ディー・レディーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「あたし」ダルシーにとって
飼い主はあくまで「あたしの人間」
ダルシーの目線で描かれた世界だから
まっすぐな要求と強い意思、深い愛情
それ以外のものはなにひとつなかった。
「あたしの人間」がかなしみを乗り越えたときの安心感と喜び。
「あたしの人間」との別れが近いことを悟ったときの少しの心残りとありったけの感謝。
これは、わたしたち人間も同じこと。
日々の忙しさだけに引っ張られているわたしが
どれだけのことを置き去りにしているのか。
ダルシーの一生を通して、また立ち止まることができた。
これは単なる猫と人間のお話ではなくて
尊い、愛の物語。
江國さんの訳者 -
Posted by ブクログ
ネタバレダルシーの目から見た、「あたしの人間」との一生の物語。
ケガ・死産・嫉妬・病気、いろんな事を一緒に乗り越えてきた二人。
ダルシーを置いて長期旅行をしたり、
度重なる引っ越しをしたり、
相性も見ずに子猫を貰ったり、
ましてダルシーより後から来た猫を可愛がるとは・・・・。
100点とは言い難い飼い主を、ここまで愛し、唯一無二の存在と思ってくれるダルシーの深い愛情に感動しました。
最後の時は、自身の愛猫との別れの時が思い出され、泣いてしまいました。
ただ・・・
他にも書いている方がいらっしゃいましたが、
私には安楽死というのはチョット理解が出来ないかと。
苦しませたくないという理由で安楽死