中村保男のレビュー一覧

  • ブラウン神父の不信

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    ドラマ化もされている人気短編集の3冊目。ミステリというよりは筆者の宗教観・世界観・人生訓のようなものを伝えるためにミステリの仕掛けを利用しているように読めるように思う。純粋に娯楽としてどうかと言われれば、他によい作品がありそう。10年後に読んだら評価が変わるかもしれない。

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    2022年01月11日
  • ブラウン神父の不信

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    新版となって読みやすいとなっているが言い回しがくどすぎて読みにくい。折角の名推理が頭に入ってきません。短編集で私の中では『犬のお告げ』が良かったです。

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    2021年07月24日
  • ブラウン神父の不信

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    「童心」「知恵」に続くブラウン神父シリーズ3作目。
    文章自体に癖があるので慣れるまでは読みにくい。
    ただ真相がわかった瞬間そういうことか!と納得できるからつい読んでしまう。
    奇想天外のトリックも良いけど個人的に「ギデオン・ワイズの亡霊」のシンプルなトリックが好き。

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    2020年06月17日
  • ブラウン神父の童心

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    中々面白かった!
    有名だそうだけど、今まで知らなかったので読んでみました。
    文章が思っていたよりも独特で風景描写とか綺麗だなと感じました。
    トリックも中々思いつかないようなものも多く面白かったです。

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    2020年04月21日
  • ブラウン神父の童心

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    The Innocence of Father Brown

    ブラウン神父もの第一作
    シャーロックホームズのライヴァルとのことだが、物語のわかりやすさや冒険感などはコナンドイルの方が強い。

    ブラウン神父ものは、謎が出てきてそれが解決されるという意味ではきちんとした探偵小説だが、それ以外の部分で他の探偵小説との違いを強く感じた。読んでいると、どことなく幻想的で不思議な雰囲気になった。また、「神の鉄槌」はブラウンものでも比較的わかりやすい推理もので最後の結末もかっこよくて印象的だった。

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    2019年10月22日
  • ブラウン神父の童心

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    傑作と謳われる短編集だが、
    ミステリとしては古くささが否めない。
    驚かされる様な話は一編も無かった。
    批判と皮肉に満ちた独特の文章が、
    段々と味わい深いものになってくる。
    そこに面白さを見出せれば、
    それなりに楽しめる作品。
    古典作品はどれもそうだが、
    現代の作品を数多く読む前に、
    特に学生の内に読んでおくと良いのだろう。

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    2017年05月29日
  • 創造する翻訳―ことばの限界に挑む

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    直訳か意訳か、文法訳かイディオム訳か、という間を実例と共に検証している。
    訳語は推敲されていて、上手であると感じたが、言語に関する考えでいくつか賛同できないものがあった。
    だが、本題である英語と日本語との翻訳に対する考察はおおむね賛同。
    翻訳は、原文を文法に沿って理解した上で初めて可能となる行為である。
    ジャンルや読者層によっては、それで良しとする翻訳もあるが、実際は、日本語として読みやすいものにするために推敲する必要があるという。
    著者の考えは、言語はそもそもイディオムの体系であるという。
    だから、逐語的に理解するのではなく、いくつかチャンクにまとめて理解する必要があるという。

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    2012年09月10日