吉田勝江のレビュー一覧
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ネタバレジョーとベア先生の学校が舞台となっている本作。
特に印象的なのは、うそをついたナットにベア先生が罰を与えるシーン。先生は、ものさしを持ってナットの前に現れる。ナットは自分が打たれてしまうのではないかと怯えるが、先生はなんとナットにそれを渡し、罰として先生を打つように命じる。ナットはそんなことはできないと言うが、結局打つことになる。このエピソードは、先生の愛を感じるものだった。最近、体罰をやめるべきだという意見が見られるが、このベア先生の教育方法は画期的だと感じた。もちろん、この罰は、ナットがベア先生のことが大好きで、尊敬しているからこそ成り立つものである。
また、この本の中では、メグの夫である -
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ネタバレピアノに喜んでいたベスが見る影もなく病気でやつれ死んでしまった。けれど彼女の生きた意味はジョーが与えた。エイミーは海外で優雅な淑女に成長して、大人らしく言葉を紡ぐようになった。ローリーの弱さを見抜いて励ますヒロイン。ジョーはいつも溌剌としていて悲しみが訪れても、前向きに自分らしく生きることに誠実。ローリーではなくベア先生と夫婦になって正解だった。ジョーが間違いを犯したら喧嘩になりそうな同年代のローリーより諭してくれる誠実で朴訥な先生のほうが心安らかだろう。メグは結婚して家庭を持つも、夫との生活と育児との兼ね合いに戸惑い、マーチ夫人に助言をもらって夫と向き合って生きていくことを決意する。正直メグ
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Posted by ブクログ
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』公開記念で『若草物語』に続いて『続 若草物語』。
私が子供の頃は『愛の四姉妹』とか『愛の四少女』みたいなタイトルでした。中学生くらいのときに読んだつもりでいたけど、大筋以外すっかり忘れてました。当時の私にはジョーがローリーを振ってしまうとか、ベスが結局死んでしまうとか納得できなかったんだと思いますが、今回、読んでみたら、え!なにこれ、すごくおもしろいんですけど。
ドラマチックなストーリーもさることながら、メグの質素で素敵な結婚式とか、外国をめぐるエイミーとか、ディテールがとても良い。どんなドレスを着て、どんな花を髪に飾ったとか、そんな部分がキラキラ