アンソニー・B・アトキンソンのレビュー一覧

  • 21世紀の不平等

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    ピケティの本をさらに深堀りしたような本と認識している。未来に関心がある人であれば、まず読んでおいて損はないと思われる。

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    2016年10月25日
  • 21世紀の不平等

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    ピケティの師匠であるアトキンソンの、経済格差問題の本
    ピケティが『21世紀の資本』で経済格差の内容を明らかにして
    本書でより現実的な政策提言を行う感じの流れがある

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    2020年07月12日
  • 21世紀の不平等

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    提案の方向性はおそらく正しいものだと思う。ただし、膨大な項目にそれを引用する上での留保。理解する上での前提の多さ、この留保や前提は数字のことではあるものの、どこか宗教的感性が必要だ。これは、この人の物言いがそうなんじゃなくて経済学の話全般に言える胡散臭さや問題点だと思う。テレビでの解説は概ね簡略化されている。コメンテーターもわかりやすく言うが実相が見えている人は表に出てこないで金を稼いでいると思う。そういう人たちの野心の強度に比べて学者の言論は心許ないなというのが正直な印象。合意を形成して目指すにしてはもっと別の枠組みも必要になると感じた。

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    2017年12月18日
  • 21世紀の不平等

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    アトキンソンはピケティの師と帯には書いているが、序文にはピケティの文章が載っている。
    格差と不平等に関する論考で、現状を歴史も含めて検討し、それに対する対策を提案し、またその反論に対する論駁を述べている。数字はたくさん出てくるが、ピケティの本に比して数式は少ないので読みやすいが、やはり翻訳本であるので、文章がこなれてないところは多少ある。また経済学の基本を理解していないと本当の理解には進まない部分もある。ただ格差と不平等を学ぶ教科書であることは間違いないのであろう。

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    2017年09月30日
  • 21世紀の不平等

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    ネタバレ

    ☆は3にするか4にするかでちょっと悩んだけど。
    普段、経済政策の話って実はあまり読むことなくて、不平等を経済政策としてゆっくり考えたの初めてに近いから、そういう意味で、いいきっかけになったから、4にしました。

    つまり、これまで、個別に社会保障問題、年金、税率、社会サービスへのアクセスなど、考えたりはしてきているけど、それを全体政策として捉えきれてなかったし。社会サービスへのアクセスも、貧困層が弱いのはもちろん自明だったし拡大すべきと思っていたけれども、その捉え方はどちらかというと、人権思想であり、まあ、capabilityアプローチであって、それがすなわち所得の拡大と同義だ、なんていう考え方

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    2017年01月14日
  • 21世紀の不平等

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    ピケティを受けて書いていることがいろいろなところに出てくる。
     意外と読みにくいという感じがしたが、イギリス経済を語る上には必須のほんであろう。

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    2017年01月12日
  • 21世紀の不平等

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    ネタバレ

    イギリス式の政策を中心にした格差是正方策の検討。日本と引き比べてみるとやはりEUって大きいんだなあ。

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    2016年04月27日
  • 21世紀の不平等

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    非常に難解だった。理解出来た点をいくつか。
    高技能者が便利な仕組みを作れば世の中便利になるが、低技能者は失業し、格差が広がる。考えもしなかったが、確かにネットの発達で店舗は減少している。ただ、運送業者は忙しくなっており、店舗からすると失業という形にはなるが、全体を俯瞰すると再分配されているとも取れる。
    資本所得の増税はすべきだと思う。問題なのは貯蓄しすぎな事なので、資産に合わせて課税されないと不満しか出ないだろう。
    とにかく未来の世代のためになる富の分配が必要で、皆が同じ意識を持つ事が大事だと思う。

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    2023年03月17日
  • 21世紀の不平等

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    現代の経済的不平等の解決策について、オックスフォード経済学者により書かれたもの。ピケティの「21世紀の資本」では富の実態を明らかにしたが、これに続き富の不平等を是正するための方策を具体的に述べている。所得税最高税率65%、児童手当や年金の増額など、社会主義に近い大きな政府を目指す政策を推奨していると思われる。論証は論理的かつ学術的であるが、労働者のインセンティブ維持が難しいように思う。イギリスを題材にしていることから、必ずしも日本に適用できない部分もあると思う。富の実態を詳細なデータで示したピケティの「21世紀の資本」の方が興味深かった。
    「中国とインドのジニ係数は50%に近く、北欧諸国のお

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    2018年10月24日
  • 21世紀の不平等

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    不平等縮小のための15の提案。再配布だけでなく、移転前所得の不平等を減らすための施策。議論の基礎としての歴史や経済学、実現可能性の考察が加わる。

    社会で育ち暮して普通に当たり前と認識してきた富に関する前提が、そうではない世界もあり得るということを示してくれた。

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    2017年07月16日