ジェレミー・リフキンのレビュー一覧

  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    なんとなく気になっていた「限界費用ゼロ社会」、詳しく読んで納得。今後の社会の変化の基礎となる、前提条件を学んだ気がする。限界費用ゼロということは希少性を生み出すことができなくなるわけで、購入=所有では利益が出せなくなる。シェアリングエコノミーの勃興はこれがベースになっていると考えると腹落ちする。著者は、エネルギーさえコストゼロに近づくと予想していてその先端がドイツであると評価。日本は建設コスト・維持コスト・管理コストが高い原発にこだわっていて両者の差は広がるだろうと予言している。一方、西洋では当たり前の「共有地の悲劇」が起こらない数少ない地域が日本であるとして期待もしている。

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    2018年05月28日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

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    コミュニケーション、エネルギー、輸送/ロジスティクスの統合、IoT化プラットフォームによるスマート化、シェアリングエコノミーの展望を日本向けに議論した講演、対談集。
    気候変動への対処としての整理。インフラ変革を指摘。

    ◯日本はドイツの9倍の再生可能エネルギー資源を持つby エイモリー・B・ロヴィンス(ロッキーマウンテン研究所)※要確認

    ・次なる産業革命を支えるインフラ整備の重要性
    →エネルギー貯蔵技術とスマートメーター
    →世界クラスのICT、通信、消費家電、輸送/ロジスティクス、建設、先端製造企業の存在

    ・自動車1台がシェアされると15台が消える。将来は8割不要?

    ・スマートヨーロッパ

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    2018年05月04日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ネタバレ

    面白かった。
    ホントにこんな社会がやってくるのかは、今暮らしてる僕らにかかってるんだろうけど、ワクワクした。
    きっとこれから混乱するんだろうなぁ。けど、全く新しいルールでできている世界、楽しみです。

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    2017年11月01日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    GNUがある程度成功しているのは、それなりに収入が保証されている研究者が仕事の片手間にやっているからで、利益を求めない世の中への貢献がトレンドになりつつある例として挙げられるのはどうかとも思う。

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    2017年05月06日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    技術の進展が限界費用をほぼゼロにすることにより起こる、変化の経済・社会的側面に迫るもの。
    歴史的な流れの中での考察。
    潤沢、幸福とは何か。

    日本の現状に対する認識興味深い。ザ・ヨーロッパ的思考。

    ・人間の思考、提案もフリーで集約できることによる新たな開発の方向性
    ・シェアリングの先の所有権の放棄と物質管理の容易化があるのか
    ・資金もフリーで集約できることによる社会の多様化があるのか

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    2017年04月23日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    資本主義は素晴らしく世界を進歩発展させたのだが、このままでいいの?という疑問も膨らませている。協働型コモンズが来るのかどうかの予測は別として、そんな未来の方が幸せかもしれない。

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    2017年04月11日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    シェアリングエコノミーの話をこえた未来予測に非常に感銘を受けた。
    これまでの第1次、2次産業革命の社会の変容と合わせての現在起こりつつある第3次産業(社会)革命ととらえるアプローチが斬新かつ面白かった。
    これらの革命は決して、産業にとどらず社会自体をかえていく、第3次革命がたどり着くところが、1次革命以前のコモンズ(共有地)と言う。ただし、規模はインターネットを基盤とする世界規模の。
    そこには、資本主義の次に来る、協働社会。語られている事象をとらえれば、確かにこのまま資本主義が続くというより協働社会の実現を感じずにはいられない。
    その原動力は、物欲より共感を重視するミレニアル世代。
    ミレニアル

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    2016年12月31日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ★資本主義を突き詰めるとシェアリングエコノミーになる。稀少な資源を奪い合う時代から、潤沢な資源を分け合う時代へ。そのための障害は、地球温暖化問題、食糧問題、テロの問題。3つをいっぺんに解決できないだろうか。例えば人工光合成みたいな技術で。ミドリムシもいいかも。

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    2016年12月16日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    資本主義から協働型コモンズに世の中が変化していくこと、またそれによって、テクノロジーによるコミュニケーション、エネルギー、輸送に関する変化、それによりビジネスや人の生活が変わっていくこと、その上でどのように生きていかなければならないのかを少し考えさせられる本。
    第一次産業革命から、世界の革命による変化の歴史を知ることができること、今すでに限界費用が限りなくゼロに近づいている教育などの具体的事例なども解説されており、勉強になった。
    読んでいてまだ理解が難しい点、読みにくい点も多かった。また改めて読み返したい。

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    2024年02月14日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    旧来の資本型経済は終わりを告げ、新しい共有型経済が台頭しつつあると主張する本。最後の章で日本向けに書かれている章が結構衝撃的。ドイツと日本を比較し、共有型に移りつつあるドイツとだいぶ遅れている日本とを比較し、日本の進むべき道を示している。共有型主義が資本主義の後継なのかどうか。これからの時代が興味深い。

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    2018年11月12日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    IoTと3Dプリンターと再生可能エネルギーがシェアエコノミーしいては第3次産業革命を起こすということを書いた本(第4次産業革命とも言われているが、正確には第3次らしい)。内容もよく練れておりそれなりに納得感もあるが、最終的に限界費用が限りなくゼロに近くなる社会が訪れるということが俄かには信じがたい。マイケルサンデル張りのpublic societyが最終的な社会形態ということだが、人間は本当に自らの欲望(利己心)を克服して利他的に行動するようになるのだろうか?結局のところ、自分が最も得をするようい行動するという人間の本来の性向を考えると、なかなか実現しにくい社会だと思う。生産性が低すぎて協力し

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    2018年09月17日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    生産や教育の限界費用がゼロに近づき、モノは所有からシェアへ、資本主義の源泉たる利益が得られなくなってきた。雇用も失われる。資本主義はゆるやかに協働型コモンズに変わっていくだろう。

    製造業に、人やお金やエネルギーをかけていた時代が終わりつつあるというのは理解できる。次は協働型コモンズとのことだけれど、福祉や医療やサービスというのも含まれるんだろうか?労働者はどこで稼げるんだろうか?

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    2018年04月09日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ものを作る限界費用がゼロに近づくと資本主義社会が崩壊し、新たな価値観を持つ共有型経済が台頭すると予測している本。

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    2017年11月05日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    2012年頃に書かれた本。
    「インターネット広告は、従来の広告より単価が安く、ユーザーはレビューを重視して広告は信用しないので生き残れないだろう」という当時の筆者の予想は今読むと外れています。
    この本は、ネクストソサエティのような予言の本ではないけれど、一つ一つの事実を知るにはまとまっていました。

    ・1995年から2002年にかけて、全体の生産量は3割以上増えたが、製造業の雇用は2200万人分も消失した。
    ・GDPの上昇と雇用は相関しなくなっている

    ・トレーラートラックのグローバルな輸送の積載率は1割にも満たない。輸送は効率化の余地が大きい。
    ・ロジスティクスは分散型インターネットのアーキ

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    2017年09月06日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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     うん、2000年ぐらいに言われていたことをまとめた本で、1周廻った感じ。当時IoTはM2Mって言われていたしね。

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    2017年04月09日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    「限界費用」つまり、プラス1単位の生産コストがゼロになったとき、人々は「所有」の概念から解き放たれることになる。そこに出現するのはユートピアか、ディストピアか。
    再生可能エネルギーで皆が自活するようになり、3Dプリンターでなんでも手元で作り出せるようになり、すべてがネットワークでつながることで、所有からアクセスへの大転換が起こるとする。それは、資本主義社会の終焉でもある。ロボットが労働を駆逐し、生活に必要なものがなんでもピア・トゥ・ピアで融通されると、労働者は資本家から報酬を得る代わりに、協同的に働き、協同的に消費するようになると説く。
    現在、起こりつつある技術の変化を革命的に読み替えるとこう

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    2017年03月11日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    シェアリングエコノミー、IoT、3Dプリンタが経済の形を変える!とコンセプトは意外と目新しさが無いと感じたけれど、それはそういった世界が現実になりつつあるという認識が既に当たり前になっている証拠なんだと、少し落ち着いて振り返れた点は良かった。

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    2017年01月28日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    インフラの
    コミュニケーション
    エネルギー
    輸送
    の一体的な革新により、価値の軸とビジネスモデルの勝ち筋が大きく変わる

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    2017年01月07日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    情報・エネルギー・ロジスティックスの三分野におけるネットワーク構築論を軸に、現在様々な局面で起こっているシフトチェンジを幅広くカバーした大著。資本主義経済が現在の陣容をもはや保てないことを鋭く指摘した上、ローカルコモンズの水平的連帯による新たな社会の到来を予言している。ユーフォリアの匂いは嗅ぎ取れないではないが、少なくとも完全に閉塞しきった現代金融資本主義の次に来るべき社会についてポジティブに考える材料を豊富に提供してくれている。「利益を出すことが企業の社会貢献」であるとする戦後日本経済を支えてきたクリシェは、ひょっとしたら時代遅れになるのかもと考えさせられた。なお終章の日本への賞賛と警告は必

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    2016年12月28日