戌角柾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説の世界では、勇者という職業が確立されていて、勇者は魔王を倒しに行くことが仕事となっている世界で、の魔王が倒されてしまったので、勇者業が廃業。
勇者を目指していた主人公のラウルは予備校卒業後、しぶしぶ別の職業(マジックアイテムショップ小売店)へと就職し……。
と、完全ファンタジー世界なのにめちゃくちゃ現実的な設定をつきつけられて早々に心が痛みました。
加えて人員不足やら休日出勤やら意思疎通のできない上層部やらファンタジー世界なのに容赦ない非ファンタジーで現実的な展開……でもそれが、逆に親しみやすくて笑ってしまう。
ファンタジー世界の、先輩&新人が頑張る小売り系お仕事小説でもあります。
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Posted by ブクログ
勇者制度の廃止.
それによって路頭に迷うことになったラウルくん.
就職しようにも特殊な専門学校卒なのでどこも採用してくれない.
なんとか就職した家電みたいなマジックアイテムを扱う専門店.
そこでなんとなーく働いているとある日,就職希望者がやってきて….
えー,なんていうんだろう.
はたらく魔王さま!みたいな労働ファンタジーですか?
確かに魔王と元勇者候補の違いがあったり
世界はファンタジーだったりと少々違うけど.
まぁいいや.
で,魔王の娘ちゃんの就職の志望動機がステキだね.
「親父が倒されたから」
とか.
後はアレだ,候補生時代のライバルキャラが妙なフラグを立ててましたね.
なんていう -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪魔に愛される男,九罰.
彼のもとにエクソシスト見習いちゃんが昇進試験にやってきた.
試験課題はこの町で起きている悪魔由来の事件の解決.
エクソシスト見習いが仲間になりたそうに見ている.
仲間にしますか?
→はい
いいえ
というわけでエクソシスト見習いが仲間になったね.
いきなり全裸でお出迎えということで
なかなかの潜在能力を秘めているんじゃないでしょうか.
しかしアレだ,怪しいフラグが建立されましたよ.
「コドク,コドク」
という謎の言葉.
作中では「孤独」だと変換されてましたが
「蠱毒」でしょう.
ということは「最強の悪魔」造りが行われているわけですかね? -
Posted by ブクログ
全て読み終わった時点で、まとめ方は綺麗だったな、という印象。
出だしが、ある少年がバイトをしている、という、超日常感。
その少年は、とある不況のアオリ、勇者になれなかった人、という非日常感。
さらに、魔王の娘が履歴書持って面接に来るという、追い打ち。
もちろん、こんな変な世界観だから、当然のようにドタバタは起きるのだが、何か物足りない感じ。
中盤で伏線をはり、最後で綺麗にまとめる。それ自体はセオリーであり、悪い事ではないのだが、綺麗すぎ、シンプルすぎで、読み応えがなかった。
思い返してみれば、魔王の娘であるレジバイトが、魔王口調で客を迎える、というギャグがあったが、それも本当にデオチの域を