あらすじ
時は十九世紀半ば、アメリカの片田舎に、戦地に赴いた父の不在を預かる優しい母と、四姉妹の一家があった。美しく聡明な長女メグ、奔放で空想好きな次女ジョー、内気で優しい三女ベス、愛らしく夢見がちな四女エイミー。貧しいけれど仲睦まじく幸せに暮らすこの四姉妹が、様々な困難にあいながらも、個性を輝かせ、大人の女性に成長してゆくさまを、美しい絵巻のように描き出した、オルコット女史の自伝的傑作小説。
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アニメ世界名作劇場から若草物語を知りました。原作では一貫して娘たちが良い人になろうと努力している姿がとても印象的。
ジョーがもっている癇癪持ちの気質を治そうとして人知れず努力していることを知っているというお母さまからの手紙が届くエピソードが好き。どれだけ娘たちが母を尊敬して母が娘たちを信頼しているか分かって、素敵な親子関係にグッときました。
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子供の頃読んだ記憶はあるけれど、あれは多分児童書だ。大人になって初めてきちんと読んだ。
大人になった今読んでも面白かった。学びもある。
姉妹のいない私にとって、この4人の関係はなんだかとっても羨ましい。
終盤のジョーの可愛いこと…。これは大人になった今だからの感想だろうな。
何かの折にはまた読み返したい。
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子供の頃読むのとはまた違った味わい。だけどやっぱりなんか良いなぁ。自分が大人になったからお父さんやお母さん、叔母さんの気持ちも想像できる。映画も見たくなった。
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実際に読んだのは同角川の上下巻の分冊。世界名作劇場放送時に発行されたもの。そのため見開き2ページ分がそれぞれの巻に巻頭カラーとして綴じられていました。
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ローリーが最高の友達すぎる〜 これから好きなタイプを聞かれたらセオドア・ローレンスって答えます
ピクイック・クラブの話が好き
小さいときに持ってて手放してしまったから書い直した ジョーに憧れていました
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生き生きとした4姉妹のストーリーにとことん魅了された。家や家の周りや親戚付き合いの狭い世界が4人の個性で鮮やかに広々と描かれていた。想像ではあるが、当時の女の子はジョーが自分みたいだと思ってジョーを真似て小説を書いたりしたのではないだろうか。ベスに憧れて大人しくしてベスのようにピアノを弾いたりしたのではないだろうか。そういう気がしてくる。
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時代を感じる発言も多く見られたけど、全体的にはとても好きな本。
毎日がつまらなく思えたりするのは昔も現代でも同じなんだなって感じたり、その中でも自分の勤めを果たして小さな幸せを感じて感謝しながら生きようとする姿が心に響いたりした。
姉妹のそれぞれが自分の欠点と素直に向き合って改善しようとする姿がとても素敵だと思った。特にジョーが自分のカッとしやすい性質をお母さんと話し合うシーンが心に残った。
どんな人でも必ず共感できるシーンがあるはず!
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訳の古さもあり、会話の口調や用語に違和感があって、初めは読みづらかったが、登場人物に愛着が湧くにつれてスムーズに読めるようになった。教訓めいた話が多いので、説教くさいと感じる人もいるかもしれないが、個人的には納得する内容ばかりだったので、むしろ心が洗われるようだった。大きな展開はないものの、四姉妹のほのぼのとした日常にとても癒された。
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姉妹があまりにも良い子なのに驚愕する。自分にもこういうお話を素直に受け止めてた時代があったんだな‥‥としみじみ感じる。当時ベスに憧れたけど、今読むと、いい子過ぎて現実離れした感じがある。でも、小公女や若草物語のような模範的な少女達に素直に共感出来るって素晴らしい事だと思う。
最近は個性とか自己主張が出来る事がカッコいいとされる風潮だけど、ベスみたいな控えめだけど真面目で思いやりのある人をもっと尊重する社会であってほしい。
Posted by ブクログ
子供時代に読んだ感激に思いをはせてというか、
子育ての悩み多い娘に何か言えるかもしれないと、心の隅にあったかもしれない。
娘も3人娘を育てているし、この物語のマーチ家も4人姉妹、
父親は南北戦争に出兵で留守、この物語全体に登場も少ない、影が薄い。
娘のところも何故かパパの影が薄い、一般的に父親ってそう(笑
それでなくてもこの節、シングルマザーが多いような話題になっている。
そしてそういう家庭は貧しい生活が常、シングルでなくても貧しくなる世相だ。
父親が知人のために借金を背負って、裕福だったこのマーチ家も貧乏という設定。
本当は作者オルコットの父親が高邁な学識者、世渡りに失敗したからなのだが。
とにかく物質的窮乏「貧」は不幸ではない、といっても無いものは困る。
母親、16、15歳の姉妹は働く。幼い姉妹は家の仕事。
クリスマスのシーンから始まるこの物語「お金があれば幸せなのに」
と嘆くこと、うらやむこと、どうしてそれを収めて前向きに行くかを、
ユーモアを込めて、姉妹の個性を描き分けながら、生きるすべを会得していく
という、まじめな、まじめなものである。
ジョーという次女が主人公で作者なのだが、性格激しくきっぷがいい、
自分が一家を背負うのだと、空想家で八方破れの暴れん坊、
読書好きの常、作家で身を立てんと奮闘する様は、
本好きをとらえて離さないストーリーでもある。
すなわち、子供の頃はわがまま、唯我独尊であっても
大人とは独立独歩、自己責任において人生を過ごすものだという
教訓を表立って言わなくても、少女小説のような雰囲気のうちに描いていく
その柔らかな絵巻物語にて、表されている。
だから日本でいう幕末のころ、アメリカでは南北戦争が終わったころ、
1868年に書かれたものが150年経ても、今だに読まれているわけである。
しかしながら、わたしはもう読まなくてもいいような(笑
本当は娘たちが読めばいいんだけどね。
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赤毛のアンや、大草原の小さな家と比べると、人間関係が主のように思える。自然の恵みや脅威的なものはないけれど、虚栄心の話や、命に関わる病気のそれぞれ姉妹の後悔する心情など身近で、彼女たちの行方を応援したくなるような気持ちになった。
次巻のあらすじでネタバレを知ってしまい、悲しくて続きは手を出しにくい。
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なかなか面白かったー。
Wikiで登場人物のネタバレを見てしまうほど(笑)。
誰がどうなるかはもう知ってしまったけど、そのうち続きを読んでもいいなぁ。
覚えてるかどうかは知らない(笑)。
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子供の時アニメや簡易な子供向けの本を読んであらすじはなんとなくは知ってました。ちゃんと読んでどういういきさつで話が進み、覚えているエピソードとどうつながるのか理解できました。子供の時、こういう姉妹がいっぱいいるかんじに憧れてました。
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小さい頃に絵本で読んだ「若草物語」。
当たり前だけど、絵本よりも長い。
こんなストーリーだったけ?と思うところやこんな登場人物いたっけ?と思うところもあったけど、きちんと読めてよかったです。
私はベス派。
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最初の読み始めでは、なんとこんな地味なことで喜んで、スマホもネットもないのに、すごいわー、とか思っていたのもつかの間。やっぱりつまらんのよなぁ、とそこは今の時代と大差なくやる気なく投げ出してみたり、でも最後にはしっかり頑張ってみたりするところが胡散臭い。昔の小説っぽい。そこはしょせん、貧乏だとか言いながらもお手伝いさんとか雇っているという、貧乏だけど貴族、みたいな育ちの良さゆえなのか。こういうのだけ読んで昔の人とか語ったら絶対庶民の暮らしとかけ離れてそうだよなぁ。などと穿った見方をしてみる。
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面白いですね。四姉妹のそれぞれにハッキリした性格の違いがあって、時には衝突もするけど、反省を繰り返して成長していく。物語の中でも時間が流れていて、主人公たちがちゃんと生きているんだって感じさせてくれます。古いものだけど、今でも読み返されているのは、それだけ魅力があるって事でしょうね。
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いい娘になるには。レディーらしく。いつも良いLittle women であるために。とてもクラシックな印象を受けるこの本だけど、今日まで世界中の女の子たちから読まれているのは、四人の姉妹たちの若草のように瑞々しい毎日が、とても魅力的で、今の世代の人たちともたくさんの共通点をもつからだと思った。毎日が生き生きとしていて、読んでて気持ちがよかった。