日本推理作家協会のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
有名作家のアイディアの出し方
有名なミステリー作家さんたちの
ストーリー構成やアイディアの出し方が語られています。
とにかくまず観察し、多様な物に目を向けること、興味を持つことの大事さに加え、『終わりから考える』ことによって、物語が破綻しないテクニック等がかかれています。 -
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・現地に出掛けたとき、わたしは原則としてメモは取らない。写真やVTRも撮らない。そういう行為が必要なのは対象そのもののインパクトが弱いせいだと思うからだ。そして、カメラのファインダーを覗くことは視野狭窄に陥る最大の理由だと経験則として知っているからである(船戸与一)
・写真を撮るときは、まず被写体を心の中にしっかり焼き付けてから、忘れたときの保険として撮ることを心がけている。写真の映像は正確だが、心に残った映像のほうがより正しい。そして文字に起こし直すときは、こちらの心象風景のほうが確実に役に立つ(垣根涼介)
・とにかく、真ん中部分で何らかの事件を起こすと、全体のバランスが取りやすくなる(朱川 -
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日本推理作家協会・編『1968 三億円事件』幻冬舎文庫。
下村敦史、呉勝浩、池田久輝、織守きょうや、今野敏の5人の作家による『三億円事件』を題材にした短編を収録した競作アンソロジー。
中でも特に下村敦史、池田久輝、今野敏の短編が良かった。
下村敦史『楽しみ人生』。三億円事件の真相を描いた創作短編。説得力があり、読み応えがあった。
呉勝浩『ミリオンダラー・レイン』。こちらは三億円事件のアナザー・ストーリーという造りで、面白い切り口だと思う。
池田久輝『欲望の翼』。日本ではなく、香港の暗黒街を舞台に三億円事件に魅了された人びとの悲劇を描いた佳作。
織守きょうや『初恋は実らない』。三億円 -
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ネタバレ作家がどうやって作品を構成しているのか、意識的にせよ無意識的にせよ、そのテクニック、構造を作家自身が語る。
「若い男を見た」というセリフ一つとっても、誰が語っているかによって印象を変えることができる。という説明が印象的だった。
退職寸前のサラリーマンの視点か、あるいは婚期を逃した四十代の女の視点かによっても読み手に与える印象はまるで違う。
600ページ超で二段組みと、内容は長い。
ミステリーに限らず、物語を構成する上で参考になる(いつ役に立つのか?)。
ただし、作家志望への作家からのアドバイスより。
綾辻行人「例えば『ミステリーの書き方』のようなHowTo本はあまり