あらすじ
それでも俺には、プロレスラー以外の人生なんて、なかった。
飛龍50年の旅路。
少年時代の原風景からアントニオ猪木への憧憬、そして、次世代へ語り継ぐプロレス論。デビュー50周年を迎える藤波辰爾、自伝決定版。
【目次】
プロローグ・オブ・ドラゴン
1章 少年時代
2章 日本プロレス入門
3章 デビュー戦
4章 新日本プロレス旗揚げ
5章 夢の海外、プロレスの礎
6章 ドラゴンブーム
7章 ジュニア時代
8章 「名勝負数え唄」――好敵手・長州力
9章 「UWF」との対峙
10章 「飛竜革命」
11章 欠場、そして闇の中に見た光
12章 「ドラゴン・ボンバーズ」
13章 葛藤、そして無我へ
14章 苦難の社長時代
15章 WWE殿堂入り
エピローグ・オブ・ドラゴン
藤波辰爾年表
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
デビュー50周年を迎えた藤波辰爾の自伝。
サブタイトルは「プロレス50年、旅の途上で 」。藤波さんの
自伝はこれまでも何冊かリリースされているが、今作はそれら
の集大成と言って良い内容。とにかく束が厚く、ボリュームが
凄い。
僕のプロレス観戦人生は、藤波辰爾のプロレスラー人生と同義
である。アントニオ猪木は別格として、藤波さんほど僕の人生
に影響を与えてくれたプロレスラーは居ない、と断言できる。
この人がいなかったら、これだけ長い間プロレスを観続けるこ
とはなかった、と自信を持って言える。
藤波辰爾の功績は数えられないほどあるが、中でも賞賛される
べきは3つ。
1.容姿端麗・女性人気の高いカッコイイレスラー像の構築
2.ジュニアヘビー級という現代プロレスに必要不可欠な概念
3.相手の技を全て受ける試合スタイル
今現在のプロレス界を見返してみれば解ると思う。
今人気のあるプロレスラーの殆どはイケメンでカッコイイし、
相手の技を受けた上で逆転する力が無ければファンの支持は得
られない。そして藤波さんがジュニアという概念を持ち込まな
ければ、プロレスラーにすらなっていない選手が多々居たハズ。
同世代のジャンボ鶴田、天龍源一郎、長州力らと比較するとや
や地味な感はあるが、個人的には彼らより藤波辰爾の方が明ら
かにすばらしいプロレスラーである、と思う。
そんな思い入れたっぷりのプロレスラー・藤波辰爾の自伝だか
ら、ここに書かれている内容のほぼ全てを「知っている」。
内容に過不足は無く、押さえるべきポイントは全て押さえてあ
る重要な書籍。これがすぐに理解できるくらい、長く深く藤波
辰爾を追い続けた自分を、誇っても良いような気がする。
そして、今も現役でリングに上がり、シングル王座二冠を保持
する炎の飛龍・藤波辰爾。少しでも長く、リング上で活躍する
姿を魅せ続けて欲しい。
・・・ちなみに、現役プロレスラーのことを書くときは極力敬称略
にするのだが、藤波さんだけは勘弁して欲しい(^^;)。尊敬度合
が凄すぎるので(^^;)。
Posted by ブクログ
藤波辰爾の自伝。
幼少期から日本プロレス入門時、新日に入って海外遠征し、ジュニアのスターになって凱旋帰国し活躍し、長州力と名勝負数え歌をし、90年代の新日を支え、社長になり、無我を設立して新日を対談するまでが余すところなく描かれていた。