あらすじ
「いつでも核を撃てる」。核大国化する一方で、当局も手を焼く不正・賄賂・麻薬。荒廃する北朝鮮社会と、それでもしたたかに生きる人々を、インテリジェンスに精通する朝日新聞ソウル支局長が活写する。
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Posted by ブクログ
2017年3月1日出版。
17年2月は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や金正男の暗殺などによって北朝鮮がいつにも増して注目を浴びている。
そんな中、金正恩のおいたちから彼の政策(と、いえるならば)、最近の平壌の状況、北朝鮮で生きる人々の生活に至るまで、比較的「最近」のデータを読みやすくまとめた同書は非常に参考になる。新聞記者である著者が直接見聞きしたことも織り交ぜられているため、北朝鮮がリアルに感じられもする。
こういった本は、メディアの情報をひたすらまとめただけのものも多いのだが、同書はメディアで報じられたあとにさらに追跡調査されているのか、北朝鮮関連のメディア情報をかなり丁寧に追っているはずの私も知らないことが書かれていて興味深い。
北朝鮮についてよく知らない人にもお勧めしたい一冊だ。