藤波辰爾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレデビュー50周年を迎えた藤波辰爾の自伝。
サブタイトルは「プロレス50年、旅の途上で 」。藤波さんの
自伝はこれまでも何冊かリリースされているが、今作はそれら
の集大成と言って良い内容。とにかく束が厚く、ボリュームが
凄い。
僕のプロレス観戦人生は、藤波辰爾のプロレスラー人生と同義
である。アントニオ猪木は別格として、藤波さんほど僕の人生
に影響を与えてくれたプロレスラーは居ない、と断言できる。
この人がいなかったら、これだけ長い間プロレスを観続けるこ
とはなかった、と自信を持って言える。
藤波辰爾の功績は数えられないほどあるが、中でも賞賛される
べきは3つ。
1.容姿端麗・女性人気の高いカッコイイレスラー像の構築
2.ジュニアヘビー級という現代プロレスに必要不可欠な概念
3.相手の技を全て受ける試合スタイル
今現在のプロレス界を見返してみれば解ると思う。
今人気のあるプロレスラーの殆どはイケメンでカッコイイし、
相手の技を受けた上で逆転する力が無ければファンの支持は得
られない。そして藤波さんがジュニアという概念を持ち込まな
ければ、プロレスラーにすらなっていない選手が多々居たハズ。
同世代のジャンボ鶴田、天龍源一郎、長州力らと比較するとや
や地味な感はあるが、個人的には彼らより藤波辰爾の方が明ら
かにすばらしいプロレスラーである、と思う。
そんな思い入れたっぷりのプロレスラー・藤波辰爾の自伝だか
ら、ここに書かれている内容のほぼ全てを「知っている」。
内容に過不足は無く、押さえるべきポイントは全て押さえてあ
る重要な書籍。これがすぐに理解できるくらい、長く深く藤波
辰爾を追い続けた自分を、誇っても良いような気がする。
そして、今も現役でリングに上がり、シングル王座二冠を保持
する炎の飛龍・藤波辰爾。少しでも長く、リング上で活躍する
姿を魅せ続けて欲しい。
・・・ちなみに、現役プロレスラーのことを書くときは極力敬称略
にするのだが、藤波さんだけは勘弁して欲しい(^^;)。尊敬度合
が凄すぎるので(^^;)。 -
Posted by ブクログ
昭和を代表するプロレスラー、そして、永遠のライバル、藤波辰爾と長州力の対談本。
あの時代を知るプロレスファンにはたまらない本だと思います。過去の事件については、あの時代を知っている人にとっては既知ことで、正直目新しさはないと思いますが、ポイントで「へ~そんなことを考えていたのか」と思わせる発言もあって興味深いです。
ある意味、「ライバルっていいなあ(そして必要だなあ)」と思わせてくれます。
それと、プロレスは強いだけではスターになることができない世界で、強さプラスαが求められます。そういう意味で、パーソナルブランディングの参考にすることも、読み方によってはできます。地味で、外国人レスラーのかませ犬だった長州がなぜスターになれたのか、それをいわゆる「台本」だけでは説明できないわけですから。 -
Posted by ブクログ
まず、新書という形態でプロレス関係の書籍がリリースされたことに驚き。
最近のプロレス本は、読むと萎えてしまう暴露本の類が殆どで辟易して
いたところ。こういう内容の本が出版された、という事実だけでちょっと
嬉しい。
藤波vs長州のWWFインタヘビーを巡る攻防は本当に熱かった。
長州はあの一連の抗争で完全にブレイクしたのだが、僕は基本的に藤波派。
長州力の一直線な攻めを受けきる藤波辰爾がいなければ、きっと長州は
髪が長いだけのプロレスラーだった、と今でも思っている(^^;)。
これも昭和プロレスファンの流れ。
僕の周囲にはそういう人間が実際多数居るし(^^;)。
そんな2人が、過去と現在、そして未来をそれぞれの立場から語っている。
過去のトピックはもう全てが知っていることで、正直目新しさは無いのだ
けど、いくつかあったターニングポイントで、それぞれがお互いをどう思
っていたのかが垣間見られる。この部分、非常に興味深く読ませていただ
きました!
さらに、ほぼ初なんじゃねぇの?と思える藤波×長州の直接対談。
ここでも受けに回る藤波さんが凄く心地良いし、相変わらずぶっきらぼう
に攻める長州も非常に彼らしい。それが阿吽の呼吸を作っているのだから、
2人とも流石。
この2人に佐山サトルをプラスしたレジェンドプロレスリング、一度観て
おくべきかな?ただ、今でも全盛期の藤波×長州を鮮明に思い出せる
(ただし藤波勝利の試合のみ)僕だから、観ちゃったらどう思うのかが
ちょっと怖い(^^;)。う~む・・・。 -
Posted by ブクログ
「武藤は僕と似ていた」そう藤波が言うと
「あいつと試合してると正直、そこにいたくなくなる」なんてふうに
長州は武藤を評した
藤波と長州が手の合うライバルでいられたのは
なんといっても、「かませ犬発言」に象徴されるような劣等感
そして、反骨の魂が長州の側にあったからである
後進の武藤にそれを向けることは
長州の気高きプライドが、けして許すものではなかったのだろう
実際の試合を見れば、正統派クリーンファイトにこだわる藤波に対し
長州は先に手を出すダーティースタイル
どたばたと勝負を焦るハイスパートレスリングだ
そんなふたりのありようはまるで
猪木の二面性を半分づつ受け継いでいるようでもあった -
Posted by ブクログ
ネタバレ藤波と長州の対談と藤波、長州それぞれの自分のプロレス史を振り返るという構成。古館の実況で生まれた「名勝負数え唄」という言葉だが、その言葉に煽られるように、"下克上"の「長州革命」に私も含めたプロレスファンは遅れてきた大物・長州力に喝采を送り、さらに長州と藤波のライバル抗争はヒートアップしていったと改めて思います。長州自身も藤波との抗争の前は、初来日した外人レスラーの実際「かませ犬」だったし、アマレススタイルで地味なレスラーだなと個人的には思ってましたが、そのあたりの時代の本人の葛藤も書かれていて興味深く、藤波と長州のカール・ゴッチとの関わり方も対照的で、本書で初めて知る内容も多くあり、昭和のプロレスブームど真ん中だったファンはあっという間に読み進められると思います。