あらすじ
もしも、世界が滅びてしまったら? もしも、家族が偽りのものだったら? もしも、自分が世界で最後の人間だったら――? その少女は、五人の家族と老犬トッピーと一緒に“箱庭”で暮らしていました。家族みんなの笑顔とやさしさに囲まれ、とても幸せな日々を過ごしています。――しかし、その幸せは偽りでした。人類が滅んだ世界。 ただ1人生き残った孤独な少女の物語。
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Posted by ブクログ
凄く不思議な作品だったように思います。
金賞の作品だった気が・・・
なんていうか、覚えていないけど、凄く「人間」というものを考えさせられた作品だと思います。
絵とミスマッチな内容でしたね。
でもお互いがお互いを相殺していくような、読み終わってみれば、良い後味な作品でした。
ちょっと変わった作品が読みたい方にオススメです^^
Posted by ブクログ
世界でただ一人生き残った少女は幸せに暮らしていました。その少女は五人の家族と愛犬と暮らしていました。でも本当は五人の家族はもう死んでいて、実は愛犬と少女だけが生きていて・・・・・・
あらすじだけを読んで衝動買いした小説です。
内容はとても綺麗にまとまっていて、途中で飽きることなく勢いに乗ってすんなりと読み終わりました。
しばらく読んでいる内は「多分この後こうなるだろうなー」と思いながら読み進めていたのですが、読んでいる途中で急に意外な展開に変わりました。
とてもおすすめです。
この小説に文句があるとすればキャラクターデザインがイメージと合わなくて、小説の場面を頭で思い浮かべるのが少し困難だったぐらいですかね。
Posted by ブクログ
私は七飯さんの作品はこれしか読んでませんが、大賞受賞作とだけあってやっぱり読んでいて苦がないです。新しい第三者の視点で描かれている物語は、読んでいても分かりやすくて良いと思います
Posted by ブクログ
作品の纏っている雰囲気は柔らかく、ストーリーにも特に難点をつける場所は見当たらない。しかし、終始漂い続けた暗さを和らげることは出来なかったのだろうか。あまりの暗さに暗澹たる気分になってしまった。確かにこの暗さは作品の中核を成すテーマ性を背負ってはいるが……。
もう一つの特徴としては物語の語り部となる人物が箱庭で暮らしている人々に対して半客観的な立場にいる点。この物語は読者からすると主人公に見えてしまう少女ではなく、あえて機械を語り部にする事で徹底した暗さを保っている。
他の人物たちとは一線を画する「彼」が途中で巻き起こす騒動は正しく恐ろしいの一言に尽きる。
この作品では現状に至るまでの状況は描かれていない。描かれているのは楽園の始まりと終わりの部分だけだ。彼らの幸せを祈る隙も無い。何とも、悲しい気分になってしまう作品だった。
Posted by ブクログ
これから始まる生活の始まりの事件って感じでした。
最初はあんまり面白くないなーと思いましたけど最後はなんだか凄く切なく感じました。
世界の終わりから逃れようとしないでそれを受け入れているのでそれがとっても新鮮でした。