佐藤裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この情報、要らないのにな。
夫の発言にそう思うことがよくあって、それならただ聞き流せばいいだけなのに、何故かもやもやした気持ちが残ることが多かった。
その理由が「問いの先取り」ということを知ったことで分かった気がした。
夫がその情報を私に伝えたのは、私がその情報を欲していると思ったからで、私としては私がその情報を欲していると夫に思われたことが心外だったのだと。
もうひとつ。
夫からの問いに「なんて答えるのが正解なの?」と質問で返してしまうこともよくあった。
何を問うているのか分からないから、問いの目的を先に聞き出そうとしてしまっていたのだな、と気付いた。
夫は私の答えに不足を感じたら問いを重 -
Posted by ブクログ
生徒の「問い」を立てる力を培いたい、と常々思っているが、その「問い」自体がなんなのかをここまで考えたことはなかったし、学問的にもまだ研究が進んでいないと知って驚いた。
問いは答えの選択だ。その答えの選択範囲を決めるためには「問いの語彙」が重要で、聞きたい/得たい答えをもらうためには、問いを明晰にしなければならない。インタビューや会話で、「それを聞いているのではないんだけどな……」と感じることがあるのは、相手に質問の意図が正確に通じていないからかもしれない。
私たちのコミュニケーションは、問いとその答えが大半を担っているので、この本を読んで、聞きたいことを明晰にできれば、円滑なコミュニケーシ -
Posted by ブクログ
ネタバレ社会学についての本は初めてだったんだけど、結構楽しめた。
確かに大学生時代を振り返ると「社会学部」って特に何をしているかよく分からない学部だった(一番は国際コミュニケーション学部だったけど)。
「学」である以上、学問であり、なにか社会に貢献しなければならない。まぁ別にしなくてもいいんだけど、お金を貰っている以上何かしらの結果は必要なわけだ。
ただ、「社会学」はその部分が曖昧で、グランドセオリーなるものすら無いというのはちょっと驚いた。つまり共通目的が無いんだな。おいおい……。
筆者はここに「ルールの評価」を目的としていて、個人的にはだいぶ賛成できた。ルールが作られるのは「目的」のためであり -
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Posted by ブクログ
私たちを囲む全てには他者からの「問い」に対して、私たちは鵜呑みにするか、しないか、問いを立てられるか、どう身につけるかが重要となっている。現代(2026)において、多くの質の善し悪し問わず情報で溢れている。本著で述べられている問いすらもAIが記述している可能性も充分に考えられる。そこにはただの言葉の羅列だけであり、個人の感情も思考も手垢すら思索する流れをすらを感じられぬまま、ただ中身のない情報として浴びせられるのが現状だろう。
今日うまれた子も今日生きる大人も変わりはない。ただ、時代の変化に対して本著の示す、他者が用意した問いに乗せられがちであり、「自分の問い」を自覚的に持つことが主体性の核心