蓮見恭子のレビュー一覧

  • たこ焼きの岸本

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    大阪人や大阪弁にアレルギーのある人には決してお薦めできない1冊です。大阪に愛着のあるひと限定で。

    私は生粋の大阪人ですが、淀川よりも北で生まれ育ったので、舞台となっている住吉大社の辺りにはそれほど詳しくありません。門前の商店街のことも知らないから、「たこ焼きの岸本」と聞けば、キタの人間に馴染みの深い「ねぎ焼のやまもと」を思い出してしまう。住吉さんやミナミをよく知る人ならば、「やまもとちゃう!モデルはこっちのたこ焼き屋や!」っちゅうのがあるのでしょう。失礼御免。

    お節介なぐらいがちょうどいいと信じる人たちが暮らす人情の街。謎らしきものが登場したり事件が起きたりもしますが、「なんでこんなことに気づかんねん」と読者が言いたくなることばかり。至って平和、安心の本。

    大阪人だとはいっても紅生姜には特に思い入れなし。でも本作に登場する混ぜごはんは夏場にいいかもしれないと思いました。

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    2020年04月22日
  • シマイチ古道具商―春夏冬人情ものがたり―(新潮文庫nex)

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    天涯孤独になり教師と結婚したのちの三十二歳子持ち主婦な主人公透子がnexらしくなく思えて新鮮。鬱に陥った夫や小学生の実子姉弟よりも同居を始めた古道具商の義父の方が主軸。思い通りに行かない子育て、息子の問題児な友人、記憶の父との和解や襖の中の古い絵等。関西弁の括りの中でも下町的血肉感のある個性が面白い。

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    2018年10月16日
  • シマイチ古道具商―春夏冬人情ものがたり―(新潮文庫nex)

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    基本的な話の筋は、悪くないと思う。
    が、どうにも登場人物が魅力に乏しくて...(^ ^;

    主人公はいつまでもうじうじしてるし...と思うと
    イキナリ大胆な行動に走ったり(^ ^;
    「影の主役」っぽい古道具店の主は
    すべてを達観しているようでありながら、
    最後の最後にコロッと決断を変えてしまって...(^ ^;

    一応は連作短編なのでしょうが、
    各章がみな「尻切れトンボ」な印象で(^ ^;
    結局あの貧乏母子はどうなったんだろうか(^ ^;

    主人公の夫も、鬱になるタイミングが分からない(^ ^;
    実際の鬱病なんてのはそんなもんかも知れませんが、
    終盤になってくると何のきっかけもなく調子よくなり、
    そのまま「普通の人」として終わりを迎える(^ ^;
    これって「ここでまた寝込まれると話が進まない」
    という作者の思惑が透けて見えるような...(^ ^;

    「悪人」として描かれてた大家の息子も、
    ラストはあまりに見事な手の平返し(^ ^;
    寝込んでたはずの大家の親父も、
    何の説明もなく病院抜け出して「普通にしてる」し(^ ^;

    とにかくキャラがぶれぶれで、リアリティがない(^ ^;
    古道具の描写などは悪くない、むしろ魅力的なのに、
    ありふれた言い方をすると「人間が描けてない」(^ ^;
    何だか、ものすごくもったいない作品(^ ^;

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    2017年12月13日
  • アンフェイスフル 国際犯罪捜査官・蛭川タニア

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    最近流行りのアマゾネス系女性刑事物かと思い、期待して読んでみた。池袋管内で発生した女性の左腕遺棄事件を巡り、所轄通訳警官の南条隆志と本庁警部補の蛭川タニアが事件を追う警察小説。

    事件は外国人代理出産ビジネスの存在に迫るのだが、今ひとつ盛り上がりに欠ける。

    また、サブタイトルに『国際犯罪捜査官・蛭川タニア』と記載されているのだが、蛭川タニアより南条隆志の活躍が目立ち、どちらが主人公なのか判然としなかった。さらには、国際犯罪捜査官という割りには単に外国語が話せる刑事というだけで、蛭川タニアの豪傑ぶりを語る過去のエピソードも断片的でつぎはぎ感がある。

    イマイチでした。

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    2013年04月07日