越智道雄のレビュー一覧

  • オバマ・ショック

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    オバマ大統領就任時に書かれたものだが、大統領就任までのアメリカ国史の振り返り、とりわけ「自由」と「平等」という実は矛盾する国是に対する、これまでの政権や世論のありかたを、理念や宗教観、出自などでざっくりまとめてあって便利。

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    2017年01月04日
  • ワスプ (WASP): アメリカン・エリートはどうつくられるか

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    十九世紀後半以降、アメリカへ流入するさまざまな民族や宗教から自らを差別化していった「最古のアメリカ人」たちは、自らの誇りをどう保ってきたのか。
    文化多元主義が主流となりゆくなか、ワスプはユダヤ系やカトリック、有色人種らに権益を分かつ一方で、ワスプ右派からの圧力にも対処しなければならなかった。
    本書は、四面楚歌の状況のなかでのワスプの生活と心理を探り、彼らの行動の哲学は何なのかを分析する試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 ワスプとは何者か?
    第2章 ワスプ最後の降盛期1920年代
    第3章 女王である母が君臨するワスプ家庭
    第4章 後継者養成のカリキュラム
    第5章 ワスプ男性の支配

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    2011年04月03日
  • ワスプ (WASP): アメリカン・エリートはどうつくられるか

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    米国の支配者階級、上流階級であるWhite, Anglo Saxon, Protestant (WASP)の勃興と衰退、変遷の物語。
    19世紀に支配者としての地位を固め、Private SchoolからHarvard, Yale, Princetonに入り、Wall街でキャリアを積んだ後Washington DCで国を動かす仕組みを構築した。しかし、大恐慌を通じて新興の他の白人系マイノリティを抱き込まざるを得ぬ事態となり、さらにIrish CatholicのJFKが大統領となることも認めざるを得なくなる。
    支配者としての誇りと高潔さ、それを次世代に伝承していくシステム、特に母の果たす役割など、

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    2010年11月11日
  • オバマ・ショック

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    他の町山本の例にもれず、内容がスッと入ってくる。
    オバマ本というより、大部分をアメリカ文化、政治システム、宗教に割く。

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    2010年10月28日
  • オバマ・ショック

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    今オバマ本が売れておりますが、その中ではちょっと感じが違うのではないかなぁ、と他のオバマ本を一切読んでないくせに思いました。対談本なのだけど、オバマ大統領就任に至るアメリカのこれまでを歴史的、文化的、映画的に縦横無尽に切っていったって感じで面白く読めました。

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    2009年10月04日
  • オバマ・ショック

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    越智道雄氏と町山智浩氏の対談によるアメリカ現代史の振り返りとそれをもとにしたオバマ評というより、オバマが大統領となる今のアメリカを評した本だ。

    日本のマスコミではあまりにもドメスティックな見方でオバマを見ているので、そこからはなかなか伝わってこないオバマ像、今のアメリカ像が見えてくると思う。

    さて、いよいよ現地時間での20日日本時間で言うと明後日就任式となる。世界の期待を受けての就任となるが、賢い良い大統領になってほしいと思う。

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    2009年10月07日
  • オバマ・ショック

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    オバマ半分アメリカ史半分。むしろオバマに至るまでのアメリカ史の方が面白い。
    共和党民主党保守リベラルネオコン新左翼。WASPアングリカン福音派フェデラリストリパブリカン。レーガンルーズベルトニクソンブッシュ。
    自分の中でこのへんはどうもごっちゃになっていて、本書を読んでもそれが解決されることはないのだが、それぞれの陣営がどのように政治に影響してきたのか、各論は十分楽しめる。余論ではあるが、メディアが世論を形成した事象と動かせなかった事象の対比も面白い。ちゃんとアメリカ史を把握した後に再読したい一冊。

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    2018年10月20日
  • オバマ・ショック

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    オバマ大統領が誕生したばかりの頃の話。二ヶ月後に大統領選投票日を控え、オバマ大統領が何を成し得、有権者は彼をいかに評価したか、行方が気になる。

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    2012年10月01日
  • オバマ・ショック

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    英米文学研究者の越智道雄氏と、米国在住の映画評論家、町山智浩氏による対談集。

    子ブッシュを破り、非白人のオバマ大統領が誕生したのは、決して、偶然によるものでも、候補者の選挙戦術の巧拙だけによるものでもなく、建国以来の米国政治史、白人だけみてもWASP、カソリック系、東欧系などが混在するような民族の多様性、宗教観に密接に関係するという視座が非常に参考になりました。当然、これらの論点に関する概説が対談内でも展開されていますので、アメリカの政治・文化の入門書としても、大変参考になります。

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    2012年02月19日
  • オバマ・ショック

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    アメリカの成り立ちから現状を背景に、オバマがそのしがらみから自由であるから抜きん出てこられた構造を俯瞰的に語りつくす。ミクロとマクロの視点を併せ持った対話。

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    2010年07月19日
  • オバマ・ショック

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    [ 内容 ]
    史上初の黒人米国大統領に就任したバラク・オバマ。
    疲弊する大国は、なぜいま、彼を選んだのか?
    覇権国家の衰退を歴史軸で考察する研究者(越智)と、合衆国を駆け巡るフィールドワーカー(町山)が、岐路に立つアメリカの過去・現在・未来を縦横無尽に語り合う。
    サブプライムローンの“現場” やハリウッド空洞化の実情など、アメリカが陥った病の症例を容赦なく暴き出し、多様な人種がオバマを「支持」した理由を明らかにする。

    [ 目次 ]
    第1章 オバマがチェンジ(変革)するもの―レーガン連合の二八年
    第2章 失われた八年―ブッシュとは何だったのか
    第3章 アメリカン・ドリームという博打―サブプライ

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    2014年10月26日
  • オバマ・ショック

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    対話形式で読みやすかった。越智氏の文章から激しい性格だと勝手に想像していたのだけど、意外とネガティブでビックリした。好きな映画の事も随所に出てくるので分かりやすかった。オバマ=宇宙人、分かる気がします。

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    2010年04月16日
  • オバマ・ショック

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    移民や宗教、党派に政策、そこにある金融危機。過去から現代の流れと声と転換期を通して、現状把握を考える。
    米在住としての土地毎の差や階層への実感、研究家としての客観視、両者がリズミカルに絡む、呼吸の合った対談形式。
    映画からの考察が多いのも面白かった。代表的産業だったハリウッドも思ったより小規模かつリスキー、更にどんどん下請け化。
    自由と平等の綱引き。軍事・経済・文化の覇権。保守とリベラルの体裁と矛盾。大統領その他の人々の、私的成り立ちを背負った公的主張。
    そうして辿りついた、時代に適合し自ずからも捉えた「過去の無い黒人」、残されたドリームであるオバマの行く末やいかに。
    この本が論ずるのはあくま

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    2009年10月07日
  • オバマ・ショック

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    2009/1/24 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
    2009/5/17〜5/19
    ちょっと時期を逸してしまった気がするが、中身はブームに乗った薄っぺらいものではなく、アメリカ人が何故オバマを選ばざるを得なかったか、オバマが選ばれたことの意義を対談形式で深く掘り下げている。アメリカ建国以来のアメリカ人の政治意識などもわかってとても優れた本。ストリームのコラムの花道ポッドキャストで知った町山さんは単なる愛とエロの伝道師ではないことが良くわかる本。

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    2009年10月07日
  • オバマ・ショック

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    人の国のハナシなんでどーこー言う立場にはないんだけど、
    アメリカの政党の置かれてる立場ってホント、わかりにくい。
    (前提)アメリカには自由主義しか思想がない。
         自由競争、平等主義。
         映画『「遥かなる大地へ』の
         「オクラホマ・ランドラッシュ」のイメージ。
    (共和党)ブッシュのいたとこ。保守。古典的自由主義
         (=英訳するとリベラリズム)。
    (民主党)オバマのいるとこ。リベラル。
         (=超役?すると平等主義に近い)
    南北戦争の時の主義主張が逆転してたり、
    カウボーイほどエリート優遇のブッシュ支持だったり、
    信じてない宗教を信じてるフリする指導者がいたり

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    2009年10月04日
  • オバマ・ショック

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    越智の見分が町山に劣っているように見える。町山アメリカ論は既読の論評に終始し、目新しいものはなかった。

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    2016年10月09日
  • ケネディ家の呪い

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    ケネディ家の現在・過去・未来を綴った一冊。

    文字通り呪われてると感じる部分もあるけど、全体としては丹念にケネディ家を追ってる感じがして、勉強になった。
    そして、WASPではないのにアメリカ社会に影響を与えるケネディ家は現在でも決して過去の名家ではないと感じた。

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    2014年11月01日
  • オバマ・ショック

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    分かりやすくて良かった。アメリカは人種構成も複雑だし、宗教が政治に及ぼす影響も大きいし、都市部と、中西部の田舎とでは世界が違うし、いろいろ日本とは違うからね。

    越智道雄の講義が聞いてみたかったな。

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    2016年04月18日
  • オバマ・ショック

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    やっぱり本は読まなきゃダメですね、
    テレビだけではないことがいっぱい。

    どっちが正しいってことではなく、
    その判断は自分の知恵で
    まず土台の知識を増やす本です。

    アメリカへの理解が広がります、
    深まりはまだしないかな。

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    2011年10月08日
  • オバマ・ショック

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    越智さんという大学の名誉教授の方と町山さんというアメリカ在住の映画評論家の方のオバマ談義。お二人ともアメリカにとても詳しく
    ブッシュの駄目さだとかオバマの魅力の源だとかが熱く語られていておもしろかったです。

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    2009年10月04日