る。「知識」としてキリスト教に触れる第一歩としてピッタリな内容。この一冊で概要を掴むことができる。
    中高生向けの新書だが社会人の教養本としても十分な良書。

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    2018年12月31日