あらすじ
“ダエル・ノ・マ”での事件のあと、日本へと戻り『勇者』探しを続けていた終夜たち。そんなある日、レウルーシカの“幻視”の『ささやき』がこう告げる。──我の導く世界へ、『不死の王』に会いに行け。それまでにイーシュヤントという国に『不死身の勇者』がいるという噂を聞いていた一行は、今度こそ確かな情報と信じ……辿り着いたのは灼熱の世界だった。日差しは容赦なく照りつけ、砂には獰猛な生き物が蠢く──。果たして彼らは無事に『勇者』と会えるのか!?
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Posted by ブクログ
惜しいシリーズだと思う。物語を展開していく起点である二巻として、申し分のない内容だったのだから。
主人公の手ぬるい思考が危機を招き、イノベーションを促す流れは非常に良い。この巻だけで見ると、そこそこイライラしたけれど、シリーズとして考えるならこの失敗は必要だと思える。
問題は、次が出ていないことだけど。もしシリーズが続くとしたら、この刊行ペースでは完結まで二十年は掛かりそうである。どんな大長編だ。
良い作品だが(ガレオス的な敵に液状化を理由として設けたところなど、相変わらず設定の詰め方は好意が持てる)、そこまで追いかけきれないのでドナドナとする。