高橋明也のレビュー一覧

  • ロンドン・ナショナル・ギャラリー

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    なにこれ、という感じ。名画の目白押し。集める明確な基準は感じられず、金に飽かして集めたんだろうが、これだけ素晴らしいものを集めてくれれば文句なし。
    ヤン・ファン・エイク、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ベリーニ、ラファエロ、カラヴァッチョを始め、フェルメール、レンブラント、さらには近代の名画も多数。エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランもあるし、ゴッホもある。しかし、この本の編集者が言うように、最高の名品は「ウィルトン二連画」だろう。国際ゴシック様式で描かれた繊細優美な絵だが、なんといっても青と金の使い方が超絶的に素晴らしいのだ。それに、カルロ・クリヴェッリの「聖エミディウスを

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    2025年11月21日
  • ロンドン・ナショナル・ギャラリー

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    何かで絵画がたくさんありました。

    時折拡大をしてわかりやすく説明がありわかりやすいです。

    宗教画はどう見たらいいかわからないのですが、解説があるとわかりやすくていいですね。

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    2021年11月03日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    専門分野は異なりますが、長年、美術史家としてご活躍されているお三方の趣味や好みが満載の内容です。良い意味で、忖度がないような美術鑑賞の対談集です。
    あるひとつの章の大見出しは、「おっぱいとエロとエロスの話」です。。。
    基本的に健康面の心配を軸に(!?)、真面目でかたい内容ではなく、どんどん読み進んでいけます。特に常設展をフューチャーしている部分は納得。私は2020年1月にゴッホ展で見たゴーギャンの作品《水飼い場》を地元の島根県立美術館のコレクション展で再び見たとき、その再会に不思議な感覚をおぼえました。会期末間際で超絶混雑していた上野の森美術館で見た絵が、そこではじっと絵の前で立ち止まっていて

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    2020年10月26日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    斜め上を行く内容。タブーはない初老。『老人力』とは比べられないぐらい良かった。老眼、体力、おしっこの近さが語られている。50歳の私にも思い当たる。これこそ今の私に必要な自己啓発本だ。

    序列好きな西洋や近代を評価しない日本の美術行政を的確に批判している。

    子どもがなりたい職業を語るようでは終わりだ、今、好きなことは何かと問え、という。なっとく。

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    2020年10月05日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    ネタバレ

    最近美術館・博物館に行く機会が増えたので手に取ってみた。美術鑑賞は「好き」「嫌い」でいい、大人は「好き」「嫌い」の基準で物事を判断することに慣れていない、という著書らの指摘には納得。

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    2020年02月11日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    これまでにも何冊ものアート関連の本を読んできましたが、小難しくて頭を抱えるものが多かった。でも、これはアート初心者にもやさしく解説されているのでさらっと読める。本著は「現代アート」よりも著者が強みとしている近世の「西洋アート」を中心に語られている。
    でも、美術館ってこういうふうにして運営されていて、日本の美術館市場がどのような状態なのかを把握できるのでとても興味深かった。これで、展示や企画展の見方も変わる気がする。

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    2018年04月04日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    三菱一号美術館の館長の著作。
    美術や美術館事情に詳しい人には物足りないかもしれないが、
    私のように「そんなに詳しくないけど興味はある。時々美術館にも行く」という人にオススメ。
    一通りのことが簡潔に分かりやすく書いてある。
    いちいち「へぇ~、そうなんだ~」と思いながら楽しく
    読んだ。

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    2016年11月02日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    丸の内にある落ち着いた雰囲気を持つ美術館である、三菱一号館美術館。同館の館長が書き綴る、日本の美術展と美術館の実態と現状。日本の美術館に対する公的援助が少ないことは、以前から重々承知していた。自前で用意できるコレクションに乏しく、海外にネットワークを張り巡らす新聞社・メディアの力なくしては、日本の美術館で海外芸術の展覧感を開催することは難しいのだ。そのことが、日本の美術館とメディアの関係に悪影響を及ぼし、日本に真っ当な美重点の評論が存在しないことを、筆者は心から憂えている。「寄付」と「寄贈」の違い、美術品を巡るドロドロの世界、美術品と光(太陽光、室内照明問わず)の関係…。「学芸員」の地位が、海

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    2016年09月17日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    美術ファンとしては各美術館で様々な企画展が開催される事は行きたい展示が多すぎて選べない!という贅沢な悩みだと思っていたけれど、関係者から見ると美術展の商業化という意味で良いことばかりではないのだと知って驚いた。
    海外から作品を集めれば集めるほど輸送費や保険料で莫大な費用がかかり、それを回収するため新聞社やテレビが宣伝しグッズを作り‥いわゆる日本で開催される「企画展」は失敗が許されない、ハイリスクハイリターンの一大ビジネスに(良くも悪くも)なったとのこと。関係者は大変なプレッシャーの中で準備に追われているんだろうな‥
    今後美術館に行く時は心して行こうと思いました(笑)
    あと個人的には日本の美術品

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    2016年01月24日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    日本の美術館・美術展の成り立ちから、美術館運営の裏側、今後の美術館の展望までを書いた本。作者の高橋氏は丸の内にある三菱1号館美術館の館長であり、彼がこれまで経験したエピソードも交えて描いており、非常に面白かった。
    この本は年に1回か2回、興味のある展覧会が開催されている時だけ美術館に行く、私のようなビギナーが最も楽しく読めるのではないかと思う。
    この本を読んで、自分が知っている画家・アーティストのみならず、未知の展覧会にも足を運んでみようと思うようになった。

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    2016年01月19日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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     言われてみれば気になるものがある。それは美術館の行っている展覧会がどのように企画されて運営されるかということだ。その点で今回の本はぴったりだ。今回の著者は、丸の内にある三菱一号館美術館の初代館長。

     よく展覧会のパンフレットに主催者の欄に必ずと言っていいほど載っている業界の名前がある。それは新聞社だ。戦後の海外展で海外の美術館から貸してもらうための交渉をするには海外駐在員や特派員はうってつけの存在だった。何しろ1ドル360円という時代で、誰もが手軽に旅行できる時代ではなかった。そのうえ新聞社にとっても自社の存在をアピールできる。アピールも文化に関心があるというお上品なやりかたで。需要の供給

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    2015年12月12日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    2023.12.10 長いこと美術館の現場にいる方からのメッセージは、やはり奥深く心に響くものがある。経験の素晴らしさを再確認することができた。

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    2023年12月10日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    展覧会にじゃぶじゃぶお金を使えた、円も強く、経済実体の強さもあった時代と違い、これからの日本は知恵が必要と痛感。

    何かにつけてお金がかかる展覧会・美術館状況らしいが、品良く、知性を生かして発展させて欲しい。

    むしろお金があった以前の日本の展覧会事情こそ決して褒められたものでもなかったようだが・・・

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    2024年01月26日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    日本と西洋やアメリカ、新興の中国まで、それぞれ美術館のなりたちから運営の違いまでバラバラで、相補的に関わり合いながら、美術史と同様、美術館にも時代の流れがあるのが面白かった。作品の見せ方やコンセプトに学芸員のワザや想い、水面下での努力があって、似たようなテーマであっても見せ方でかなり変わるんだなーと感心した。今後はもっと丁寧に展覧会見てまわりたいです。

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    2022年11月29日
  • 初老耽美派よろめき美術鑑賞術

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    めちゃくちゃおもしろかった!
    美術は難しいこと考えず楽しめばいいと教えてくれる本。ロダンと高村光太郎がボロクソ言われてるのに笑いましたw

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    2021年09月01日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    日本における美術展の成り立ちから、世界の美術展との違い、そして美術展開催に纏わるインサイドストーリなど、新書じゃなくてもっと知りたいと思える様な内容でした。
    魑魅魍魎とまでは言わないけれど、なかなか癖のある人間が多そうで、ディグりたくなってくる。

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    2020年12月06日
  • ロンドン・ナショナル・ギャラリー

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    初期ルネサンスの作品が並ぶセインズベリー翼から始まって、盛期ルネサンス作品を集めた西翼ギャラリー、カラヴァッジョからベラスケス、ムリーリョ、レンブラント、フェルメール、ルーベンスなどが並ぶ北翼ギャラリー、ターナーをはじめとする風景画、ロココ式絵画、印象派まで、オーディオガイドの内容を読むような感じで作品を楽しむ予習ができる本だった。

    まず最初にロンドンナショナルギャラリー設立の歴史や建物の紹介があって、もうこの時点でこの空間に立ちたい気持ちになるし、全部でおよそ100作品が掲載されていて、どれも実際の大きさ、色、筆遣い、額の豪華さとかを生で観たくなるし(開幕予定のロンドンナショナルギャラリー

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    2020年05月31日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    この間『美術館で働くということ』というエッセコミックを読んだ時、この本のことが頭にあった。
    そこでいよいよ読むことに。

    著者はオルセー美術館の開館準備室、国立西洋美術館の学芸員を歴任し、三菱一号館美術館館長に収まった、エリート中のエリート。
    そういう立場から垣間見た、欧米のキュレーターの世界の華麗なことといったら。
    『美術館で…』とはまた違う印象。

    企画した展覧会のために作品を貸し借りしたり、コレクションを充実させるために買い付ける。
    こういう仕事柄、学芸員同士はもちろん、画商、コレクターらとの人脈がものをいう。
    そのため、大富豪ともそつなく付き合える教養や社交性も求められる――というのだ

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    2019年06月08日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    美術館はよく訪れるけれども、裏事情は全く知らなかったので勉強になった。一つの展覧会を手掛けるのには、こんなにも色々な方々が携わって成り立ってるのだなあと思うと、感慨深いものがあった。これからは一つ一つの展覧会をもっともっと大切に見て回りたい。

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    2017年04月09日
  • 美術館の舞台裏  ──魅せる展覧会を作るには

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    普段見ている美術展の裏側を見れる楽しい一冊。知らない世界を知ることが出来る。へぇーそうなんだー、と言わされてしまう。丁寧な文体と、読み進めやすい話題の推移で、おすすめの一冊。

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    2017年03月13日