七飯宏隆のレビュー一覧

  • タロットの御主人様。(5)

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    前巻の最後で、鬼堂真冬(きどう・まふゆ)によって結夏を奪われてしまった秋人でしたが、アメジスティアたちの励ましもあり、ふたたび彼女をとり返すために他の仲間たちとともに立ち上がります。一方の真冬も、四阿家の親族たちの思惑が入り乱れるなかで、跡継ぎとして認められるために秋人たちの襲撃にそなえます。

    秋人の鈍感さのために結夏との心のすれ違いが起こり、その結果敗北を喫してしまった前巻の結果を受けて、今回は秋人のリベンジとなるはずですが、心理面における解決のとりまとめが弱いような印象があります。また、戦闘シーンもそれぞれの語り手の口調で描写されるため、とくに香澄のシーンにまどろっこしさを感じてしまいま

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    2019年12月27日
  • タロットの御主人様。(4)

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    アメジスティアからの情報により、次のカードが発見されます。さっそく秋人たちは、「鬼堂真冬」というその人物の身辺調査を開始し、臨海学校のときに出会った祭永遠のほか、佐伯冴(さえき・さえ)という名の女性と行動をともにしていることを突きとめます。しかし、真冬のほうも秋人たちにマークされていることに気づき、先手を打ってきます。真冬の正体は、秋人も知っている意外な人物でした。

    といっても、本巻の前半で読者にほとんどタネ明かしがされているので、意外というほどのこともありません。ただ、この巻に入ってようやくストーリーが動き出したように感じられます。個人的には、女の子たちとイチャイチャしているだけの日常系ハ

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    2019年12月28日
  • タロットの御主人様。(3)

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    今回は定番の水着回ということで、臨海学校にやってきた秋人は、熾烈な争いを繰り広げる結夏、香澄、籐子たちの争いに巻き込まれてしまいます。そんななかで彼は、いつもクールな態度を崩さない美咲への気遣いもわすれません。

    前半では、勝手に臨海学校についてきたという猪熊の妹の猪熊操(いのくま・みさお)に加えて、籐子が偶然遭遇したという人気タレントの祭永遠(まつり・とわ)、そして秋人たちの周辺を嗅ぎまわっているらしい謎の「冬コートの女」などの人物の存在が語られ、多少読者の関心を引っ張る工夫がされていますが、基本的にはドタバタコメディとなっており、後半になってようやく本筋のストーリーが進行することになります

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    2019年12月27日
  • タロットの御主人様。(2)

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    第1巻では「隠者」のカードの結夏と、「節制」のカードの八久住香澄とキスを交わすことに成功した秋人は、彼女たちとの共同生活を送ることになります。

    そんな彼が次に向かうのは、お嬢様学園として有名な「聖ケイ」こと聖ケーリー・イェール女学院です。同級生の猪熊勲(いのくま・いさお)に手伝ってもらい、女装して学院内に潜入することになった秋人たちは、「女教皇」のカードに憑依されたお嬢様の鷺宮籐子(さぎみや・とうこ)と、「運命の輪」のカードに憑依された天才メガネ少女の三崎美咲(さんざき・みさき)に遭遇します。

    やや駆け足だった前巻にくらべると、もうすこし落ち着いた展開になっており、ライトノベルらしい遊び心

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    2019年12月27日
  • タロットの御主人様。

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    有名な占い師だった四阿四季(あずまや・しき)を祖母にもつ四阿秋人(あずまや・あきと)は、優れた素質をもちながらもその能力を使いこなせず「落ちこぼれ」と呼ばれていました。そんな彼のもとをアメジスティアという金髪碧眼の美少女が訪れ、四季が封印をかけた「クロウ・クルアッハの聖隷のタロット」を解いてほしいという依頼が持ち込まれます。ところが、封印を解かれた22枚のカードは世界に散らばってしまい、その一枚である「隠者」のカードが、秋人の幼なじみの少女・古城結夏(ふるき・ゆいか)に憑依してしまいます。

    カードとともに飛び出した四季の式神の巫女娘ジブリールのアドヴァイスにしたがい、秋人は結夏の封印を解くた

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    2019年12月27日
  • ルカ ―楽園の囚われ人たち―

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    ネタバレ

    あらすじから得たのは、静かな世界で擬似家族となった皆が織りなす優しくも切ない日常の物語…というイメージ。

    が、蓋を開けてみれば(シェルターは閉じられたままだが)非常にアクの強い、いかにも『人間らしい』キャラ達が、結構騒がしくやりながらドタバタと『世界』を生き抜いてやる…そんな話だった。
    個人的にはルカが家族になるところまでが「承」に感じたので、そこから更に「転結」があるとよかった。
    印象的なシーンはハルさんがブチ切れるところ。
    しかし、タイトル…変えてよかったですね(笑)

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    2015年02月02日
  • タロットの御主人様。

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    本編10巻、短編集2巻、全12巻完結。
    タロットカードの力を持った女の子達が、戦って、スカートめくられて、主人公をボコボコにする話。
    もう一冊ぐらいあっても良かったかも。

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    2015年01月28日
  • タロットの御主人様。(2)

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    前作は『ネギ○!』じゃん…という印象が強すぎたが、
    2巻まで読むと意外と普通のラノベだなあ、と。

    終わり方がなんとなく予想できた。きっと続刊も同じ。

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    2014年09月21日
  • タロットの御主人様。(8)

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    読書録「タロットの御主人様。8」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p246より引用
    “"気"を使って占うこと自体は至極理にかな
    っている。ただ、それが人には見えないものだ
    から、理論化された手順で術を行使したり、
    占具の補助を受けたりして、手探りで扱わな
    きゃいけない。”

    目次から抜粋引用
    “ワールドアヴァロン
     正しいテーマパークの歩き方
     波紋
     “魔術師”は笑う”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     前巻、占い喫茶で、文化祭の一般投票にお
    いて優勝した主

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    2014年07月16日
  • タロットの御主人様。(7)

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    読書録「タロットの御主人様。7」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p24より引用
    “具体的には各クラスの出しものに対し、OBや
    地元企業に協力してもらうことで、高校レベル
    を超えるハイクォリティな文化祭を実現しよう
    ってことらしい。”

    目次から抜粋引用
    “文化祭前日
     文化祭前夜
     文化祭・1
     文化祭・2
     文化祭・3”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     高校生活におけるイベントは、日々の苦しい
    勉強の息抜きには重要なもの。主人公たちの
    学校にも、文化祭の季節がやってきた。

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    2014年07月15日
  • タロットの御主人様。(6)

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    読書録「タロットの御主人様。6」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p13より引用
    “「じゃ、このゲーム、あたしの代わりにレベル
    上げといて。イベントは進めちゃだめだよ」”

    目次から抜粋引用
    “中世の街へ
     暴走、八久住二等兵
     舞踏会
     友達
     霧を超えて”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     前巻、分家と対決して引き分けに終わる事
    が出来た、主人公たち。次のタロット探しに進
    むべきところだが、秋人には他にやらなけれ
    ばならないことがあった…。

     上記の引用は、プロローグでの主

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    2014年07月15日
  • タロットの御主人様。(5)

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    読書録「タロットの御主人様。5」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p22より引用
    “歴史の教科書の中にでも入り込んじゃった
    かのような、平安時代の寝殿造。渡殿で結ば
    れたいくつかの巨大建造物と、湖みたいに
    大きな池と、そこに点在する島々をめぐる朱塗
    りの太鼓橋が、目の前にあった。琴の音でも
    聞こえてきそうな典雅さに声も出ない。”

     目次から抜粋引用
    “菖蒲四阿家にて
     陰と陽
     激突”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     前巻からの続き、主人公の家の分家である
    菖蒲四阿家、そちら

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    2014年07月14日
  • タロットの御主人様。(4)

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    読書録「タロットの御主人様。4」

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p26より引用
    “小学校卒業と同時に飛び級して高校生に
    なったんで、年齢的には中学生だけど学年は
    高一、でも見た目はまだまだ小学生っていう、
    一風変わった経歴の持ち主だ。”

    目次から抜粋引用
    “ある夏の日の、
     ミニスカ探偵団、街へ
     霹靂”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     ちょっとした行き違いで、元華族のお嬢様
    から婚約者と勘違いされている主人公・四阿
    秋人。とある失敗のお詫びに、買い物の荷物
    持ちを申し出てい

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    2014年07月13日
  • 放課後限定勇者さま。(2)

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    世界観の描写ばかりが豪華で肝心のストーリーがほとんど進んでいないのが気になった。
    二人目以降の勇者が見つからないのが話の流れをぐだぐだにさせている。

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    2014年04月26日
  • 放課後限定勇者さま。

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    一巻に詰め込みすぎていた印象を受けた。
    せっかく主人公のいる地球とヒロインがいた世界があったのにヒロインの世界があまり語られず三つ目の世界が出てきてしまってごちゃごちゃした感じになってしまっていた。
    物語自体は王道で面白かった。主人公の特殊能力に驚かされたが。

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    2014年04月20日
  • タロットの御主人様。(2)

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    読書録「タロットの御主人様。2」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    P92より引用
    “「四阿家の当主になるということは、全国に散らばる三十三の
    分家の頂点にたつということ。”

     目次から抜粋引用
    “アレから一週間
     要塞学院へ
     ドキドキ遊園地デート
     決意”

     正確な占いの力を持って、国に強い影響力を与えてきた家系の
    後継者でありながら、落ちこぼれている男子高校生を主人公とし
    た、ラブコメライトノベル。
     ずっと封印されていた、強い力を持つタロットを開放してし
    まった主人公・四阿秋人、それから一週間タロットに憑かれた人
    達を助けなければいけないのだが…。

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    2014年03月10日
  • タロットの御主人様。

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    読書録「タロットの御主人様。」3

    著者 七飯宏隆
    出版 電撃文庫

    P21より引用
    “たとえ駄目だったとしても、努力は無駄にはならないしね
    え」”

     目次から抜粋引用
    “四阿秋人くんの日常
     『楽園』の始まり
     クロウ・クルアッハの聖隷のタロット
     浸水
     封印、そして解放”

     正確な占いの力を持って、国に強い影響力を与えてきた家系の
    後継者でありながら、落ちこぼれな高校生を主人公とした、ライ
    トノベル。
     幼い頃から人とは違うものが見えていた主人公・四阿秋人、し
    かしその力は彼の家系に連なる者としては、極めて中途半端なも
    のだった…。

     上記の引用は、主人公の祖母の一言。
    自分を満足

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    2014年03月09日
  • タロットの御主人様。(10)

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    個人的な話をすれば、唐突感のある展開というか。駆け足で一気に行った様な展開は微妙だった。
    端折るところは端折った感じで、結構な謎が残ってしまうという。敢えての伏線放置感はない。
    まるで資金不足や発売日、ネタに困って挙げ句とりあえず纏めたエロゲの様な終わり方だった。
    まあ好きな終わり方ではあったけどね。

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    2011年05月14日
  • タロットの御主人様。ぷちあそうと。

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    シリーズとしては二冊目の短編集。
    前回が夏休み編だったので今回は冬休み編。
    ネタとしてはクリスマスと初夢と温泉と初詣。
    そんでもって、クリスマスと温泉はハーレムで、初夢はそのまま夢オチで、初詣はティアちゃん万歳!(笑)だった。
     
    いやしかし、本筋のタロット集めは相変わらず進まないなあ。
    と思っていたら、後書きを見て驚愕。
    「あと少しで完結」だと?!
    タロット集めはどうなったのさ?(笑)
    この後、一発逆転の超展開が待っているのか?
    実はもうなんだか読むのがだるくなってきていたので(爆)
    次巻からの展開に期待しよう。
    さっさと伏線回収してくれ!

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    2010年12月08日
  • タロットの御主人様。(8)

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    タロットの回収が遅々として進まないままもう8巻。
    どこまでいくんですか、あなた!?(笑)
     
    今巻はテーマパークでキャホウ! のはずが、大半が香澄ちゃんの告白を受けた秋人の返事を巡る「どうなった騒動」に終始した感じ。
    いや、もう、タロット集めする気、ないんじゃないのか?(爆)
    だって、"魔術師"のカードはほんの付け足しみたいに、まあ、あっさりと(笑)
    でも、それが秋人を試していたのだとしたら、この結論は、今後ごそっとカード達が秋人に恭順する展開になるんだろうか?
    そうでもしないといつまでも終わらなそうだよなあ。
    だって、最初の設定以上に次から次へと新しい伏線が増えてるんです

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    2010年12月08日