芥川也寸志のレビュー一覧
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音楽が存在するためには、まずある程度の静かな環境を必要とする。しかし、程度を越えた静けさ、真の静寂は、連続性の轟音を聞くのに似て、人間にとっては異状な精神的苦痛をともなう。たとえば、音を発しても、そのほとんどが床や壁、天井に吸収されてしまうような無響室に閉じ込められると、人間は自分の声さえ充分に聞くことができず、恐怖に似た非常に強い孤独感で、精神の異常をきたすことさえあるという。もちろん、このような真の静寂は、日常生活のなかには存在しない特殊な環境ではある。しかし、この事実は音楽における「無音の意味」あるいは、「次第に弱まりつつ休止へと向かう音の積極的な意味」を暗示している。つまり、休止はある
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高校音楽の副読本。
当時はほとんど読まなかったが、最近小説に飽きてきたので何か別のジャンルを読みたくなって今回手を伸ばした。
本書は音楽の基礎理論を体系的に説明している。
例えば、音は高さ、長さ、強さ、音色の4要素から構成されており、高さはこうこう、長さはこうこう・・・といったように各用語の解説がなされる構成である。
音と音楽、リズムと拍子、高さと音程といった紛らわしい用語も実際は細かく区別されていることが分かり勉強になった。
あくまで入門書なのであまり突っ込んだことは書かれていないが、実際に音を聴いてみないと分からないんじゃないかと思う所もあり、途中から結構読むのが難しくなった。
が、良書 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
人それぞれに音楽を聞き演奏して楽しむ。
しかしさらに深く音楽の世界へわけ入るには、音楽の基礎的な規則を知る必要がある。
本書は、作曲家としての豊かな体験にもとづいて音楽の基礎を一般向けに解説したユニークな音楽入門。
静寂と音との関係から、調性・和声・対位法までを現代音楽や民族音楽を視野に入れつつ詳述する。
[ 目次 ]
1 音楽の素材(静寂音)
2 音楽の原則(記譜法音名 ほか)
3 音楽の形成(リズム旋律 ほか)
4 音楽の構成(音程和声 ほか)
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