三鏡一敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1日一回生き返ることで神様の食材となっているイノシシで、でも英雄のセイ君の物語2作目。
前巻同様なかなか楽しく読めた。
前半は魔狼フェンリルを巡る人情話?で相変わらずセイ君はお人好しだなあと思っていたら、巻の半ばで一応の決着がついてしまった。
さてこの後どうなるんだろうと思っていたら、後半はエリンヘイヤルの反乱話で、何やらセイ君の隠された能力というか正体が見えてきて、なんだか話がでかくなってきた。
取り敢えず、エリンヘイヤルの生き返りの理由はすぐにわかったけど、まさかヘルヘイムでそんなことが起こってたなんて。
ていうことはなにかい?
セイ君は生と死を司るダイダラボッチ的な存在だったりするの -
Posted by ブクログ
北欧神話を舞台に食料(?)のイノシシ・セイ君が英雄になる話(笑)
いや、なかなか面白かった。
題材としては取るに足らない者が勇気と機転で活躍する物語なわけだけど、神話の設定を活かした奇想天外さがよかった。
北欧神話の世界は少しずつかじった程度なのでミッドガルドとかスレイプニールとかギャラルホルンとか、あらためて登場してくると、へえとなった。
登場人物もロキやフレイヤはともかく、さすがにヴァルキューレ9姉妹は全部は分からないけど。
ラストのドラゴンとの戦いはなかなか少年心を擽るものがある。
個人的ハイライトはエピローグでセイ君がオーディンから英雄として讃えられる場面。
なんというか実にエピロ -
Posted by ブクログ
神界の台所で見習いとして働くのは仮の姿。
本当の仕事は、食材になる事。
職場が職場(?)なので、料理の描写が。
主人公を含め、出てくる男は皆脳内が
男子高生のようで憎めません。
そのせいか、どんなに大変そうな場面でも
掛け合い漫才で軽く終了。
なので、シリアスだと思われる場面が最後だけ?
主人公の体質やら、周囲の環境やらが続くので
ほのぼの神界日常? と錯覚してしまいますが
一応というか、きちんとというか
見せ場はあります。
うっかり、今までの自称・紳士をすっかり忘れるほどにw
ただ…ちょっと女の子が多いので
彼女が本当にヒロインか、疑ってしまいます。 -
Posted by ブクログ
弟子だけど食材としてのライバル登場でセイ君が「ヴァルハラの晩ご飯」から解雇されるピンチな第三巻。
ワルキューレ姉妹勢揃いで、いや、ますますハーレムだよなあ。
でもハーレムなんだけどセイがイノシシと言う事もあってそれほど怒りも湧かないのはセイ君ずるい(笑)
とは言え物語的にはちょっと新鮮さが薄れてきて中弛み。
ラストの料理勝負のアイデアも分かりやすかったしね。
セイの正体の謎や密かに蠢く陰謀の影が見えてこれからの展開に期待かな。
それにしても死ぬ度に死者の国にセイが増えるとしたら、いったいもう何百匹のセイがいるのか?
これからも無限に増えていくわけで、なんというか、死者の国も人口問題で大変そ -
Posted by ブクログ
ネタバレセーフリームニル(通称 セイ)は一日一回生き返れる能力を持つ不思議なイノシシ。彼は神界〈アースガルド〉の食料危機を救うためにその能力を活かして食材として神界で働くことになる。
しかし彼が神界へ来ることを決意した理由はそれだけではなくて…。
主人公はイノシシでその役目は食材という異色の設定ながら、そんなイノシシが他の神を差し置いて神界崩壊を救うことに?
煤け色イノシシ セイは今日も(下心満載で)猪突猛進、神界で奮闘中!!
この作品はイノシシが主人公という珍しい設定なので読んだ作品だか、実際の北欧神話を基礎にしているため、多くのカタカナが出てきてキャラの名前を覚えるだけでも大変だと感じた。