筒井学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美しい写真と物語のような文章が素敵です。
特に興味深かったのは、孵化したあと成虫になるまでの間の描写で、脱皮を繰り返し一から六齢になるまでに形や大きさや色が変わる様子と理由に、「ほえ〜!」となりました。幼虫が蛹になるところも詳しく描かれています。おもしろいです。
どんな生き物も自然の中で生き抜くには工夫が必要なんだなぁ。
著者、筒井学さんのあとがきもぜひ読んでいただきたいです。生き物はみな多くの天敵とともに共存しているのだということを、折に触れて思い出すことは、人生において大切なことだと思いました。
『里山』が何なのかということも、初めて知りました。
年齢に関係なくいろんな人におすすめしたい、 -
Posted by ブクログ
ここ1、2年、虫の魅力に開眼した。
前から嫌いではなかったが、最近はその体のフォルムと存在に、親近感と神秘を覚えるようになってきた。
集めたい、とか、写真に撮りたい、とか、ではなく、ただ、日常に出会う虫たちに対して敬意を感じる。
わたしもあなた(虫)もおんなじ命、だと思うと、相手の存在も自分の存在も、尊重できる。
そういえば、昔読んだ小説の中で、主人公の少女が殺した蚊を「責任持って食べる」シーンが印象的だった。(私は食べないけれどね)
夏に庭に来ていたオスのハグロトンボのうつくしさに参り、それからトンボを見るとアイドルの推しを見るような視線で見てしまってる。
本書は日本のトンボの中で最大の大