河添房江のレビュー一覧

  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    古代から近世までの日本史を、唐物=舶来の文物(唐もの~南蛮もの)を軸に通してみる。その模倣品もふくめて、なにが贈答され、なにが交換されたのか。物自体より、その稀少で権力的なシンボリズムの互酬関係が問題なのですね。 

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    2014年08月10日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    本書は唐物、すなわち古の輸入品を中心として歴史的背景などを記されたものであり、一般的な美術書や歴史書とは立ち位置が大きく異なります。

    日本の地政学的な優位性は大陸より文化的に劣りながらも朝貢へと繋がり、貴族文化に唐物が必須となっていきます。
    それがどのように使われ、なぜ重宝されたのか。好きだった人、嫌いだった人。そして茶の湯によって棗ひとつで城ひとつの価値を与えたその背景も見えてきます。

    歴史で「〜より伝来した」としか習わなかった物の背景を知る事がこんなに楽しいとは思いませんでした。
    多くの方にお勧めしたい良書です。

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    2014年08月07日
  • 新訂 枕草子 下 現代語訳付き

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    やっぱり「光る君へ」の副読本は、源氏物語でなくて枕草子ですね。紫式部が御堂関白陣営とはいっても源氏物語はしょせんフィクションで、それに対して枕草子は中関白陣営どまんなかなわけで。
    当時の政治的状況を知ると、これほどポリティカルな著作はないんじゃないかと思う。

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    2025年12月13日
  • 新訂 枕草子 下 現代語訳付き

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    20240719-0726 下巻もサクサクよめた。今ふうに言うならTwitter、ブログ?放映中の光る君へ、に出てきたエピソードとか、まさに脳内に映像が浮かんできた。

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    2024年07月28日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    文化交流、異文化憧憬、文化と政治のダイナミクスを存分に味わった。

    唐物の羅列はいささか面倒だが、唐物と日本の文化的通史は珍しいのではないか。

    戦国大名と茶の湯、最後の日本文化論のところは特に面白い。

    ・元冦の背景。一方的な攻撃ではない。
    ・鎖国という言葉は正確ではない。国家により貿易の管理。

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    2016年06月09日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    日本人の生活に、ここまで唐物が関わっていたことを知らなかったから面白かった。
    分かりやすく書かれていたから、ちょっと日本史をかじっただけな私でも無理なく読めてよかった。

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    2014年09月29日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    久々に面白い新書を読んだ。


    「唐物」と総称される外国からもたらされる品々を、日本人はどのように受け取り、利用していったのかということを概説している。著者の河添房江氏は、源氏物語の研究者であり、作中に登場する品々についての著作もある。題名が「唐物」なので、明治以降の舶来品についての言及はほとんどない。


    唐物に着目して歴史を語る、というのは面白い着眼点だけれど、かなり難しい試みだっただろうなぁと思う。


    本書では、唐物は聖武天皇の時代では、国家の管理下で輸入・分配されていたのが、次第に摂関家や平家などの権力者が仕入れるようになり、「文化材」としての性格から、「威信材」としての性格に変わっ

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    2014年05月01日
  • 紫式部と王朝文化のモノを読み解く 唐物と源氏物語

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    ・河添房江「紫式部と王朝文化のモノを読み解く 唐物と源氏物語」(角川文庫)は書名そのままの書である。「本書では、紫式部が体験した王朝文化の世界を、特に唐物とよばれる異国のモノを通じて」 紹介するものである。だから「源氏物語」からの引用が多くあり、更に「枕草子」等のさま ざまな王朝文学からの引用もある。本書の原題を「光源氏が愛した王朝ブランド品」といふ。 この書名からして、一般受けを ねらつた書であるらしい。それを内容に即して改題し、文庫化したのが本書なのであらう。第一章「紫式部の人生と唐物」に始まり、第十六章「舶来ペットの功罪」で終はる。最初だけは モノではなく人である。ここを読んだら、後は自

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    2023年12月16日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    「日本の文化や社会において、“唐物”と呼ばれる舶来品がどのように受容されてきたのか」を考察する一冊。興味深い内容だったが、初版が2014年なので現在(2022年)ではやや古い学説を用いた箇所が幾つかあった。

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    2022年07月13日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

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    「からもの」から見た日本史という着眼点がいいよね。
    審美眼とはいいますが、昔から尚古趣味があったといいますから、本当の芸術性を見極めるのは難しい。
    文化装置であり、威信財であった「輸入物」という観点も珍しくはありませんが、それなりに納得。

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    2014年04月19日