吉川惣司のレビュー一覧

  • メアリー・アニングの冒険 恐竜学をひらいた女化石屋

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    メアリー・アニング(1799-1847)の生涯。350ページ、圧巻だ。
    舞台は南イングランドの海岸の町、太古の化石の宝庫、ライム・リージス。メアリーはここで生まれ、ひたすら化石の発掘を続け、ここで亡くなった。その生涯は、静穏・単調とはほど遠く、書名にもあるように「冒険」と言うにふさわしい。
    化石発掘は生活のためだった。大型化石は嵐のあと崖に露出する。損傷を与えずにすぐ掘り出し(命がけだ)、洗浄を行ない、枠に固定し、スケッチし、学術的価値を見極め、コレクターや研究者と値段の交渉をする。(メアリーは貧しかったため学校に行けなかったが、これをするだけの知識や技術を習得していた。)
    時代は、19世紀前

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    2025年05月05日
  • メアリー・アニングの冒険 恐竜学をひらいた女化石屋

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    さながら冒険小説である。
    化石を発掘していた知られざる女性メアリー・アニングを追いかける。少ない資料から謎が解かれていき、遥か昔のメアリー・アニングが「発掘」されてゆく。

    ダーウィンの『進化論』の約200年も前のことと言うから、まだ天地創造が信じられていた頃。
    イギリスの片田舎で多くの化石を発掘し、研究に多大に貢献しビジネスにもしていたメアリー・アニング。しかし階級社会にあって労働者階級に属し、しかも女性であった彼女のことは公的な記録には残されておらず、古生物学界でもあまり知られていなかったという。
    その彼女に焦点をあて、彼女を追いかけていったこと自体が「発掘」であり、その筆致は、さながら冒

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    2011年06月24日
  • メアリー・アニングの冒険 恐竜学をひらいた女化石屋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お父さんから借りっぱになっていたのを、先日のGoogleのでメアリー・アニングの日を見て、漸く・・・

    少ない資料から、(ある意味)アマチュアなメアリーの伝記を書くのは

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    2014年07月02日