美しいと思う心がある。美しいと一言に言っても、音楽、絵画、そして道徳。美しいの対象は一見バラバラだ。そのバラバラの中に果たして何か共通性は見い出せるのか。
この本は美一般の共通は何か、に答える。
多角的な目線で美とは何かを解説し、音から得る美、視覚から得る美、道徳的観念から感ずる美、それぞれで何が共通して何処が相違するのか、多様な実験から得られた結果を紹介する。
主観の第1線だと思っていた美に対して、科学的な検証を挑んでいるのは、新しい分野を切り開いている感をひしひしと感じれて、おもしろかった。