箕曲在弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そうそう、これこれ。
こういった本に出合うために本を読んでいるんですよ。私は。
他の文化に触れることで、自分の文化を見直したり、共通項を探したりして色々弄ったり眺めたりすることで、外から自分の文化を見る視点を獲得出来るんじゃないかと思っていて、まぁ、それって文化人類学的なのかもしれない。
本当は参与観察するのがよいんでしょうけど、そんなに期間を取るのは難しい、海外に行くのも金銭的に難しいし、そもそも外に出るのがあんまり好きじゃない。そんな私は本で自分の常識と違う常識を持った人を見るのが好きなんですよ。だから自分が体験したことがない状況にある人の目線で書かれた本が好きだったりします。
そう -
Posted by ブクログ
著者が大学で行った講義をもとに再構成された、文化人類学の入門書。
文化人類学。ぼんやりとイメージは沸くけれど、体系的にどんな学問か?と言われるとよく知らない。そんな素人の私にぴったりの一冊だった。
構成としては、1~8章が各論で、9章がまとめ。
身近な「当たり前」をテーマに、それって本当に当たり前?という問題提起から始まり、具体的な反証例をいくつか引き出しながら、文化人類学の古典的な理論に触れつつ、最後には「文化人類学的なものの考え方」で締めくくる。
各章この分かりやすい構成の積み重ねで非常に読みやすい。
その具体的事例を通して、文化人類学者の調査・研究方法(フィールドワーク→問いの発出→理 -
Posted by ブクログ
文化人類学の考え方を紹介した入門書。興味あるところをつまみ食いのように読んだ。
第0,1話は面白かった。文化とか集団とかの特徴を、さまざまな社会の事例から相対化するとともに、その共通性を見出していた。
第5話は中盤まで面白かったけど、後半の就活が儀礼というのはなんかこじつけな気がした。就活は確かに学生→社会人になるために避けては通れない活動期間ではあるだろうけど、それを文化人類学的な概念としての「儀礼」に当てはめられるかは、著者の本書での説明を踏まえると、ちょっと微妙ではないか。また就活は多くの人が参加するだろうが、その過程で、全員が楽\苦労しているとは限らないし、種々の試験などで一般的な