ジェレミー・リフキンのレビュー一覧

  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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    ネタバレ

    【未知の未知にも複雑に適応することについての、大作。】

    「レジリエンスの時代」は、これまでの「進化の時代」と対比して論じられています。
    今、人間の営為を再構築する節目にいる、と。

    脱成長やポスト資本主義や、などという論はよく聞きますが、
    これまでの延長としての議論の枠組みを優に超え、
    スケールが、細部への解像度が機を逸していたように思いました。

    ・・・
    これまでの「進化の時代」が、
    効率に焦点を当ててきたこと、
    それは、先日読んだ『#アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』と重なる部分もありました。

    しかし本書は経済学だけを語るのではなく、
    科学、生態学が深堀され、
    人間を物理、自然の

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    2024年06月23日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

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    限界費用ゼロ社会の日本版ということで、書き下ろしコラムだけでなく、対談などあり、理解が進む。

    第三次産業革命により、インフラが作り変えられる途中にあるということ。そのビジョンが見えていないとなると、日本は相当にやばい。再エネのエネルギーインターネットを通じてそれを示すことか。

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    2024年02月05日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    歴史上のあらゆるインフラシステムの3要素は①コミュニケーション、②エネルギー、③輸送マトリックス。

    歴史的には以下のように変遷してきた。
     ・第一次産業革命以前 活版印刷+水車+馬車
     ・第一次産業革命 蒸気印刷+石炭+蒸気機関車
     ・第二次産業革命 TV・ラジオ+石油+自動車
     ・第三次産業革命(現在)インターネット+再生エネ+自動運転

    第二次産業革命は希少資源がベースであったため、中央集権的社会を構築。

    歴史的に見て、人間の意識の変遷は、神話→神学→イデオロギー→心理→生物圏(他者や他の生物と地球を共有)のように変わっていく。

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    2021年05月09日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    モノを1ユニット生み出すのに必要な限界費用が、テクノジーとインターネットの普及で限りなくゼロになり、利益が出なくなっている。これは資本主義の究極の形であるが、その性質ゆえに、自壊していくという矛盾を秘めている。

    IoTシステムの要は、コミュニケーションインターネットと輸送インターネットを、緊密に連携した稼働プラットフォームにまとめること。

    IoTが、出現しつつある協働型コモンズに命を吹き込んでいる。→シェア文化に始まる「協働主義」が生まれ、新たな経済パラダイムを築きつつある。GDPによる景気動向の評価という、社会の考え方が根本から変わりつつあり、その代替品として「生活の質」という新指標を考

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    2020年06月07日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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    効率化を追い求めすぎて変化に脆弱になっている。気候変動が猛威を振るう中で、それではうまくいかない。ローカルの環境やインフラ、生態系を維持しながら、協調していきていく必要があるという話。
    参考になる話も多いが、今のアメリカの話はちょっと特殊な気もした。あと後半繰返しが多い。でも一つの考え方を示してくれている。

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    2024年10月24日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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    経済学者による資本主義的な「進歩の時代」から民主主義的な「レジリエンスの時代」への転換の必然性が書かれた本。

    前半は科学的な記載が多く、生物学的・化学的・物理的な原理や過去の発明に基づきながら、現代社会の変化やそれに伴う警鐘を鳴らしている。
    あくまでも個人の感想だが、あまりこの辺りは頭に入って来ず、経済社会を科学的に捉えるという新鮮さや合理性は強く感じたが、それを自分の論として取り入れるほど解釈することができなかった。

    後半は、そういった時代背景も含めて、どのような社会がレジリエンスが高い社会なのかを具体的に述べている。
    ・クリーンエネルギーやIoTなどの発展、またそれに伴う監視と分散が実

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    2024年09月29日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    IoTを中心としたインターネットの発展によって、財やサービスを1ユニット当たり生み出す費用がゼロになる。物質を追求する資本主義社会から、他者との親交を追求する協働型コモンズの社会が到来するという、2015年当時では先進的な主張が展開される。
    限界費用ゼロになるというのは、ケインズが「100年後に人間は労働から開放される」と主張したものの、人間の飽くなき物質的追求欲を見誤ったように極端だとは思うが、先進国のGDP的成長率が低減していく中で、「本当の幸せとは何か」を考える風潮や世代は増えている。テクノロジーの飛躍的進化を享受した後、人類は何のために何を目指すべきかを考えさせられる良著。事例は冗長に

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    2024年05月21日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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     米国の経済社会理論家リフキン氏が著した話題な「レジリエンスの時代」。地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に適応し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」への移行を提唱する。災害大国な日本では「脆弱性の克服」と捉えられることが多い。しかし、地球を人類に適応させるのでははく、人類を地球に適応させることがレジリエンスであると著者は説く。「自然を知り、経験すると、人はより幸福で健康になると言うことを、大半の証拠が疑いの余地をなく示している」ということには強く共感できる。

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    2024年02月29日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    所有しない経済。クラウドから好きなコンテンツを楽しみ、3Dプリンタによるインフラに居住し、シェアリングされた車で移動。ユニバーサルアクセス可能な電力やネットワークを使い、バーチャル空間で人間関係を満足させ、性欲を満たす。

    資本主義の跡継ぎとして共同型コモンズで展開されるシェアリングエコノミーがある。そうする事で過剰な生産が抑えられ、地球にも優しい。人間の労働にもゆとりが生まれ、貧富の差も縮小する。

    理想は分かるが、これだとグローバル公共経済を実現した共産主義にならねばならず、プラットフォーマや、そのシェアリングインフラを保守、提供する側のモチベーションはどのように保たれるのか。脱成長論は究

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    2023年07月29日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    全く図表が出てこないのでなかなか読むのに疲れます。IoTしかり太陽光しかり限界費用ゼロの世界観が詳述されます。他方でネットゼロ排出の世界に向けては水素や二酸化炭素の吸収のような途方も無いコストがかかる分野への研究開発・インフラ投資も必要な訳で分野に応じたメガトレンドの見極めは大事になるでしょう

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    2022年07月18日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    モノのインターネットと共有型経済の台頭による経済パラダイムの大転換について、3Dプリンター等の事例をもとに変革のメカニズムと未来展望を説明。

    メルケル独首相のアドバイザー等を務めるジェレミー・リフキン氏による2015年の書。

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    2022年02月26日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

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    これから生きていく上で大事なことだと思う。限界費用ゼロというサブタイトルだか、期待した内容が書いてなかった。方法やどういう生活になるという具体性がやや薄い。ブログやyoutubeのコンテンツの生産が世の中を豊かにするがGDPは上がらないという考え方は面白いが、限界費用ゼロとはちょっと違うと思った。
    ジェレミーさんはアメリカ人と思うけど、人類には地球や生命を管理し続ける責任があるという考え方は日本人の私には共感できなかった。
    いずれにしても、知らないことや違う考え方を知れてよかった。
    ジェレミーさんの言ってる第三次産業革命について知りたい

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    2022年01月30日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    限界費用ゼロのコモンズ型経済が、教育、環境、エネルギー、格差の問題を解決しうる、という希望にあふれた1冊。実際には、今の資本主義社会の既得権益を受けている「抵抗勢力」に阻まれて実現は容易ではないと思うが、コロナで中央集権的な国家・企業の必要性が問われる今、著者の展望は意外と早く実現するかもとも思う。
     限界費用ゼロ社会により、モノの交換価値ではなく使用価値が重視され、物欲主義が克服されるとき、人の「幸福」の在り方も問われていくだろう・・・ということも考えさせられた。

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    2020年10月25日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ネタバレ

    5年たって、この本が言ってきた方向にきたものとそうでないものを分けたのが何かのそのそと考えながら読む。まだもじゃもじゃしていて書けない。考える良いきっかけになった。

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    2020年06月21日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    分散型、ネットワーク、ピアトゥピアの関係に基づいた社会の事例を数多く集めた内容です。なんだろう、そんな社会だと多様な人々と関われる機会がそれまでと比べて非常に増える。一瞬ごとの共感を大事にして暮らそう。

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    2020年05月30日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    長かったが、勉強になった。


    限界費用とは物やサービスを作る費用がゼロになること。

    これによって、資本主義からのパラダイムシフトが発生するかもしれない。

    経済は熱力学的の第一第二法則に支配されていることにエコノミストは気づいていない。

    ■第一部
    1400年代ヨーロッパを中心に水車、風車の登場で、封建社会の経済パラダイムシフトが発生。

    それと同時期に印刷機が発明され、コミュニケーション革命が起こった。

    今日の資本主義は18世紀後期の蒸気の動力が導入されてから。

    蒸気という強力な動力を得た資本家は、株式会社を組織(鉄道など)し、限界費用を押し下げていった。
    垂直統合型の企業の誕生。

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    2020年02月13日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

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    「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ」を読んだうえで、派生で読んだ。やはり"ジャブジャブ電力"の到来を予言している。そこに至るにはすごい紆余曲折があるだろうが、大局観でそうなる前提に立って、いろいろ事を進めていきたいと思った。

    ちょっと時間がないので、またヒマな時に詳細を書き足します。

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    2019年01月04日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    原著は2014年刊行ですが、2018年末現在、日々萌芽する限界費用ゼロなシェアリングサービスを予測しています。資本主義の膨張競争の果てに待つのは破滅ではなく、IoTで強化された協働型コモンズでの共生ならば、それは人類にとってとても望ましい事に思えます。
    人類が年間に使う470エクサジュールのエネルギーは太陽の88分の放射に等しい、とか明日から使える知識が山盛りです、が、全編文章がちょっとくどい気も。

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    2018年12月19日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

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    「限界費用ゼロ社会」の著者による日本への提言。
    第3次産業革命はデジタル革命であり、インフラ革命。
    エネルギー戦略が肝。

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    2018年10月07日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ネタバレ

    ネット等の台頭により、単位増加に伴う限界費用がゼロに近づき、あらゆるものの価値観が変わろうとしていることを幅広く深く紹介した本。3年前ではありながら名著。

    <メモ>
    ・スマートシティ文脈のIoT。構造的健全性を評価し、修理を判断。自動車や歩行者の最適化を図る。駐車スペースを知らせる。交通情報。保険料率の適正設定。照明の最適調整。ごみ収集ルート最適化。
    ・IoTは地球の生態系管理の向上のため。急速に自然環境に適用されつつある。
    ・セキュリテイシステムの高度化。
    ・第三次産業革命では、IoTにより、生物圏の複雑な構成の中へ人類が自らを再統合し、地球上の生態系を危うくすることなく、劇的に生産性をあ

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    2018年08月05日