作品一覧

  • 水を光に変えた男 動く経営者、福沢桃介
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    1巻2,420円 (税込)
    電力王と呼ばれた明治・大正期の実業家、福沢桃介。埼玉の貧農の次男として生まれた桃介は金持ちになることを夢見て慶應義塾に通い、福沢諭吉の娘婿となる。念願の米国留学も果たし、一流企業に就職、すべては順調にいくかと思いきや、行く手を病魔が立ちふさぎ、長期入院を与儀なくされる。ところが病床で株を覚え、大金持ちになる。その金を元手に自分の会社をつくるものの、義父である諭吉の裏切りに遭い、会社を畳む。そこから一転、相場の世界にはまり、兜町の風雲児となるが、相場師という虚業に嫌気がさし、電力事業という実業に目覚める。弟分の松永安左エ門、日本最初の世界的女優、川上貞というパートナーの助けも借り、木曾川に東洋一のダムを築く。    桃介は直感や感性の人で、物事を論理からのみ考えない。「二と二が合わさって四になるんじゃない、時には五にもゼロにもなるんだ」と言うのが口癖。水力発電を主戦場と決めたのも、事業の将来性はもちろんだが、生き物を殺さず、土や岩を苛め抜くだけで済む、という理由からであった。本書は、桃介の稀代の事業家、イノベーターとしての機略縦横の活躍ぶりにスポットをあて、その生涯を描く。
  • 史上最大の決断
    3.9
    1巻2,178円 (税込)
    『失敗の本質』から30年。「偉大なる平凡人」にして連合軍の最高指揮官・アイゼンハワー、天才政治家・チャーチル、策士の大統領・ルーズベルト……多士済々の知略と努力が第2次大戦の活路を拓いた! 20人のリーダーたちが織りなす「戦場の意思決定」の軌跡。経営学の世界的権威が語る「危機の時代」のリーダーシップ。

ユーザーレビュー

  • 史上最大の決断

    Posted by ブクログ

    アリストテレス
    3つの知識
    エピスメーテ、テクネ、フロネシス
    ・エピスメーテ=形式知。科学的、認識論的な知識。
    ・テクネ=暗黙知。実用的なスキル、ノウハウ
    ・フロネシス=実践知。形式知と暗黙知を組み合わせイノベーションを生む知恵。


    フロネシスとは、多くの人が共感出来る「善い目的」を掲げ、個々の文脈や関係性の只中で、最適かつ最善の決断を下すことができ、目的に向かって自らも邁進する人物が備えた能力。

    そうした実践的リーダーの特徴が次の6つの能力
    1.善い目的を作る能力
    2.ありのままの現実を直観する能力
    3.場をタイムリーにつくる能力
    4.直観の本質を物語る能力
    5.物語りを実現する能力(政

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    2018年12月08日
  • 史上最大の決断

    Posted by ブクログ

    失敗の本質が失敗から学ぶスタイルに対し、こちらは成功から学ぶスタイルであるが、こちらも名著だと思う。
    この本ではチャーチルとアイゼンハワーを中心に話が展開される。チャーチルの話では、経験豊富で大局観を持った人間が高い視点からアナロジーシーズニングを用いて、物事の対処をすると如何に優れた政治的対応ができるかの良い事例になっている。ヒットラーのようなブームに乗って登場するような才能はあるにしても訓練されていない政治家とは長期のスパンで見れば、勝敗は見えるということだ。日本もそういう意味では、こうした事を良く理解しておいた方が良い。
    アイゼハワーの方は、米軍は学習する組織運営に長けているという事が良

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    2017年04月07日
  • 史上最大の決断

    Posted by ブクログ

    リーダーシップの教科書といいながらノルマンディ上陸に関する良質なドキュメンタリー。
    後半までは、人類史上初の大動員を描き、人間模様も描き的確な歴史の教科書であり、非常に面白い。

    「同盟間の熾烈な権力闘争」から「命を懸けた戦場の記録」まで、リーダー、スタッフ、現場担当のどの観点でも読める。

    肝心の題名のリーダーシップに関する分析は、最後の項目にあり、著者ならではの鋭い観点で総括されており、ビジネスマンからも納得させる。
    平凡でつまらないアイゼンハワーが、平凡なフリした天才なのかを分析し、説得力がある。

    一見地味で、多くを語らず、知己に富みながら、立派な仕事を成し遂げる人が、人生の中にいた事

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    2016年09月19日
  • 史上最大の決断

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦でフランスを解放した「ノルマンディー上陸作戦」での政治的な動きから、個々の戦闘までを描き、現代の視点からそれらを分析して不確実性に翻弄される歴史のもしもを解き明かしつつ、チャーチル、ルーズベルト、アイゼンハワー、マーシャルなどのリーダーシップを浮き彫りにします。敗戦国のドイツは言うに及ばず英国軍でもできていない権限委譲をしっかり行っている米国軍の強さが印象的、戦争とは悲惨ではあるもののそこから学べることは多岐に渡ります。まとめで暗黙知、形式知の話が登場するところが著者らしいところでもあり、とても勉強になりました。

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    2016年07月18日
  • 史上最大の決断

    Posted by ブクログ

    日本軍の組織的な失敗を研究・分析した『失敗の本質』とは全く逆にノルマンジー上陸作戦の成功の本質をテーマにした本です。
    今まであまり馴染みのなかったノルマンジー上陸作戦でしたが、面白く一気に読めました。

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    2016年05月18日

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