箕曲在弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、世界の異文化事例を紹介し、私たちの日常にある「常識」に問いを投げかけ、文化人類学的な視点を与えてくれる一冊です。既知の事例であっても、改めてその背景にある理論的解説を読むことで、より理解を深めることができました。
特に興味深かったのは「アノマリー(境界にあるもの)」についての記述です。空間や概念の境目にあるものは、しばしば「不安で危険なもの」とみなされます。例えば「汚れ」という感覚は、物質そのものの成分による問題ではなく、それが「身体の内と外の境界をまたいでしまう」ことによって生じます。人間にとって「自分であって自分ではない」という矛盾した存在は、既存のカテゴリーに分類しきれない気持 -
Posted by ブクログ
文化人類学とはなんぞやを説いた本。
思っていた学問と違った❗️文化とは多様で常に変化的であり、また歴史や地理や政治によっても変遷していく。そのなかで、人類の普遍的な物は何か?を見つけていく学問。
本書でも説かれているが、婚姻一つとっても多様で、しかし生殖行動、生き残りの確実性という点を見極めると、その多様性にも普遍的なものがみつかる。
日本人としての民族としての定義の難しさと、他民族との間の文化の連続性を考えると、人種差別、民族差別とはなんぞや。と思いたくなる。しっかり文化人類学を学ぶ事は差別をなくす一歩かもしれないと思うと同時に、冒頭で述べられているように、文化や生物学的生存性が連続してるた -
Posted by ブクログ
興味のある内容とそうでない内容に差はあったものの、自分の正解=皆んなの正解ではない。
同じ地球上に生活しているものの、国が違えば風習や考え方も全く違う。
例えば、私は犬を可愛いと家族として生活しているが、他国の文化ではイヌ食もある。これは私にとっては信じ難きことだが、それを当然と捉える人も地球上に多くいる。
国という大きな視点で文化の違う人類がいることは分かっていた。
だが、自分が関わる職場や地域のコミュニティなど対象を小さくしたとき違和感やズレと感じていた。
育った環境や経験も違うから考えや意見も違ってくるよね、と。身近になればなるほど同じ括りで決めつけてしまっていたので、根本が違うん