この小説の世界では、勇者という職業が確立されていて、勇者は魔王を倒しに行くことが仕事となっている世界で、の魔王が倒されてしまったので、勇者業が廃業。
勇者を目指していた主人公のラウルは予備校卒業後、しぶしぶ別の職業(マジックアイテムショップ小売店)へと就職し……。
と、完全ファンタジー世界なのにめち
...続きを読むゃくちゃ現実的な設定をつきつけられて早々に心が痛みました。
加えて人員不足やら休日出勤やら意思疎通のできない上層部やらファンタジー世界なのに容赦ない非ファンタジーで現実的な展開……でもそれが、逆に親しみやすくて笑ってしまう。
ファンタジー世界の、先輩&新人が頑張る小売り系お仕事小説でもあります。
ラウルは、人間界の常識が全く通用しない新人(フィノ)教育に悩む。
でも、めちゃくちゃだけど、根は本当に頑張り屋のフィノちゃんはとても良い子でした。
この世界、魔法も勿論ありますが、発動の仕方とかちょっと科学っぽくて、そこも面白いなと思いました。
売られているマジックアイテムも中身は魔法が機械のようにプログラムされている。その魔法プログラムが粗悪だと不良品となり、ただじゃ済まないモンスター化してしまう…というのもひどいけどそこもファンタジー(笑)
続編ありで完結済みのようなので、好きな時にまた続き読んでみようかなと思います。
私はバイザーさんが好きです。