常岡浩介のレビュー一覧

  • 常岡さん、人質になる。

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    常岡浩介。戦場ジャーナリスト。2001年、グルジアで身柄を拘束
    される。2004年、ロシア秘密警察に逮捕されて国外退去。

    2度あることは3度あるって訳じゃないのだろうけれど、3度目は
    日本国内でも大きなニュースとして扱われた。

    2010年4月、アフガニスタンでタリバンの幹部を取材直後に誘拐
    された。

    その過程を漫画にしたのが本書である。笑っちゃいけなんだが
    笑ってしまうのだ。いや、本人はきっと大真面目に人質になって
    いたのだろうし、誘拐した方も大真面目に誘拐したのだろう。

    でも、まぬけなの。誘拐犯は日本大使館に電話したはずなのに、
    繋がったのは毎日新聞の記者だし、最新型の携帯電話の使い

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    2017年08月19日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    「甦る怪物」として豊富な天然資源を背景に未曾有の経済発展の陰で、「闇の戦争」が行われているロシア。本書はフリージャーナリストである筆者が一身を賭して綴った貴重な記録であるいえます。今だからこそ是非。

    僕がこの問題に興味を持ったのは映画「コーカサスの虜」を見てからで、これが現在でも続くチェチェン紛争というものを知るきっかけになりました。筆者はフリージャーナリストとして世界各国の紛争地帯を渡り歩き、ここでは1年半ものあいだ行動を共にしたチェチェン独立派ゲリラ部隊への従軍取材や、取材中のイングーシ共和国でのロシア秘密警察(通称「FSB」)による拘束などの経験を通して、われわれが知ることのないロシア

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    2013年07月05日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    著者が常岡さんというきっかけで読んだに過ぎず、ロシア情勢、ましてやチェチェンについて予備知識ゼロ。だけどもチェチェンで何が起こっているのかというのと、イスラムというのがどういうことの一端を著ることができた。あとはロシアの諜報。中国、北朝鮮、ロシアという隣国でこんなことが起こっているというのが改めて驚き。

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    2012年02月06日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    隣国であるにも関わらずロシアの事を知らなすぎたと痛感。かなりチェチェン側の肩を持った内容だが、ロシア政府側のリークが垂れ流されている現状を考えると資料的な価値は非常に高いように思えた。チェチェン戦争の悲惨さよりもロシア政府のマスコミでは描かれることのない陰湿さが個人的に印象に残った。

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    2011年02月11日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    【キーワード】ロシア、チェチェン、戦争、ジャーナリスト

    新書でこのような従軍記が読めるのはすごいことだと思います。著者が実際にチェチェン独立派にジャーナリストとして従軍してた時の記録ですが、資料や人づてに聞いた話ではなく、銃を向けられ、ロケットに狙われ、死にそうになった経験を持つ著者の言葉にはとても迫力があります。

    この本を読むまでは、チェチェンの武装勢力のことは全然知らなかったしとても残忍な人たちだと思ってました。ですが、この本に書いてある人たちはイメージとはまるで違うものでした。むしろ対立勢力であるロシアの方がよっぽど酷いことをしていると感じました。

    純粋な信仰心からイスラム教に改宗

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    2010年08月30日
  • 常岡さん、人質になる。

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    ギャルハウスでの常岡さんの扱いがヒドイ(笑)
    (ギャルハウスと言うと若い女の子だらけのハーレムを連想させるけど、実際は普通のシェアハウスみたいですね。何故常岡さん以外は女子だけなのか知りたい…)

    人質としてどんな生活をしていたのか描かれているけど、この本を読んでも人質になった時に役に立つかと言えばたたないでしょうね…。

    捕まったとき、「アメリカ人だったら首を切って殺したよ」と言われたり。でも拷問されたりひどい扱いを受けたようではないけど、これはただ単に本に描けない(描きたくない)だけなのかなぁと思ってしまう。

    常岡さんは長期間拘束されたものの無事に解放されている。同じ人質でも解放されるも

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    2014年10月13日
  • 常岡さん、人質になる。

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    アフガニスタンへの取材中に武装勢力に拘束されたジャーナリスト・常岡浩介。本書では筆者の長年の友人である女性からの目線と、拘束された常岡氏が、絶望的な状況をユーモアで切り抜けるところが印象的です。

    これはあまり一般会話では言うことはないのですが、僕は彼と同じく報道写真家の長倉洋海氏と人生で三回ほど邂逅したことがあり、その際に戦場取材の心得とは?という趣旨の質問をして、対する氏の答えは
    「勇気を持って、臆病に、引くところは引く」
    といった答えであったことを覚えております。

    本書では通称「ギャルハウス」に住む同居人の筆者から見た「つねおかさん」であり、彼がアフガニスタンの取材中に誘拐され、開放す

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    2013年07月01日
  • 常岡さん、人質になる。

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    アフガニスタンで何者かに誘拐されたジャーナリスト 常岡浩介さんの157日間に及ぶ拉致監禁生活体験記です。可愛いイラストと軽快な文章に頬が緩んでしまいます。それだけに、ゆるい笑い話の中に垣間見える死の恐怖に、いたたまれなくなってしまいます。

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    2013年04月13日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    チェチェンの武装組織に同行し、彼らの視点でロシアと被支配民であるチェチェン、イングーシ、その他の民族の悲哀に満ちた現状を書いたもの。グルジアの苦悩も感じられた。
    ヘリからミサイルを放たれ、拘束され、しかし、日本人であるが故、尋問されたものの数々の幸運が重なり危害を加えられず生還したこと、その真実の体験をまとめて出版するという危険な行為に著者のジャーナリスト魂、信念を感じる。
    北オセチア、ベスランでの学校占拠事件に対するくだりは、世論誘導のためにあえて非合法行為を自作自演している国家があるのではないか、とその罪を告発している。
    重い内容だが、その戦禍から離れた日本にいるからこそ、この現実を

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    2012年01月21日
  • 常岡さん、人質になる。

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    アフガンでタリバンに誘拐されタリバンの人質になったと言われたジャーナリスト常岡さんの捕虜生活を漫画にしたもの。と、言っても本人の性格なのか漫画にした、にしかわたく・岡本まーこさんの性格なのかはよく分からないが結果的にはノホホン記でギャグ漫画になってしまっている。人質なのに携帯の使い方を教えてあげたりして、あげくのはてに常岡さん自身のツウィッター・アカウントを利用して世界中に無事を伝えたりとどこか現実離れした話しが笑える。それにしても本当は政府軍の一部の犯行のようだが、それでは世界に対して申し訳が立たないのか関係者が「タリバンの犯行」ということにしているという下りは、何ともビンラデウィンを匿って

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    2011年09月12日
  • 常岡さん、人質になる。

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    常岡さんがアフガンでの人質から解放されて、もう1年になります。ですが、「常岡さんがアフガンで拘束された」という事を記憶している人はほとんどいないんじゃないでしょうか。と同時に、アフガンが今も変わらず混乱のただ中にある事も。
    「常岡さん、人質になる」は漫画という形をとることで、人質事件という深刻なテーマをソフトに表現することに成功した、と言えます。常岡さん言うところの退屈でマヌケな人質生活には、こんなほのぼのとしたタッチの絵柄がよく似合います。
    それにしても、かんだたみカワイイなぁ(笑)

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    2011年09月09日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    ロシアとチェチェンの戦争を、筆者自らチェチェン側から書くしかなかった事情も明らかにして、かなり公平でしかもそこにいたことでしか書けない臨場感のあるルポ。筆者の考え方もよく理解でき、最後のリトビネンコとのインタビューも興味深かった。

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    2011年05月05日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    先日アフガニスタンでゲリラに拘束されて話題になった常岡浩介氏によるチェチェンゲリラ従軍記。ゴルバチョフ〜エリツィンと、少しずつ民主化に成功したかに見えたロシアも、プーチンの出現によって再びソ連時代を思わせる統制された独裁政治の様相を呈してきた。

    チェチェンに対して行われた容赦ない弾圧と情報統制、ジャーナリストへの脅迫や暗殺も辞さない旧KGBの流れを汲む諜報機関FSBの存在。冷戦時代の悪夢が再び蘇ってきた。

    国連安保理事国5カ国のうちの中国とロシアがこの状態なのだと思うと背筋が凍る。

    表には流れない真実がたくさんあるのに、日本の大手マスコミは芸能ニュースばかりを追いかけて、今も口をつぐんで

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    2010年12月30日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    [ 内容 ]
    プーチンという強力な独裁者により、未曾有の経済発展を遂げたロシア。
    だがその影で何が行なわれていたのか……。
    世界紛争地帯の取材を続ける著者が、1年半ものあいだ行動を共にしたチェチェン独立派ゲリラ部隊での体験を綴る、渾身のルポ。
    野営の日々、地雷原突破、ロシア軍戦闘ヘリからのミサイル攻撃。
    加えて、元諜報機関員リトビネンコ暗殺事件に象徴されるロシア秘密警察の活動の実態--著者自身がロシア秘密警察に16日間拘束された--や、欧州へ流出しているチェチェン難民の逃避行に同行した体験を記す。
    豊富な天然資源とプーチンという強力な指導者により未曾有の経済発展を遂げたロシア。だがその影で、け

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    2010年07月04日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    この人今現在誘拐されてるけど大丈夫かなー
    よく危険な地域に行く人が悪いって言われるけど。
    私も今までそう思ってたけどこの本読んで変わりました―。
    この人がそこにいかなきゃチェチェンの状況なんてわかんなかったわけだし。
    知る必要もないんだけど、ね。

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    2010年06月05日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    最初に、この本は作者が書いているように、文章が上手なわけでもなく、チェチェン側の視点に偏っているなどの欠点はあります。
    しかし、ゲリラに従軍し、ロシアのFSB(秘密警察)との相対した著者の体験は迫力充分で、引き込まれるものがあります。

    ペレストロイカ以降、ロシアは混乱の時期にあったでしょう。
    それを、対外的には資源外交を、体内的には秘密警察を使い、纏め上げている感のある、プーチン。
    確かに、著者が言うように、混沌を沈めるために必要な手段だったのかもしれません。
    しかし、この本を読む限り、秘密警察の非合法活動を排除するためには、また一大改革が必要とされるでしょう。
    国をまとめる手段としての「秘

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    2009年11月01日
  • ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

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    著者自ら認める通り、ポリトコフスカヤ+リトヴィネンコ/2な感じの書名だけれど、書かれている内容は両者よりも生々しい、何せチェチェンゲリラ側へ同行取材した記録なのだから。ロシアの南カフカス政策や歴史的背景が語られないので、わかりにくい部分もあるけれど、世界的に情報の少ないチェチェン情勢がゲリラという過酷な状況から記されているだけでも非常に貴重。いかにチェチェン紛争が「泥沼化」しているかがよくわかる。現代ロシア情勢に興味があるなら是非。

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    2009年10月04日
  • 常岡さん、人質になる。

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    自分がいくらお金を積まれてもならないだろうなあという職業の一つが戦場ジャーナリスト(カメラマン)なのですが、これはその戦場ジャーナリストの常岡さんが、アフガニスタンで誘拐された顛末を漫画化したもの。
    正直、この事件のことは知らなかった。
    かなりソフトなタッチで漫画化されているのと、拉致された理由や目的が実際のところ不透明な部分もあり人質になっているという緊迫感はあまり伝わってこない(もちろん、実際にはもっと逼迫した状況で、あえてそれをそこまで生々しく伝えないようにしているのだろうけど)。
    ただ、そこで生きる人々が自分とは全く違う尺度(いざとなれば躊躇なく殺すだろうといった話とか)で生活している

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    2020年12月01日
  • 常岡さん、人質になる。

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    中東問題や、海外の紛争・内戦の話題は、毎日のようにニュースから流れてくるというのに、それをただ「聞いてる」だけで「理解」はしていなかった事に気づかされた。恥ずかしい。

    コミカルに、面白く漫画は描かれているが、内容は日常的な死と殺人、戦う理由を考えられない状況等、重い。

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    2014年11月03日
  • 常岡さん、人質になる。

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    そういえばこんな事件あったなーくらいで読み始め。不思議な読後感。
    世界はずーっと動いてるのに、見ないで生きてくののなんと容易なこと。
    「友人の安否が気にかかるから、行く」。シンプルで強い言葉でした…

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    2012年01月14日