高橋明也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまさに「舞台裏」。ここまで明らかにしていいのか!?あとがきで明らかにされた著者の決断に感謝したい。本書の位置づけは難しいが、美術展ファンならば、きっと最高に楽しめるはずだ。
〈以下、備忘録〉
・お金で美術品を借りる習慣を世界で作ったのは日本の新聞・放送局
・デパートの催事場での展示開催は日本独自
・デベロッパー系の美術館の存在も日本独自
・フランスのコンセルバトワール試験は弁護士より難しい。合格率2,3%。
・イギリスでは学芸員はkeeper。アメリカがcurator。
・ルーブル、オルセー級の館長は大統領の任命。
・個人所蔵の名前を明かさないのは、税金対策が絡んでいる。
・壁の色と照 -
Posted by ブクログ
美術愛好家のはしくれとしては、著名な三人がどのように美術鑑賞をしているかは気になるところ。
とはいえ、まったくアカデミックな話は抜き。
「美術は役に立たない」といい意味で開き直り、だからこそ純粋に楽しもうという姿勢が一貫していた。
また心に残ったのが、「知らないことは財産だ」ということ。
もはや見慣れてしまった絵を、初めて見た時の感覚など忘れてしまっているし、もう二度とその感覚は味わえない。
でも考えてみれば世の中は「知らないこと」で満ちている。
「知らない」ままで済ますか、食わず嫌い返上で飛び込んでみるか。
初老と自称しつつ、つねに新しい出会いを貪欲に探す姿はまさに「青春」そのもの! -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 美術館のルーツを探ってみると…
第2章 美術館の仕事、あれやこれやで大変です!
第3章 はたして展覧会づくりの裏側は?
第4章 美術作品を守るため、細心の注意を払います
第5章 美術作品はつねにリスクにさらされている?
第6章 どうなる?未来の美術館
<内容>
元国立西洋美術館在籍、現在丸の内の三菱一号館美術館館長による美術館の仕事や美術界のことを語った本。話の主は西洋美術(主に絵画)なのですが、ご本人の専門のマネのことやヨーロッパの美術館(パリの話が多いかな?)のことも語られます。近年の大家の作品展よりも視点を代えたテーマ展、マンガやファッションなどの現代アー