【感想・ネタバレ】ヴァルハラの晩ご飯II ~オオカミとベルセルクの野菜煮込み~のレビュー

あらすじ

イノシシのセイです! 前回世界樹を倒壊の危機から救って主神オーディンさまから英雄認定されたけど、結局ご飯になって生き返る毎日は相変わらずです……ひどいや! まあブリュンヒルデさまはじめ、戦乙女9姉妹との距離が近くなってきた(気がする)のは嬉しい限りだけどね! ヤッタ―! でも最近『選ばれし人間の英霊(エインヘリヤル)』たちに妙な空気が漂ってるし、オーディンさまの機嫌も悪い気がする……何でだろう? そんなある日、戦乙女(ヴァルキューレ)9女のロスヴァイセさまが巨大な狼へ変身する神技を失敗したショックで引き篭ってしまわれた。《狼のことは狼に聞け》。そう考えたボクは、一吠えで島一つを吹き飛ばすという魔狼“フェンリル”に会うべく、ブリュンヒルデさまたちと共に出発する。待ってて下さいロスヴァイセさま! あなたの心は、このボクが救ってみせます!

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Posted by ブクログ

1日一回生き返ることで神様の食材となっているイノシシで、でも英雄のセイ君の物語2作目。
前巻同様なかなか楽しく読めた。

前半は魔狼フェンリルを巡る人情話?で相変わらずセイ君はお人好しだなあと思っていたら、巻の半ばで一応の決着がついてしまった。
さてこの後どうなるんだろうと思っていたら、後半はエリンヘイヤルの反乱話で、何やらセイ君の隠された能力というか正体が見えてきて、なんだか話がでかくなってきた。
取り敢えず、エリンヘイヤルの生き返りの理由はすぐにわかったけど、まさかヘルヘイムでそんなことが起こってたなんて。
ていうことはなにかい? 
セイ君は生と死を司るダイダラボッチ的な存在だったりするの?
さーて、ラグナロクを巡る胎動とともに、新たな神話が誕生するのか、興味深い。

それはそれとして、ブリュンヒルデがロスヴァイセの恋発言にうろたえる処は愉しかった。
それは風邪じゃないよ、恋だよ。
どんだけ言いくるめられやすいんだ!ロスヴァイセ。

あと、前巻の愛のムチでも書いたけど、お色気成分がまだ足らないぞ!笑
それは次巻に期待しよう。

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2016年08月16日

Posted by ブクログ

北欧神話元ネタの食材(が主人公の)ファンタジー2冊目。あれ、思ったよりもシリアスになってきましたよ?もうちょっとのほほんと続くものかと思ってたので意外。まあ食材とという題材且つセイくんのキャラクターで軽くはなってるけど、根本は死と再生の繰り返しってテーマみたいなものだしなぁ。あまり重くなりすぎない程度に楽しみたいところですが。そのあたりは、妹に芽生えた恋心に焦りと動揺が隠せないブリュンヒルデみたいなかわいい成分でカバーかな。

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2016年07月01日

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