荻野進介のレビュー一覧

  • 史上最大の決断

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    計画から実行まで2年2ヶ月、合計39個師団、将兵300万人、6000隻の艦艇、1万4千台の車両を投入して行われたノルマンディ上陸作戦。この"史上最大の作戦"において発揮されたリーダーシップ、決断をアイゼンハワー、チャーチル、あるいはヒトラー、それぞれの観点から捉え分析をしたかなりマニアックな本。

    まずは、改めてノルマンディ上陸作戦の大規模さ(上記の規模を半年近く続けた)、複雑さ(多国籍軍であった)を初めて詳細に知ることができた。いやあ、これはすごい偉業だ。その上で、上記3名のほかにもパットン、ロンメル、モンゴトメリー他の将校の行動も含めそれぞれのリーダーシップを詳細に見た

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    2014年10月04日
  • 史上最大の決断

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     本書は、8割ほど第二次大戦のヨーロッパ戦線の推移を記す歴史書であり、特にアイゼンハワーなど戦争指導者に焦点を当てている。
     残りの2割は、それから教訓なり勝利の理由を考察するリーダーシップ論である。
     そのような考察はなくても、歴史の部分だけでも十分おもしろい。アイゼンハワーは3年10カ月で中佐から元帥になったが、このような優秀な人を見抜く目と、この抜擢を可能にする仕組みと、これらを併せ持つアメリカの凄さが、このノルマンディ上陸を成功させた最大の要因ではないかと思ったりした。

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    2014年09月21日
  • 史上最大の決断

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    この戦いを通じてアイゼンハワー、チャーチル、ルーズベルトなど色々な人の動きが見えてきます。
    これを通じでリーダーシップの資質か見えてくるのが不思議ですね。

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    2022年11月05日
  • 史上最大の決断

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    時系列でどの戦場で誰がなにをやって~みたいな話が多く、図版も少ない。

    第二次世界大戦の各戦場の流れや指揮官をしっておかないと、頭にはいってこなくてつらい。

    ビジネス書的なものかと思ったので、
    もっと指揮官の人間性・スキル面についての話が主かと思ったので期待はずれ。

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    2021年11月29日
  • 史上最大の決断

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    ・アイゼンハワー(ノルマンディ上陸作戦の最高司令官。後のアメリカ大統領)が兼ね備えていたフロネシス(実践知)リーダーに必要な能力
    (1 )善い目的をつくる能力
    (2)ありのままを現実を直観する能力
    (3)場をタイムリーにつくる能力
    (4)直観の本質を物語る能力
    (5)物語りを実現する能力(政治力)
    (6)実践知を組織する能力

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    2020年07月19日
  • 史上最大の決断

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    『プライベートライアン』冒頭の壮絶な場面、臭い以外はあの通りと上陸作戦の生き残りは言う。予想されていて、まだ不十分とは言え防衛強化された海岸に「武力で現状を変更」しようと強襲上陸するのだから犠牲は半端ない。上陸用舟艇は「とにかく多数」で無防備に敵前でパックリ、口を開けて陣地からの火線が集中した。手薄だった砂浜に無抵抗に上陸できた部隊もあったが全滅もあり。ドイツ側「天候が悪いから三日間は来るまい」と油断していた幸運。/そもそも第二戦線の形成はスターリンの要請、「成功だった」との連合国視点が疑わしく思えてくる

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    2020年10月01日
  • 史上最大の決断

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    ・「指導者とは、原則を状況に適応させられる者だ」パットンの言葉。原則は尊ぶが、焦眉の急は優先した。現実を前にしたときに大切なのは、原則を無視したり忘却するのではなく、それを必要に応じて変えていくことである
    ・戦闘のある局面では量的に相手を凌駕する消耗戦が、別の局面では、あるいは同時に、質的に相手を追い詰め、攪乱する機動戦が行われることがままある。つまり、機動戦と消耗戦を通時的に総合すれば、最も効果的に、しかも短期間で戦いの雌雄を決することができる

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    2018年11月04日
  • 史上最大の決断

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    ノルマンディー上陸作戦を題材にしたリーダーシップ論という触れ込みだが、実際には多くのページは戦史の説明になっており、戦史好きにはおすすめの本。

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    2015年08月15日
  • 史上最大の決断

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    アイゼンハワーの活躍はすばらしい!
    ナチスドイツもヒトラーの判断が誤らなければ戦況が変わったなど、指揮命令系統の重要さがわかります。

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    2015年03月06日
  • 史上最大の決断

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    「失敗の本質」野中氏による、連合国司令官アイゼンハワーのリーダーシップを軸に、Dディ成功を分析した史実書。アイクが発揮した『フロシネス』(実践的知恵)の概念・使い方に学びあり。 一方、英国首相として、その存在感を良くも悪くも発揮した、チャーチルの政治力、老獪さもまた、本書で際立つもの。 ルーズベルトの“仕事”について、もう少しページを割いて欲しかったところもある。

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    2014年11月30日