第1巻を読破。
お姫さまにあこがれていたけれど、いつもちやほやされるのはお姉ちゃんの方で。
犬の散歩の途中で月子が拾った腕輪は、満天国という犬族の結婚の証でした。
という始まり。
半分犬で半分人間の「半種」のジン王子は、国の掟――半種は人間のお嫁さんを娶らなければならない――でこちらの世界に
...続きを読むやってきて。
最初にその腕輪「宝玉輪」を拾った者を妻にする、というのです。
宝玉輪を拾った月子だけれど、怪しさ爆発のジン王子に思わず逃げちゃって。
そんな月子を追っかけてきたジン王子と、なんと同居することになる月子でした。
「妻となったら好きになってもらう努力をする」
「妻となる人間にはずっと味方だし、守りつづける」
などなど、男前なジン王子の心意気に、月子ちゃんはだんだんジン王子に惹かれていって。
もう少し一緒にたい…などと思い、ありかのわかる宝玉輪を探さないままでいて。
ほんと、このシリーズはいいな! って痛感する。
自分の心のあさましさを恥じた月子ちゃんは、宝玉輪をジン王子に返そうとするのだけれど、思っていた場所になくて。
泣いて、ごめんなさいって泣いて、ジン王子の奥さんになる人は幸せだよって泣いて。
半種とか関係ないって言う月子ちゃんをジン王子も憎からず思っていたようで。
二人は付き合うようになってめでたしめでたし――とはなりませんでした。
宝玉輪をフサオ(飼い犬)の首輪にしちゃったお姉ちゃん。
おかげでジン王子は満天国に帰れなくなってしまうのであります。
笑
「ごめんなさい」と言える月子ちゃんはとっても魅力的な女の子だと思います。
中村世子さんもザ花とゆめで読み切りが掲載されるのを楽しみにしていました。
ジン王子の色気とか、ワンコ姿のふてぶてしさとか、とってもよかったです。