蜷川幸雄のレビュー一覧

  • 演劇ほど面白いものはない非日常の世界へ

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    とりあえず文字が超デカイ。しかも140ページぐらいしかないので、結構あっという間に読み終わる。
    でも、内容はしっかりとしていて、蜷川幸雄さんの生い立ちや、演劇で身を立て始めた頃の苦労とかを知ることができてためになる。
    ずーっと昔から大スターだったのかと思ったけれど、本当に大ブレイクしたのは割と壮年に差し掛かってからということにも驚き。さらに、冒頭で渋谷を歩く蜷川さんの話も格好良かった。ああいう街でも、むしろ面白がってそれを楽しむ気持ちは、捨てちゃダメだなあと思った。

    そして、千のナイフの話。演劇に限らず、仕事でも勉強でも、もしかしたら千のナイフがこっちを向いているかもしれない。そう考えて日々

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    2019年11月18日
  • 演劇ほど面白いものはない非日常の世界へ

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    NHKで放送された『100年インタビュー』の蜷川幸雄の回をまとめたもの。世界のニナガワの子供時代や演劇との出会いは興味深く、演出家として大成するまでの苦悩や孤独が共感を呼ぶ。一番心打たれるのは、演劇へのエネルギッシュな熱い思い。演出されてお芝居を観てみたかった。

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    2016年08月22日
  • 演劇ほど面白いものはない非日常の世界へ

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    ある日ある時ある場所へ
    自分で選んで行き、

    生身の人間が演じるものを観に行くことこそ、演劇の魅力。
    進化したメディア媒体から送られてくる膨大な量の情報からも得ることのできないもの。

    私も回遊魚になろう。
    世界中いろんなところを飛び回って常に新鮮な状態いられたら、どんなにか楽しいだろう。

    そう、この本を読むまでは娘の蜷川実花の方が近い存在だったけど、蜷川幸雄、77歳、なかなか優しくていい人なんじゃないかしら。
    舞台、観に行ってみようかな。

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    2012年11月15日
  • 演劇ほど面白いものはない非日常の世界へ

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    「最後まで、枯れずに、過剰で、創造する仕事に冒険的に挑む、疾走するジジイであり続けたい」

     蜷川さんに始まった僕の演劇が、また、ここにかえってきた。
     僕はもう少しだけ、先へいけると思う。まだ大丈夫だ。

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    2012年09月02日
  • 演劇ほど面白いものはない非日常の世界へ

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    最も古い芸術である演劇は、一方で「そこで」現在進行形の実演であるという最も新しいモノである。巨匠となっても常にひたすら前へ前へ進んでいた筆者は、やはりこの演劇の特性を体現させ続けた、と言える。
    割と柔軟な方だとわかった。

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    2023年06月04日
  • 身体的物語論

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    蜷川さんの考える演劇とはが所々書かれていた。あとは俳優の話。蜷川さんの演出を生で観れないまま亡くなって後悔してる

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    2020年12月01日
  • 身体的物語論

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    演出家・蜷川幸雄の晩年のエッセーと談話。

    1章は過去に『マグナカルタ』という雑誌に掲載された(おそらく)エッセー。
    2, 3章はインタビューや談話。
    4章は、木俣冬さんによる蜷川幸雄の人生の振り返り?(ぼくにはちょっと難しく、いまいち内容がわからなかった)。

    もっともよかった節は、第1章の「演劇こそが世界をまるごと表現できる」。

    そもそも、この本を手に取ったきっかけは、いくつか舞台を見ながら「演劇の本質って身体だよね」と思ったことだった。この本の著者蜷川幸雄も、身体をすごく大事にしているようで、女優宮沢りえのよさも「新しい狂気の身体」との出会いだと表現していたりする。

    「絵をやっていた

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    2020年01月17日