牧野愛博のレビュー一覧
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前著「絶望の韓国」が良かったので、著者が昨今の韓国との関係をどう捉えているのかを知りたくて読んでみた。朝日新聞という左寄りの組織に所属していながら比較的バランスの取れた論調で、程度の低い嫌韓本とは一線を画す。
韓国人にとって反日は娯楽である、というのが自分の持論なのだが、その源流は李承晩の個人的な私怨に求められることを初めて知った。単なる娯楽なのだから相手にしたって無駄だし、好きにやらせておけばよいのだが、朝日がむやみに”隣国親善”を煽るものだから、中には勘違いする日本人が出てくる。実に罪深い組織だ。著者の牧野氏にはもっと本業で頑張ってほしい。我が家も20年来の朝日読者なのだから。 -
Posted by ブクログ
2年も前に出版された本なのに、つい最近の事が書かれているように思える。物事がよく見えている人が書くとこうなるのか。さすがだ。
2019/11現在、日本政府は異例の「戦略的無視」政策を取っているが、非常に合理的な判断だと思う。「おわりに」で述懐されている通り、なまじ見た目が似ているからか、お互い自分達の常識に当てはめて相手を判断する嫌いがあるが、歴史経路が全く異なり、文明化の時期が100年も違うのだから常識が通じなくてイライラするのは当たり前である。だったら深く付き合わなければいい。隣人だからといって仲良くする必要は全くない。
我が家も隣人の一人とは波長が全く合わないから最低限の付き合いしかして -
Posted by ブクログ
2017年3月1日出版。
17年2月は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や金正男の暗殺などによって北朝鮮がいつにも増して注目を浴びている。
そんな中、金正恩のおいたちから彼の政策(と、いえるならば)、最近の平壌の状況、北朝鮮で生きる人々の生活に至るまで、比較的「最近」のデータを読みやすくまとめた同書は非常に参考になる。新聞記者である著者が直接見聞きしたことも織り交ぜられているため、北朝鮮がリアルに感じられもする。
こういった本は、メディアの情報をひたすらまとめただけのものも多いのだが、同書はメディアで報じられたあとにさらに追跡調査されているのか、北朝鮮関連のメディア情報をかなり丁寧に追っているは -
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こじれにこじれる日韓関係。その原因やら遠因やらはネット上にも情報が溢れているが、やはりここは書物で確認しておきたい。その上、本書の著者は朝日新聞の論説委員であり、いわゆる右寄りのメディアの人よりも、この問題については客観的な見方をしているのではないか、という気がする。
というわけで読んでみたが、この著者にしても、韓国の最近の政権のやることは理解が難しいということが分かった。もちろん、日本側との考え方の違いや、細かなすれ違いや、日韓の首脳どうしの相性の良し悪しもあるのだろうが、日本に対しては何をしても許されるという韓国の基本的な考え方が改まらない限り、親密な日韓関係はもう来ないような気がしてしま -
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朝日新聞社のソウル支局長が語る韓国の「今そこにある危機」ルポ。韓国と相性が良さそうなアサヒの記者ですら「絶望」と名付けてしまうほどの国らしい。
トランプ大統領をはじめ、世界では自国第1主義を主張する主導者が登場しているが、韓国は昔から国ぐるみでそんな傾向がある。他国の批判をものともせず、自国の主張を通そうとする。
そんな強気な国民性だが、政治力や経済力、軍事力などの国力は世界と渡り合えるレベルではない。北朝鮮の核は怖いが、米軍とは協力したくない。日本の経済協力はほしいが、慰安婦問題では叩きたい。中国の言いなりも嫌だ。そんなどっち付かずで中途半端な態度が韓国流の自国第1主義だ。さらに社会では -
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著者の意図した方向には☆1
著者の意図しない方向には☆4
総合で☆3
どれだけ現地で情報収集を重ねていても、イデオロギーで曇ったら何も見えないと言うことが、著者の牧野愛博氏や、町田貢元駐韓公使の発言からは哀しいほどよくわかる。
賛同できないまでも、理解しなければならないのはわかるし、実践したいのだが「日本相手には何をしても良い」「合意も協定も国際法も守る必要が無い」を正当化できるロジック(感情では無く、ロジックが存在しなければならない)というのは、正直理解できない。
「日本の軍国主義」を主張しながら、自衛隊機に火器管制レーダーを照射するような連中に一貫した思考は本当にあるのだろうか?(本 -
購入済み
役に立つ言説は特に無い
細かな過去の事象への見解、解説は、過去の歴史の一面を知るという意味では、無駄とは言えない
しかしながら、折角最後に「日韓の未来」と銘打っているにも拘らず、
具体的な提案は何もなされておらず、これでは、評論家の現状への一部見解に過ぎず、何の役にも立たない、毒にも薬にもならぬとしか表現しようがない
朝日新聞社の人間ということなので、自社の社説・論説とは一線を画すということなのかもしれないが、あとがき位は、自分としてはこうすればよいと考えているというのがないと、ふ~ん あっそうとしか感想が湧いてこない
最後に一点だけ ためになった点を挙げておくとすると、
日韓併合時の内地の地方以上のインフ