ヴォルテールのレビュー一覧

  • カンディード

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    東浩紀が書いた『観光客の哲学』に本書が参照されていたので、読んでみた。梅毒にかかったり、絞首刑で死にかけたりしながらも、最後まで「最善説」を肯定するパングロス博士が滑稽で仕方がない。ところで、今の時代で最善説を信じている人はどれくらいいるのだろうか。もし私が災害などの不幸にあって苦しんでいる際に、「全体の善のために、あなたの不幸があるのだ」とか彼らに言われたら、間違いなくブン殴るだろうな(笑)

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    2019年06月02日
  • カンディード

    Posted by ブクログ

    レナード・バーンスタインのオペレッタ「キャンディード」は、この物語をベースにして作曲されたとのことである。確かに、その序曲からは主人公の波乱万丈の物語がよく表現されている。
    この物語のキーワードである「最善説」とは、「性善説」と勘違しがちであるが、それとは少しく異なっている。「この世にある個別の悪は、ことごとく全体的な善である」という考えである。作者ヴォルテールは、どうやらカトリック教会が中心になって流布していた権威的な「最善説」をこの作品で批判したかったようだ。

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    2017年08月15日
  • 寛容論

    Posted by ブクログ

    数百年も前の本なのに著者の知的レベルの高さ、思考の深さ、良心に感動した。

    ただ、寛容を説くためには冗長すぎ、また悪い例(寛容ではない虐殺の事例)が延々と書かれていて辟易してしまった。

    そしてヴォルテール自身が他の宗派や民族に対して全く寛容的でない記載も多く、複雑な心境になった。

    個人的には寛容的であった方が非寛容であるよりも絶対に幸せな人生になると思うので、「寛容」であろう思う。

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    2017年06月07日