日本推理作家協会のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
有名作家のアイディアの出し方
有名なミステリー作家さんたちの
ストーリー構成やアイディアの出し方が語られています。
とにかくまず観察し、多様な物に目を向けること、興味を持つことの大事さに加え、『終わりから考える』ことによって、物語が破綻しないテクニック等がかかれています。 -
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・現地に出掛けたとき、わたしは原則としてメモは取らない。写真やVTRも撮らない。そういう行為が必要なのは対象そのもののインパクトが弱いせいだと思うからだ。そして、カメラのファインダーを覗くことは視野狭窄に陥る最大の理由だと経験則として知っているからである(船戸与一)
・写真を撮るときは、まず被写体を心の中にしっかり焼き付けてから、忘れたときの保険として撮ることを心がけている。写真の映像は正確だが、心に残った映像のほうがより正しい。そして文字に起こし直すときは、こちらの心象風景のほうが確実に役に立つ(垣根涼介)
・とにかく、真ん中部分で何らかの事件を起こすと、全体のバランスが取りやすくなる(朱川湊人)
・魅力的な物語には、主人公の弱点は不可欠である(東直己)
・初心者の貴方は、まずは「深い湖のように美しい瞳」といった無様な比喩を削ってみましょう。ほとんどの比喩は不要であるという文章表現上の現実があるのです(花村萬月)
・タイトルというのは内容を端的かつ象徴的に表すものであり、その魅力を伝えるものでなければならない―タイトルを見て、まず観客がある程度自分で何かをイメージできるもの。なおかつ、分からないところがあって、本当はどんな内容なのだろうかと興味をそそられるもの(恩田陸)
・毎日、書くこと。2枚でも3枚でも書くこと。それが無理なら、1行でも2行でも書くこと。何を書けばいいかわからないときには自分が最も好きな、あるいは自分が理想とする小説を、200〜300枚くらい自分がその作家になったつもりで丸写しする。そうすれば、その後、机に向かえば5行や6行は書ける。勿論、その作家の文章に似ているだろうが、最初はそれでいいのだ。そこがスタートラインである(富樫倫太郎) -
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文庫版あとがきにて
「他人と同じものを書いていて、それが世に認められるはずがない。読者は、作家の独自性に惹かれるのだ。
作風が違うということは、小説を書く方法にも違いがあるということだ。」
この言葉がこの本を表しているといえる。作家によって◯◯は良い、とも言う人もいれば、駄目だという人もいる。複数の人間に相談すれば多種多様な答えがある。
何が正しいとか、何が学べるというより、こういった指南書は、結局のところ、自分のやる気が向上したり、前向きになれれば良いと思っている。
自分の考えと一致する意見を見て、「やっぱり間違ってないんだ」と一部を抽出して、自分の肥やしにするのが良い読み方かな。
もちろん、中には参考になんねーと思う話もある。 -
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日本推理作家協会・編『1968 三億円事件』幻冬舎文庫。
下村敦史、呉勝浩、池田久輝、織守きょうや、今野敏の5人の作家による『三億円事件』を題材にした短編を収録した競作アンソロジー。
中でも特に下村敦史、池田久輝、今野敏の短編が良かった。
下村敦史『楽しみ人生』。三億円事件の真相を描いた創作短編。説得力があり、読み応えがあった。
呉勝浩『ミリオンダラー・レイン』。こちらは三億円事件のアナザー・ストーリーという造りで、面白い切り口だと思う。
池田久輝『欲望の翼』。日本ではなく、香港の暗黒街を舞台に三億円事件に魅了された人びとの悲劇を描いた佳作。
織守きょうや『初恋は実らない』。三億円事件の犯人に恋した少女という軟弱な設定にこれが日本男児の描いた短編かと怒りを感じつつ、悪寒が走る。
今野敏『特殊詐偽研修』。舞台は現代で、どこで三億円事件が絡んで来るのかという期待は見事に爽快感へと昇華する。今野敏らしい巧さを感じた短編。 -
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ネタバレ作家がどうやって作品を構成しているのか、意識的にせよ無意識的にせよ、そのテクニック、構造を作家自身が語る。
「若い男を見た」というセリフ一つとっても、誰が語っているかによって印象を変えることができる。という説明が印象的だった。
退職寸前のサラリーマンの視点か、あるいは婚期を逃した四十代の女の視点かによっても読み手に与える印象はまるで違う。
600ページ超で二段組みと、内容は長い。
ミステリーに限らず、物語を構成する上で参考になる(いつ役に立つのか?)。
ただし、作家志望への作家からのアドバイスより。
綾辻行人「例えば『ミステリーの書き方』のようなHowTo本はあまりあてにしない方が良いと思います」
そんなぁ!