あらすじ
『将来の夢はニート、もしくは引きこもり』である人生マイペース主人公・格里終夜は、なぜか突然異世界に召喚された。そして、いかにもファンタジー世界な宮殿の中で、露出が激しい装備品を着けた美少女から、「ともに魔王を倒してくれ」と誘われた。よくよく話を聞いてみると、どうやらぼくは勇者らしい……って、なんだ、このベタな展開は!?今日びゲームでもそんな展開は飽きられてるってのに……。てか、ぼくはただのニート志望の高校生なんだけど。──そんなニート“勇者”が世界を救う!?露出豊富な王道ストーリー登場!
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Posted by ブクログ
少し惜しい作品だ。彼の厭世的な思考が、いまひとつまとまりに欠いている。ここが整理されていれば、よくまとまった作品として評価できるのだが。
王道の物語を丁寧に設定していて、通訳猫や緑髪の植物人間など、その辺の詰め方は好感が持てる。
終盤の展開はやや駆け足だが、これもこれで悪くない。彼の勘違い(魔王についての)は意外性に欠いているが、これは伏線の張り方に問題があったかな。
猫の罵りには、時折キラリと光るものを感じる。古き良き(良き?)時代のライトノベルらしい台詞遊びである。
総じて、やや描写が荒いがなかなかの作品だと思う。このシリーズは買いだな……と思ったら、2巻までしか出ていないらしい。これは打ち切りなのか?